ミュージカル『憂国のモリアーティ』が5月10日、東京・天王洲銀河劇場にて開幕しました。

今作は、集英社「ジャンプSQ.」で2016年8月から連載中の、構成／竹内良輔氏、漫画／三好 輝氏による人気漫画が原作。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を原案に、ホームズ最大の宿敵であるモリアーティ教授視点で再構築された物語で、コミックスは最新7巻(2018年12月現在)まで刊行されており、発行部数は累計100万部を突破。ストーリーは、上流階級の人間達に支配され差別が蔓延している19世紀末の「大英帝国」を舞台に、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとするモリアーティと、宿敵シャーロック・ホームズの戦いを中心に描かれます。

公演初日直前に公開ゲネプロ及び囲み会見が行われ、W主演となるウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役の鈴木勝吾さん、シャーロック・ホームズ役の平野良さんをはじめ、アルバート・ジェームズ・モリアーティ役の久保田秀敏さん　ルイス・ジェームズ・モリアーティ役の山本一慶さん、ジョン・H・ワトソン役の鎌苅健太さんが囲み会見に登壇。公演への意気込みや見どころを語りました。

（左より）山本一慶さん、久保田秀敏さん、鈴木勝吾さん、平野良さん、鎌苅健太さん

鈴木　ピアノとバイオリンの生演奏で届けるということもあって、お芝居だったり音楽面だったり、いろんなタスクがあって、今日までみんなで作り上げてきたので、本番では余すことなく届けられたらいいなと思います。

平野　ミュージカルということで、全員の熱量が届きやすいので、物語も音楽性も素晴らしいので、どう聞かせるかということと、個人的にシャーロック・ホームズは昔から憧れていた人物なので、緊張とワクワクを持って演じられればと思います。

久保田　今回は世界的にも有名な「シャーロック・ホームズ」を題材にした作品で、敵役の目線で描いた新しい作り方をしていて、原作をご存知の方にも新しい目線で見られるかと思います。ただ原作を舞台化した作品ではなく、その中の人間模様が描かれています。すごい大作となっていますので、ぜひお楽しみください。

山本　この作品自体の雰囲気がとても好きです。謎解きがあるので、役者として舞台化した時に緊張の糸が途切れちゃいけないなと思うことが一番大変だと感じる作品なので、そこを気合い入れて皆さんに届けられたらと思います。モリアーティ兄弟とホームズとの駆け引きが演じている僕自身もワクワクしているしているので、そのところが見どころだと思います。

鎌苅　原作の世界観やこの時代の美しさや辛さなどといったものが、このミュージカルでやるということの挑戦で、皆さんにお届けできるように、キャスト一同大阪まで駆け抜けたいなと思います。

モリアーティ兄弟とホームズ＆ワトソンコンビとの戦いを描いてることに関連して、個人的にモリアーティ派とホームズ派のどちらが良いかという質問では、モリアーティ派を選んだのは、男の憧れあるという理由で選んだ久保田さん一人。鈴木さんは「探偵が好き」、山本さんは「解く側だとストレス発散できる」、鎌苅さんは「モリアーティ側はちょっとしんどい」という理由でホームズ側。平野さんは、自らビビりだという理由でホームズではなくワトソンをセレクトしていました。

また会見中、鈴木さんが意気込みで語った「いろんなタスク」というワードが気に入った平野さんが、負けじと見出しになるワードを狙いだし、「魅力という極上の謎を提供できる」とコメント。その後も「魅力という極上の謎」のワードを使いつつ、最後の挨拶では「ストーリーも面白いし、目で見て楽しい、耳で聞いて楽しい、見終わった後、頭で考えて楽しい！ と、とてもタスクが詰まっている作品です。それを彩るキャストと陣営の魅力という極上の謎でお迎えします」と、どこを切り取っても見出しになるコメントを披露。平野さんはご満悦でしたが、他の登壇者からは「どうしても見出しで使って欲しいのかよ！」っと突っ込まれて会見は終了しました。

≪ゲネプロ画像≫

【ストーリー】

時は19世紀末、大英帝国最盛期(パクス・ブリタニカ)のロンドン――。

古くから根付く完全階級制度により、上流階級の人間達に支配されている「大英帝国」。
生まれ落ちた時から一生涯の身分が決まるこの社会制度は、必然的に人間同士の差別を生んだ。そんな中、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとする青年がいた。

これはジェームズ・モリアーティ、或いはシャーロック・ホームズの敵(かたき)の話――。

ミュージカル『憂国のモリアーティ』は、5月19日まで東京公演が行われ、天王洲 銀河劇場にて、5月25日より柏原市民文化会館リビエールホール 大ホールにて大阪公演が上演。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

Ⓒ竹内良輔・三好 輝／集英社　Ⓒミュージカル『憂国のモリアーティ』プロジェクト

☆Information

ミュージカル『憂国のモリアーティ』

公演日程・会場：
【東京】2019年5月10日(金)～19日(日)天王洲 銀河劇場
【大阪】2019年5月25日(土)～26日(日)柏原市民文化会館リビエールホール 大ホール

原作：構成／竹内良輔　　漫画／三好 輝『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンプSQ.」連載中)
脚本・演出：西森英行
音楽：ただすけ

≪キャスト≫
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ：鈴木勝吾　シャーロック・ホームズ：平野良／
アルバート・ジェームズ・モリアーティ：久保田秀敏　ルイス・ジェームズ・モリアーティ：山本一慶
セバスチャン・モラン：井澤勇貴　フレッド・ポーロック：赤澤遼太郎／
ジョン・H・ワトソン：鎌苅健太／
ミス・ハドソン：七木奏音　ジョージ・レストレード：髙木俊／
レニー・ダブリン男爵：山岸拓生　ジェファーソン・ホープ：山﨑雅志　ブリッツ・エンダース伯爵：小南光司
安島萌　荒木栄人　伊地華鈴　大澤信児　貴嶋美愛　今野晶乃　佐々木駿也　下道純一　白崎誠也　堀部佑介　松谷嵐

≪公式サイト≫
https://www.marv.jp/special/moriarty/

≪公式twitter≫
@mu_moriarty

≪公式Instagram≫
@mu_moriarty

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