藤原祐規から、白石康介&松井勇歩へのアドバイスとは!?極上文學第13弾『こゝろ』SPインタビュー②

  • 2018-10-21

極上文學第13弾『こゝろ』が12月13日より、東京・新宿の紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて開幕します。

極上文學は、日本文學の上質な世界観を立体的に表現し、ワンランク上のこだわり、“読み師”と“具現師”からなる構成でビジュアルと音楽、動いて魅せるスタイルが人気の本格文學朗読演劇シリーズで、これまで『銀河鉄道の夜』『走れメロス』『高瀬舟・山椒大夫』『風の又三郎・よだかの星』などといった名作が上演。

最新作となる第13弾は、夏目漱石の代表作の一つ『こゝろ』。今でも愛され続ける名作に、若手俳優らが挑みます。

スマートボーイズでは、今作に出演する藤原祐規さん、白石康介さん、松井勇歩さんの3人に直撃インタビュー!! !SPインタビューとして2回に渡りお届けします。

PART②では、「極上文學」常連の藤原さんからシリーズ初出演の白石さん&松井さんへのアドバイスや、作品のエンディングにちなんで「エンディングがトラウマ(?)の作品」などを語ってくれました。

「極上文學」最多出場の藤原さんから初参戦の白石さん&松井さんに貴重なアドバイス!

「極上文學」最多出場の藤原さんから初参戦の白石さん&松井さんに貴重なアドバイス!

――今回、松井さん&白石さんが極上文學シリーズ初出演ということですが、経験者の藤原さんから2人に何かアドバイスなどありますか?

藤原 単純に台本が常にあるということが、他の舞台と最も違うところで、例えば朗読劇ならずっと目を落として読めばいいけど、台本を持った舞台だと、話しかけてくれる相手を見ていると、どこで次の自分のセリフに目を落とすのかというタイミングとか、ページをめくるタイミングとか、台本との仲良くなり方というのは、稽古が始まったら絶対考えることとはなるだろうと思います。

――最初に極上文學シリーズに出演した時も、試行錯誤されたのではないでしょうか。

藤原 台本を離して動き回って、台本のある位置に戻って読み出すという時に、前に開いたページに置いてあるから、次のシーン時までに探さないといけないんですね。だから例えば、一発でめくれるように動き回るところのページをクリップで止めたり、なんだったらそのページを取っちゃったりしたりしたので、台本と仲良くなり方に関しては、いろいろと工夫した方がいいですね。

藤原祐規さん

藤原祐規さん

――逆に、松井さん&白石さんから、藤原さんに質問などありますか?

白石 基本的なことだと思うんですけど、セリフを覚えたほうがいいのかどうか。台本があるから覚えなくてもいいという考え方もあるとは思いますが。

藤原 おのずと覚えてくると思うんだよね。危険なのが「覚えかけ」という状態で、覚えかけの時期って、ちょっと視線を台本に落とす時間が減ってくるんですが、今日イケるんじゃねって思ってずっと視線を落とさずにいると噛んだりするんです。覚えちゃう人もいますが、覚えすぎて舞台みたいやっていると、(演出家に)「朗読演劇なので台本を見てください」と逆に言われたりするので、その辺のバランスが難しいかと思います。

――松井さんはいかがでしょうか?

松井 そうですね……。お酒好きですか?

(一同笑)

藤原 絶対ボケてくると思ったよ! 間の取り方が好き!

松井 毎公演出演者が変わるということで、稽古場で会う回数が少ないと伺っていたので、ならなおさら本番までに飲んだり食事したりしたいなと思って。

藤原 稽古が、前半組と後半組と分けられることが多くて、その日の前半組が終わった後に飲みに行くことは全然あると思います。

――ちなみに藤原さんはお酒好きですか?

藤原 好きですけど弱いです……。ところで白石くんはお酒飲む?

白石 飲みますね。お酒は強くもなければ弱くもないです。

松井 21歳って、飲み始めて一番楽しい時期ぐらいじゃないですか?

白石 みんなと比べたらそんなに飲んでいない気はしますね。

藤原 酔っぱらったらどうなるの?

白石 酔っぱらうと眠くなるタイプです。

藤原 眠くなるか、この真面目な感じが全部取っ払われて……

白石 それもあります。

藤原 えっ、面倒くさくなる?

白石 面倒くさいと思います(苦笑)。

藤原 こんなにしっかりした奴は、絶対なんかあるわ(笑)。

白石康介さん

白石康介さん

――本番に向けて、白石さんの本性がわかってくるんですね(笑)。さて「こゝろ」といえば、エンディングがショッキング的なストーリーになっていますが、皆さんにとって、これはショッキングなエンディングだったなという思い出のある作品があったら教えていただけますか? 文学だけでなく映画やドラマ、アニメなどでも構いませんので。

※以降のコメントには、ピックアップした作品(「アメージング・スパイダーマン2」「万引き家族」)のネタバレが含まれています。

松井 2日前に見た「アメージング・スパイダーマン2」で、『「2」が一番面白いですよ!』と後輩に教えてもらったんですが、最後にヒロインが死ぬんです。絶対死んだらあかんかったですよ!! ヒロインを演じたエマ・ストーンが大好きで、後輩もそのことを知っていたのに、見終わった後、後輩にキレましたよ。

藤原 「伝説巨神イデオン」かな。でもきっと2人は見ていないので、やめておきます。「ラ・ラ・ランド」は、男目線では、悲しい終わり方ですね。最後のシーンはこのまま終わらないでくれと思いながら見ていました。

松井 今一番見たい映画なんです。「ラ・ラ・ランド」のヒロインもエマ・ストーンなんですよ。

藤原 お~、そうだった。めっちゃ可愛いよね。

松井 めっちゃ可愛いんですよ!!

藤原 これで少しは仲良くなれたね(笑)。「ラ・ラ・ランド」のヒロインもエマ・ストーンだったから、可愛く見えるから。

松井 絶対にみよう!!

白石 僕は最近見たのだと「万引き家族」ですね。血が繋がっていない人たちが盗みを生計にしているお話ですが、結果的にはハッピーにならないのですが、深さを感じる作品でしたし、先日亡くなられた樹木希林さんが素敵なお芝居をされていました。人間模様の深さに関しては、「こゝろ」と似ている部分はあるかと思います。

松井勇歩さん

松井勇歩さん

――皆さん直近の作品をセレクトしましたが、子供の頃に見た作品で何かありますか?

松井 「火垂るの墓」ですね。当時は「悲しいことなんやな」という印象でしかなかったんですが、大人になって再度見たら、そりゃ子供が見ても伝わるものはあるやろうなと思いましたね。

白石 僕も選ぶとしたら「火垂るの墓」です。おじいちゃんから戦争の話を聞いていたので、いろいろ考えながら見ていましたね。

藤原 「AKIRA」かな。大友克洋さんが原作の世界的にヒットしたアニメ作品で、機械と人間が同化するということだけでも気持ち悪いのに、当時画期的な映像で見せられると、当時小学2年生でしたが、一週間くらい鬱でした(苦笑)。でも不思議な縁なのか、今一番好きな作品が「AKIRA」で、漫画も全巻揃っています。

――では最後に、意気込みも兼ねてファンの方へのメッセージをお願いします。

藤原 「こゝろ」は、多分ほとんどの方が触れたことある作品だと思いますが、若い頃に接した方は、見終わったときに、ただ「面白かった」や「素敵だった」だけでなく、ちょっと椅子から立てないくらいに僕らがドラマを深めて、朗読劇ですけどその域まで高めて、新たな“トラウマ”を作ってやりたいです。

白石 初めて僕が2.5次元ではなく、ストレートのお芝居で役をいただいて出る作品になります。夏目漱石という誰もが知っている方のベストセラー作品をこうして改めて時が経って、自分が役者として携われることを誇りに思いますし、お客様もお芝居が好きで来られると思うので、そういった方々にしっかりしたお芝居をみせられるように、しっかり稽古を積んでいけたらなと思っています。

松井 今年最後の舞台でもあり、極上文學としては平成最後の作品になると思います。時代の変わり目というタイミングで、どの世代からも支持されている「こゝろ」という作品に関われることは、すごいありがたいことでもありますし、きっと次の時代にも語り継がれる作品だと思うので、今回自分が舞台上で演じることによって、よりプラスになるようにやっていきたいと思います。

「極上文學」最多出場の藤原さんから初参戦の白石さん&松井さんに貴重なアドバイス!

「極上文學」最多出場の藤原さんから初参戦の白石さん&松井さんに貴重なアドバイス!

極上文學第13弾『こゝろ』は、12月18日まで上演。なおキャスト別先行チケットが、10月24日までカンフェティにて受付中です。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information

極上文學第13弾『こゝろ』

日程:2018年12月13日(木)~18日(火)
会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
演出:キムラ真(ナイスコンプレックス)
脚本:神楽澤小虎(MAG.net)
音楽:橋本啓一

出演(五十音順):内海啓貴 櫻井圭登 白石康介 芹沢尚哉 釣本 南(Candy Boy) 東 拓海 平野 良 藤原祐規 松井勇歩(劇団Patch)

◆キャスト別先行◆(抽選) 10月19日(金)19:00 ~ 10月24日(水)23:59
●Confetti(カンフェティ):http://confetti-web.com/kokoro
0120-240-540*通話料無料(受付時間平日10:00~18:00※オペレーター対応)
※各キャスト 極上ショットブロマイド付き

◆一般発売◆(先着) 11月13日(火)17:00~
●チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/13th-kokoro/ (PC・MB共通)
●Confetti(カンフェティ):http://confetti-web.com/kokoro
0120-240-540*通話料無料(受付時間平日10:00~18:00※オペレーター対応)

【チケット料金】
〇極上シート:8,800円(税込)
※全席指定/ミニ便箋&全員集合ブロマイド(2L)付き・前方中央寄りエリアシート
〇一般席:5,900円(税込)
※全席指定

≪公式サイト≫
https://www.gekijooo.net/13th-kokoro/

≪極上文學公式Twitter≫
https://twitter.com/MAG_play

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