10月22日、映画『ONLY SILVER FISH –Water tank of MARY’S room』の完成披露上映会が、東京のシネ・リーブル池袋にて開催されました。

本作は、今年1月に上演され好評を博した舞台「ONLY SILVER FISH」と同じ出演者が、別のキャラクターとして登場。舞台とは全く違う物語を描きます。一瞬たりとも目が離せないスピーディーな展開と、謎だらけのキャラクター達の正体が次第に明らかになっていく驚き……。とある洋館を舞台にほぼワンシチュエーションで描かれたサスペンスミステリー映画となっています。

【あらすじ】
とある洋館へと集められた男女。彼らの目的は”オンリーシルバーフィッシュ”という一匹の魚だった。その魚は本当の名を呼ぶことで過去を振り返ることが出来ると言われている。しかし、魚の本当の名前を知ることが出来るのはただ一人。招待状に則って行われるゲームの勝者だけだという。
最初のゲームは一斉に指をさして脱落者を一人決めるというものだった。ゲーム開始直前、黒ネクタイの男(松田凌)はユキ(皆本麻帆)が誰を指そうと考えているかを言い当て、負けるはずだったユキを救う。その後も彼女を脱落させないため、誰にも気付かれぬようヒントを与えていくが、徐々にゲームの歯車は狂い始め……。
黒ネクタイの男は何故ユキが負けることを知っていたのか？　そして彼らはユキを救うことが出来るのか？
それぞれの過去と想いが暴かれる時、このゲームが開かれた本当の意味を知る。

上映会の直前に行われた舞台挨拶に、主演の松田凌さん、皆本麻帆さん、玉城裕規さん、高柳明音さん（SKE48）、伊藤裕一さん、山口大地さん、小槙まこさん、双松桃子さん、中村誠治郎さん、川本成さん、原作・脚本・監督を担当した西田大輔さんの12名が登壇。キャスト陣は、劇中の衣装で登場しました。

映画『ONLYSILVERFISH–Water tank of MARY’S room』は11月24日より、全国順次公開！

西田大輔監督

最初に挨拶した西田監督は、「俳優陣ともうひとつ上のスケールで何かをやってみたいという思いがあって、これが始まりの扉であるように思います。ちょっと挑戦的な作品で、かっ飛んだものを作ってみました。一回で分かった人、いないんじゃないかなという映画なので、どうぞ睨みつけて見ていただければなと思います！」と、自信をのぞかせました。

黒ネクタイの男役／松田凌さん

黒ネクタイの男を演じた松田凌さんは、「ついにこの日が来たなと。今ものすごく緊張してきました。ただ、新しい扉が今日という日から開くと思うので、刮目して見ていただければなと思います」と、上映に向けての心境を語り、役を演じるにあたっては「“我慢”ということをしました。各々の会話や目に見えない空気感が大事な作品で、この人は本当はどう思ってるんだろうというのを、顔やセリフから感じ取られないように、できるだけ自分の全てを抑えて演じました」と説明しました。

ユキ役／皆本麻帆さん

「どのようにお客様に受け入れてもらえるか、ドキドキ……」と緊張気味のヒロイン・ユキを演じた皆本麻帆さんは、「おかしな人……愉快な人がたくさんいらっしゃる中で、一生懸命それを感じ取ろう、見逃すまいと思いながら、ユキとしてそこにいました」と、劇中で意識したポイントを語ってくれました。

白ネクタイの男役／玉城裕規さん

一方、白ネクタイの男役の玉城裕規さんは役作りで心がけた点について「ないですね！」とキッパリ。「あまり深く考えずに、新鮮にいようかなというくらいでした。あ、でも、素ではないですからね！ ちゃんとお仕事しておりますので(笑)、温かい目で見ていただけたらと思います」と、客席を沸かしました。

チョーカーの女役／高柳明音さん

「練習からチョーカーをつけて、チョーカーに手を置いてみるなど意識しました」と言うチョーカーの女役の高柳明音さんの衣装は、肌が透けたレースのトップスに、タイトスカート。撮影時期が冬場だったことで「空調がない現場で、人が横を通る度にめちゃくちゃ寒くて。人って本当に風を切って歩いてるんだなって思いましたね(笑)」と、苦労話を披露しました。

赤ボールペンの男役／伊藤裕一さん

赤ボールペンの男を演じた伊藤裕一さんは、役作りについて「ロジックに物事を考えず、芝居を作りました。極限状態の人達は心拍数も違えば、話すスピードも違ってくるだろうし。で、それを隠そうとカッコつけてるけど、カッコつかないのが僕の役の魅力。カッコいいと思えなかったら、それが正解です！」と解説。

トランペットの男役／山口大地さん

個性的なキャラクターの中でも特に強烈な狂気を放つ、トランペットの男役を演じた山口大地さん。「本読みの時に、やるだけやってみようと思って、思いっきりやったら、予想通り、西田さんにちょっと抑えてくれと言われまして(笑)。そこから引き算して、なるべくナチュラルに狂気を放つように心がけました。でも、放とうとすると、それはもうウソになってしまうので、なるべく狂気を隠しながら、それでも隠し切れないという人物であれたらと思いながら役作りしました」と、演じる上でのポイントを語ります。

バレッタの女役／小槙まこさん

「みんなの表情や感情を見るようにしていて、台本の初見の感情を大事にしました」と語るバレッタの女を演じた小槙まこさんからは、「撮影時期はまだみんなの距離感がそこまで近くなくて。でも、みんなで毛布に包まって雑魚寝したりしてました(笑)」と、撮影現場の様子についてコメントが。

ドーナツを食べる女役／双松桃子さん

ドーナツを食べる女役の双松桃子さんは、「役名通り、ずっとドーナツを食べてるんです。ドーナツを食べる女の子って、かわいいイメージがあるじゃないですか。でも、全然かわいくない役を演じました」と、自身の役について説明。ドーナツを手放す瞬間がなく、胃もたれと戦いながら撮影に挑んだそう。

ハンドグリップの男役／辻本耕志さん

辻本耕志さん演じるハンドグリップの男役は、エッジの効いた役どころ。「やりすぎても、みなさんのお芝居の邪魔になるし……と考えていると、自分と似てるところがあるなと思って。なので、自分の中の気持ち悪い自分を出しました」と、コメントしました。

銀コインの男役／中村誠治郎さん

「銀行員じゃないよ！」と聞き間違いの注意喚起する中村誠治郎さんの役は、銀コインの男。「西田さんが狂ったものを作りたいと仰っていて、台本を読んだら本当に狂ってたんです。なので質問したら、“知らん。何も考えずにやれ”と言われたので、本当に何も考えずに自我を捨てて演じました」と、役作りについて語ります。

懐中電灯の男役／川本成さん

懐中電灯の男を演じた川本成さんは、「映画は一生残るので、その一回に全てをかける意気込みでやるという感覚も含めつつ、楽しんでみたいという気持ちを保持することを心がけました。いい意味での適当感を持って挑みましたね」と、撮影時の心境を振り返りました。

何度見ても見応えありの極上サスペンスをお楽しみに！

最後に、主演の松田さんからの「こういう、おかしな人たちで映画を作りました(笑)。おそらく平成きっての謎なんじゃないかと。正直、この作品、難しいです。皆様のそれぞれに答えがあると思います。映画は何度も見られるので、振り返りもできます。西田さんの初監督作品が、どうか世の中にとっての最大の謎であれるよう、みなさんに届けばと思っております。どのシーンも見逃さずに、見て下さい！」というメッセージで、舞台挨拶は幕を閉じました。

映画『ONLY SILVER FISH –Water tank of MARY’S room』は、11月24日(土)よりシネ・リーブル池袋にて公開。全国順次公開予定です。詳しくは、Informationより公式サイトをご確認ください。

☆Information

映画『ONLY SILVER FISH –WATER TANK OF MARY’S ROOM』
11月24日(土)よりシネリーブル池袋にて公開他、全国順次公開
【出演】
松田凌 　皆本麻帆 　玉城裕規
高柳明音(SKE48) 　伊藤裕一 　山口大地 　小槙まこ 　双松桃子
菊地美香　 辻本耕志　 中村誠治郎　 川本成
【スタッフ】
原作・脚本・監督：西田大輔
音楽：和田俊輔
撮影：根岸憲一
協賛：オリエンタルバイオ
企画・製作：メディアミックス・ジャパン
配給：ベストブレーン

≪公式サイト≫
http://www.mmj-pro.co.jp/onlysilverfish/
≪公式Twitter≫
@onlysilverfish

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