2019-5-22

現在放送中の「仮面ライダージオウ」と「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の映画版となる『劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer』『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ！恐竜パニック!!』が、7月26日に劇場公開されることが決定！ 2作品の製作発表会見が5月22日、東京・日比谷の帝国ホテルにて行われました。

平成仮面ライダーシリーズ第20作で、平成最後の作品となった「仮面ライダージオウ」の“本当の最終回”というべき内容となる『劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer』はでは、ゲストに7人組ダンス＆ボーカルグループの「DA PUMP」が出演し、主題歌も担当。

スーパー戦隊シリーズ第43作として登場した「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の劇場版では、地球に巨大隕石が衝突した6,500万年へリュウソウジャーがタイムスリップする「エピソード0」というべきストーリーが展開され、ゲストには女優の北原里英さんと俳優の佐野史郎さんが登場します。

今回の製作発表会見には、『劇場版仮面ライダージオウ』から、奥野壮さん、押田岳さん、大幡しえりさん、渡邊圭祐さん、田﨑竜太監督、劇場版ゲストのDA PUMPの7人。『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE』から、一ノ瀬颯さん(コウ／リュウソウレッド役)、綱啓永さん(メルト／リュウソウブルー役)、尾碕真花さん(アスナ／リュウソウピンク役)、小原唯和さん(トワ／リュウソウグリーン役)、岸田タツヤさん(バンバ／リュウソウブラック役)、兵頭功海さん(カナロ／リュウソウゴールド役)、金城茉奈さん(龍井うい役)、吹越満さん(龍井尚久役)、上堀内佳寿也監督、劇場版ゲストの北原里英さん、佐野史郎さんが出席。

ここでは第一部として行われた『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE』の模様をお届け。キャストスタッフが登壇し、公開に向けての意気込みや見どころを語りました。

(左前列より)綱啓永さん、北原里英さん、一ノ瀬颯さん、佐野史郎さん、尾碕真花さん
(左後列より)兵頭功海さん、小原唯和さん、岸田タツヤさん、吹越満さん、金城茉奈さん、上堀内佳寿也監督

一ノ瀬　映画とドラマとはいい意味でさほど違いを感じなかったので、1話から培ってきたコウという役を劇場版でも存分に表現できたらと思っています。終盤の重要なシーンでは、コウが最後に”ある経験”をした後にどのような表情を作るかといったのを想像するのが難しく、30回ほどテイクを重ねてしまったんですが、そのようなことを念頭に置いた上で見ていただけると嬉しいです。

綱　見どころは後半にレッドと4人で別れるんですが、レッドがいなくなったことによって、メルトがレッド的な役割を担いました。これまでコウとアスナを引っ張ることはありましたが、トワとバンバを引っ張ることはなかったので、メルトだったらどうするかなと考えてお芝居をしたので、僕的には見ていただきたいです。

尾碕　ロケ地の福井が本当に寒くて、山の上で撮影した時は雪も降って風も凄くて、TV版と環境が違いすぎて、失敗は出来ないというもあって、みんなが一つとなってより集中しました。個人的には喜怒哀楽以外の感情が現れていて、具体的にその時どうだったかというのは覚えていませんが、その時の気持ちで頑張りました。

小原　普段からTVで楽しんでいる方もそうでない方でも、劇場で足を運んでリュウソウジャーの映画を見に来ていただけるように気合を入れて撮影に臨みました。クライマックスではいつも兄さんについていっているようなトアが、熱い気持ちで叫んでだりしていて、普段のTV版では見られないようなトアが見られます。

岸田　映画を一本公開するという発表で、これだけの方が集まっていただいて、ここから写真を撮りたいくらいすごい景色で、それだけ注目されている作品だなと感じています。見どころはたくさんありますが、中でもレッドからブラックまで5人のアクションシーンをワンカットで撮影したカットがありまして、完成品を見てまさに圧巻でした。

金城　冒頭に「ういチャンネル」が入っていまして、福井の魅力をどう伝えようかとか、「ういチャンネル」をどう盛り上げようかと考えたり、カナロとの出会いのシーンでは、カナロがどういう人かわからなくて、バクバクしていましたが、優しくて面白くて女の子を口説いていて、やり手だなと思いながら楽しい撮影でした。

吹越　こういう立場なので出番は少ないですが、みんなに負けないように傷跡を残そうと、みんなをライバルと思って演じていました。そして東映やテレ朝の上層部が「吹越をメインにしろ！」と言って、途中からストーリーが変わって、最終的に地球を救ったのは「リュウソウ茶色だった」に持っていこうという勢いでやっていました。

上堀内　撮影環境はとにかく過酷で、皆さんは雨ざらしにあいながら必死にお芝居をしていましたし、食らいついてきてくれました。物語では恐竜時代にタイムスリップするお話で、タイムスリップのスケール感を大事にしていますので、ビジュアルやキャストの感情的なものを含めて、映画館で6500万年前を疑似体験していただければと思います。

コウ／リュウソウレッド役の一ノ瀬颯さん

メルト／リュウソウブルー役の綱啓永さん

アスナ／リュウソウピンク役の尾碕真花さん

トワ／リュウソウグリーン役の小原唯和さん

バンバ／リュウソウブラック役の岸田タツヤさん

追加戦士として、新たに登場するカナロ／リュウソウゴールドを演じるのは、今作が俳優デビューとなる21歳の兵頭功海さん。金城さんからの「女の子を口説いていた」というドッキリコメントに「現実には口説いていないです！」と否定した兵頭さん。「映画が自分自身のクランクインだったので最初は不安でしたが、皆さんが優しく受け入れてくれて、みんな和気あいあいで仲が良いんですが、現場になると緊張感が伝わってきて、スタッフさんも含めて全員でいい作品を作ろうとしているところを肌で感じました」と撮影時を振り返ります。
また撮影中は情報解禁前だったこともあって、「撮影後に子供たちが寄ってきてくれたんですが、僕の顔を見てもポカーンとしているのに対して、5人には握手したりして、それを見ているだけでヒーローって凄いなと思いつつ、最後に一応『握手しておく？』と子供たちに言ったら、握手してもらえました」と微笑ましいエピソードを語りました。

カナロ／リュウソウゴールド役の兵頭功海さん

スーパー戦隊シリーズ初出演となる北原さんは「小さい時から憧れのシリーズに自分も関われることが出来てとても嬉しいです」とオファーを受けての感想を語り、父親役の佐野さんとの共演について「佐野さんとはつい先日、別のドラマでも親子役を演じていたので、今年に入って実の父親よりも会っているんです(笑)」と笑顔でコメント。

仮面ライダー＆スーパー戦隊シリーズの映画作品として3作目の出演となる佐野さん。「東映さんの特撮シリーズで3度目の出演をさせていただいて、本当に嬉しいです。子供の頃からこういう世界が本当に好きで、ヒーローよりも悪役に感情移入する子供時代経ったので、自分の中では集大成的な意味合いで撮影に臨みました」と熱いコメント。「もし次に東映ヒーロー作品に出演するとしたらどんな役をしたいか？」という質問には、「これ以上欲張るのも……と言いながら、『忍者部隊月光』という作品が昔放送されていたんですが、それをもう一回シリーズ化や映画化をしていただければ、悪役として侍の姿で現代に蘇ったみたいな役をやってみたいですし、吸血鬼ものもやってみたいし、悪い殿様も……」と好きが高じて話が止まらずMCから制止される一幕も。