鈴木勝吾vs鈴木福、“演劇の聖地”で「お薦め本」書評バトル!「ビブリオバトル☆スター決戦」が開催、高取ヒデアキも熱唱!

  • 2018-11-23

本好きの著名人が、それぞれ面白いと思う本の魅力を5分間で紹介し合う知的書評ゲーム「ビブリオバトル☆スター決戦」が11月19日、東京・新宿の紀伊国屋ホールにて行われ、俳優の鈴木勝吾さんが参戦しました。

ビブリオバトルは、「バトラー」と呼ばれる登壇者が各自お薦めの本を持ち寄り、5分間で魅力を紹介。その後質疑応答を経て、「どの本が一番読みたくなったか」を登壇者を含めた参加者全員で投票、最も多く票を集めた本「チャンプ本」を決めるというゲーム。2007年に考案され、最近では、中学、高校、大学の全国大会が開催されるほど、主に若者の間で人気を博しています。

この日のイベントには、鈴木勝吾さんをはじめ、俳優の鈴木福くん、女流棋士の香川愛生さん、声優の野水伊織さん、落語家の三遊亭兼好さん、タレントの壇蜜さんの計6名がバトラーとして参加しました。

(左より) 香川愛生さん、鈴木勝吾さん、鈴木福くん

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香川愛生さん、鈴木勝吾さん、鈴木福くん

(左より) 野水伊織さん、三遊亭兼好さん、壇蜜さん

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野水伊織さん、三遊亭兼好さん、壇蜜さん

本業とは違うステージということもあり、オープニングでは、笑顔もこわばるほどの緊張感をかもし出していた各バトラー。残り1分のサインをきっかけに突如言葉が出なくなったり、本を解説しているうちに感極まりそうになるバトラーもいた中、紀伊國屋ホールでは『スター☆ピープルズ!!』に『ザ・池田屋!』と、2作品の主演舞台を務めた経験を持つ鈴木さんも例外ではなく、出番前は何度も乾いた唇をなめる仕草をしていました。ところが、いざ5分間のアピールタイムが始まると、俳優としてのスイッチが入ったかのように、勝吾さんのお薦め本である「殺人犯はそこにいる」(清水潔 著)の魅力を熱弁! この日のために、本の中に登場する場所を自ら足を運ぶほどの熱の入れように加え、残り0秒ちょうどで説明を終えたタイミングもあって、会場から大きな拍手が送られていました。

お薦め本「殺人犯はそこにいる」の魅力をアピールする鈴木勝吾さん

お薦め本「殺人犯はそこにいる」の魅力をアピールする鈴木勝吾さん

質疑応答タイムでは、バトラーからの質問も

質疑応答タイムでは、バトラーからの質問も

イベント後半では、各バトラーによる「本のこだわり」についてのトークが展開。勝吾さんは「雑音があるところで読む」だそうで、「学生の頃に電車での通学時間が長かったこともあって、雑音の中で読むことが多いですね」と意外なこだわりを明かしました。
またバトルを終えた緊張から解放されたこともあって、香川さんが勝吾さんに質問したり、アニメ「艦隊これくしょん」のカレンダーをブックカバーに加工している壇蜜さんに対して、野水さんが「推しの艦娘を聞いてもいいですか!?」とやや喰い気味に質問したり、三遊亭兼好さんがお客さんからもらったアドバイス入りのハガキをしおりとして使っているエピソードを語ったりと、終始和やかなムードでトークが繰り広げられました。

後半のトークコーナーでは「本のこだわり」について各々が発表

後半のトークコーナーでは「本のこだわり」について各々が発表

さらには、プリキュアシリーズや戦隊ヒーローのテーマソングを数多く手掛けている歌手の高取ヒデアキさんが登場し、作詞・作曲を務めたビブリオバトルのテーマソング「presenter」を初披露。高取さんと言えば、勝吾さんが出演した「侍戦隊シンケンジャー」のエンディングテーマを担当したこともあり、今回の共演に特撮ファンも大喜びだったのではないでしょうか。

歌手の高取ヒデアキさんがテーマソングを初披露

歌手の高取ヒデアキさんがテーマソングを初披露

気になる「ビブリオバトル」の結果は、観客とバトラーによる投票の末、最も得票数が多かった勝吾さんの「殺人犯はそこにいる」が優勝! 優勝トロフィーを受け取った勝吾さんは「オファーをいただいたときに、『この本を紹介するならやります!』とお話ししました。これは人に絶対読んで欲しいなと思う本だったので、この結果を受けてたくさんの人に喜んでいただけたら嬉しいなと思います」と、受賞の喜びを語りました。

ゲストの道尾秀介さんから鈴木勝吾さんに優勝トロフィーを贈呈

ゲストの道尾秀介さんから鈴木勝吾さんに優勝トロフィーを贈呈

優勝の喜びを語った鈴木勝吾さん

優勝の喜びを語った鈴木勝吾さん

なお、各バトラーが紹介した本は以下の通りです。

◎鈴木福くん「5分後に意外な結末ex エメラルドに輝く風景」(桃戸ハル著 学研)
◎鈴木勝吾さん「殺人犯はそこにいる」(清水潔著 新潮社)
◎香川愛生さん「若おかみは小学生! 映画ノベライズ」(令丈ヒロ子著 講談社)
◎野水伊織さん「ジャッジメント」(小林由香著 双葉社)
◎三遊亭兼好さん「錯覚の科学」(クリストファー・チャブリスほか著 文芸春秋)
◎壇蜜さん「ウォーレスの人魚」(岩井俊二著 KADOKAWA)

どれも読みたくなるものばかりで、終演後書評本の物販コーナーには長蛇の列ができていました。

見事、優勝を勝ち取った鈴木勝吾さんは、来年1月10日から始まる舞台『トゥーランドット~廃墟に眠る少年の夢~』に出演。また、12月(大学)、2019年1月(高校)、3月(中学)と「ビブリオバトル」全国大会が開催されます。ビブリオバトルに関する詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information

≪ビブリオバトル公式サイト≫
http://www.bibliobattle.jp/

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