- 2018-11-22
2018年1月に上演された舞台『ONLY SILVER FISH』に出演したキャストが、全く別のキャラクターを演じる、サスペンスミステリー映画『ONLY SILVER FISH WATER TANK OF MARY’S ROOM』が、11月24日よりシネ・リーブル池袋他にて順次公開されます。
【あらすじ】
とある洋館へと集められた男女。彼らの目的は”オンリーシルバーフィッシュ”という一匹の魚だった。その魚は本当の名を呼ぶことで過去を振り返ることが出来ると言われている。しかし、魚の本当の名前を知ることが出来るのはただ一人。招待状に則って行われるゲームの勝者だけだという。
最初のゲームは一斉に指をさして脱落者を一人決めるというものだった。
ゲーム開始直前、黒ネクタイの男(松田凌さん)はユキ(皆本麻帆さん)が誰を指そうと考えているかを言い当て、負けるはずだったユキを救う。その後も彼女を脱落させないため、誰にも気付かれぬようヒントを与えていくが、徐々にゲームの歯車は狂い始め…。
黒ネクタイの男は何故ユキが負けることを知っていたのか?
そして彼らはユキを救うことが出来るのか?
それぞれの過去と想いが暴かれる時、このゲームが開かれた本当の意味を知る。
映画の公開を記念して、スマートボーイズでは今作に出演する松田凌さんと玉城裕規さんを直撃!
謎が謎を呼ぶ極上サスペンスミステリーの見どころや、2人の役名に共通する“ネクタイ”にまつわるエピソード、戻りたい過去について語っていただきました。前後編の2回に渡るSPインタビュー、まずは前編をお届けいたします
【前編】解釈は人それぞれ……想像を楽しんでほしい!
――本作は今までにない“舞台と映画の連動プロジェクト”ですが、最初にこの新しい試みを聞いた時はどんなお気持ちでしたか?
松田凌さん(以下、松田) この企画自体、すごく興味深いものだったので、この作品に携わる1人になれるのは、すごく光栄なことだと思いました。
玉城裕規さん(以下、玉城) うん。楽しみだったね。タイトルは同じでも、全く違う作品です。1匹の魚から2つの作品が生まれることに、あ~こういう描き方、作り方があるんだなって驚きました。
――では、実際に映画の台本を読んだ時は、どんなことを感じましたか? なかなか難解な作品だと思いますが……。
玉城 ストーリー全部を理解しようとはしてなかったですね(笑)。
松田 アハハハハッ!
玉城 そもそもね。
松田 たしかに、字面で見るほうが難しかったかもしれないですね。実際に現場に立ってみてとか、会話してみて分かる部分があったりして。
玉城 うん。現場で話し合ったね。「結局のところ、どういう解釈なんだ?」って。
松田 ずっとみんなでコミュニケーションを取り合って、すり合わせていきましたね。
玉城 撮影中はあまり何も考えずに演じてて。作品の中で生きてる間は単純に楽しかったです。でも、完成した映画を1回見ても、結局わっかんねー!(笑)
――(笑)。見た人の解釈に任せる部分が大きい作品のような気がします。
松田 この作品の全てを読み取ることができました!という方がいらっしゃるなら、ぜひ名乗り上げてほしいくらい。
玉城 そのくらいの難解さはあるよね。
松田 正解って、各々違うだろうし、感じることも違うんだろうなって思います。
――映像ならではの演出も、謎を深めるスパイスになってますね。
松田 映像だからこそできる妙……それを西田(大輔)監督もやりたかったんでしょうね。わからないものを作りたかったっていう、監督の美学!
玉城 フフッ(笑)。監督は舞台の演出と変わらず、伸び伸びと自由にやらせてくれて。
松田 その船に俺達が乗っかって、船員として楽しい航海ができたと思いますね。見た後、想像することに夢中になれるのが、映画のひとつの魅力だと思います。
――なるほど。ありがとうございます。たしか、1月に上演された舞台の稽古と、映画の撮影時期がほぼ同時期だったと伺っています。役作りは苦労されませんでしたか?
玉城 いや、逆にやりやすかったですね!
松田 うん。切り替えしやすかったです。
玉城 メリハリがあったんで。似てる役のほうが大変だったかも。
松田 混同しちゃったりしますからね。
玉城 そうそう。セリフが似てたから、似てる役だったら困ってたと思う。全く違う役でよかったです。
――セリフは2作分の量になりますが……。
松田 映画も舞台も会話が主軸なので、会話やシーンの流れを汲み取っていくと頭に入って。意外と苦労したっていう箇所はなかったです。でも、撮影期間がタイトだったのもあって、舞台稽古に入った時は、早くセリフを覚えて、飲みたい!って感じでしたね(笑)。
玉城 そう。映画の撮影は短期集中って感じで、癒やしを求める暇すらなかったですから。
松田 だからこそ、玉ちゃんが言った通り、緩まずにいい空気を保って、キャスト・スタッフ全員がやり切れたんじゃないかな。
――撮影中の印象的なエピソードもお聞かせください。
玉城 辻本(耕志)さんが早い段階でオールアップした!
松田 ちょっと待って(笑)。俺も同じことを言おうと思った!
玉城 だって、辻本さんがいたの2日間くらいだったよね。オールアップした人から抜けてくから、現場で辻本さんのこと、あんまり見てないよ(笑)。
松田 ハハハッ。舞台ではすごく濃いキャラを発揮されてて。僕ら2人とも辻本さんが大好きなんですけど……。
玉城 ちょっと物足りなかったよ~。
松田 握力を鍛えるやつを、にぎにぎしてたっていう印象しかない(笑)。
玉城 ハンドクリップね!(※注:辻本さんは本作に「ハンドグリップの男」として出演しています)
松田 僕らは基本的に、撮影が終わるとホテルに帰って寝て、朝起きて現場に行ってっていう毎日。最終日に残ったみんなで缶ビールとハイボールを買って帰ったくらい。そこでやっと緊張が解けた。
玉城 極寒の洋館で、ずっと撮影に追われてたね。
――お2人はこれまで何度も共演されていて、プライベートでも仲良しということですが、お互いどんな存在ですか?
松田 え~、玉ちゃんにとって僕はどういう存在ですか?
玉城 友達? みたいな?
松田 ツレみたいな?
玉城 うん。よく飲んで、ケンカしたりもします(笑)。
松田 ハハッ。
玉城 芝居のこととかで言い合いになったりするね。
――ケンカするほど仲が良い! 今作を通して、関係に変化は?
玉城 ないですよ~。
松田 どの作品になっても、2人のあり方は変わらないですね。だから、合うんだと思います。
玉城 そうだね。たまにお仕事の中でもフォローし合いながら、いい関係が築けていけてるかと!
《前編、了》
映画『ONLY SILVER FISH –WATER TANK OF MARY’S ROOM』は11月24日よりシネ・リーブル池袋にて公開。他、全国順次公開スタート。詳細は、Informationより公式サイトをチェックしてください。
衣装:瓢子ちあき、ヘアメイク:<松田凌さん>堀口有紀、<玉城裕規さん>泉脇崇(Lomalia)
(c)2018「ONLY SILVER FISH」製作委員会
☆Information
『ONLY SILVER FISH –WATER TANK OF MARY’S ROOM』
11月24日(土)よりシネ・リーブル池袋にて公開他、全国順次公開
出演:松田凌 皆本麻帆 玉城裕規
高柳明音(SKE48) 伊藤裕一 山口大地 小槙まこ 双松桃子
菊地美香 辻本耕志 中村誠治郎 川本成
原作・脚本・監督:西田大輔
配給:ベストブレーン
≪公式HP≫
http://www.mmj-pro.co.jp/onlysilverfish/
≪公式Twitter≫
@onlysilverfish
関連商品
関連Movie
-
雪月花スクランブル~学生寮は恋愛禁止!?~
学生寮に暮らす女子は、アナタひとり! アナタが選ぶ、恋の相手は……誰? 学園の事務員として働きはじめた主人公(アナタ)が暮らすのは、寮生が減り、教師や職員にも入寮が認められた学生寮。 そこには、しっかり者のサ…詳細を見る