植田圭輔、「ヒロインは植田くん」コメントに苦笑い!? 9年ぶりの再演!萩原聖人主演舞台『死神の精度』が開幕

  • 2018-8-30

舞台『死神の精度 ~7Days Judgement』が8月30日より、東京・池袋のあうるすぽっとにて開幕しました。

「死神の精度」は、第5回本屋大賞や第21回山本周五郎賞など数々の文学賞を受賞した注目の作家・伊坂幸太郎さんの代表作の1つ。2009年に石井光三オフィスプロデュースにより初舞台化され、今回が9年ぶりの再演で、死を実行される対象者を7日間で生死を見極め「可」か「見送り」を判断する死神と、その対象となった一人のヤクザの姿を描く物語。

脚本・演出は、初演に引き続き和田憲明さんが務め、ミュージックが好きな死神・千葉役に萩原聖人さん、千葉が担当するヤクザ・藤田役にラサール石井さん、藤田を慕う若いヤクザ・阿久津役に植田圭輔さん、千葉の同僚役に細見大輔さんが演じます。

本番初日直前にゲネプロ及び囲み会見が行われ、囲み会見には出演者4人が登壇しました。

(左より)細見大輔さん、ラサール石井さん、萩原聖人さん、植田圭輔さん

(左より)細見大輔さん、ラサール石井さん、萩原聖人さん、植田圭輔さん

約四半世紀ぶりに和田さんの演出を受けることとなった萩原さんは、「僕もそうですけど、25年経っても人ってそんなに変わらないなと(笑)。でも変わっている部分も確実にあって、それがいい方向に変わっていて、いいものが変わっていないという風に思いながら、お互いやってきたと思います」とコメント。

植田さんは「この座組では圧倒的に年下にはなりますが、どれだけ食らいつけるか、どれだけ自分が一生懸命になれるか、どれだけ自分を好きになってもらえるかということだけだったので、余計なことを考えないで、素直にやろうと今日までやってきました。そういう意味では、自分がまず一つに掲げていたことは達成できたかなと思っています」と手ごたえを感じ、今回が初めて演出を付ける和田さんについては、「稽古中では染みることもあれば、なにくそと思うこともあったりしましたが、一緒に作ってきたという感じが強かったので、今振り返ると楽しい稽古でした」とコメント。
また阿久津という役について、「すごく人間臭くて、屈折していますが、別の視点からだと、可愛いらしいかったり、間抜けだったり見えると思います。僕自身も屈折した人間なので(苦笑)、そういう意味ではやりやすかったかなと思って、楽しんで演じることができました」と自虐も入れながら語ってくれました。

4人中唯一初演から引き続き出演するラサールさんは、共演者について「みんな真面目ですごい食らいついで取り組んでいました。初演の時も大変で、本番始まってセリフも安定してきたなと思った日に和田さんから『全然ダメでした!』と言われたことがあって、初演メンバーの香川照之さんや中川晃教さんとは、今でも会うとハグをしあうぐらいの同志だったので、今回もそうなれるんじゃないかなと思います」と3人に期待を寄せていました。

「初日が永遠に来ないんじゃないかというくらい、みっちり稽古しました」と語った細見さんは「衣装の着替えがとにかく大変でした。衣装は和田さんの好みがバッチリ反映されたもので、本番ぎりぎりまでこだわっていました。3人と比べると、お芝居を見ている時間が長かったので、普通に面白いなと思って見ていました」と作品の出来を良さをアピールし、見どころについて聞かれ「男4人ということで、華はないと思いますが、僕の中で植田くんは“ヒロイン”だと思っています。そんな可愛らしい植田くんが頑張っている姿を是非見に来て欲しい」とのコメントに、思わず植田さんは苦笑い。

また、この夏にプロ雀士の資格を取得し、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」のドラフト会議1位指名を受け、「俳優」と「プロ雀士」の二刀流となった萩原さん。「稽古中に誕生日があったんですが、誰も『おめでとう』と言ってくれなくて、つれない現場だなと思っていたら、稽古終わりに麻雀卓の形をしたバースデーケーキを用意してくださって、そこで初めてみんなを信用することしました(笑)」と微笑ましいエピソードを語り、今回の舞台を麻雀の役に例えたらという質問には「純チャン三色ですかね。それも待ちの悪い、場に二枚切れているペンチーソウみたいな、でもそれをツモると跳満かな」と麻雀プロらしいコメントを残しました。

≪ゲネプロ画像≫

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≪あらすじ≫
主人公は死神。その姿は毎回“仕事”がしやすいように設定されている。

「死」を実行される対象となった人間を一週間、つまり7日間調査し、その実行が「可」か「見送り」か判断し報告する。調査員の死神は、実行がどのような形でなされるかを知らないが、8日目、死神はそれを自ら確認する。そうして、死神のひとつの仕事が終わる。

調査と言ってもたいそうなことではない。1週間前に相手に接触し、2、3度話を聞くだけ。判断基準は個々の裁量にまかされているが、よほどのことがない限りは「可」の報告をすることになっている。死神たちは人間やその死には興味がないが、人間界のミュージックはこよなく愛している。これは死神に共通して言える事で、CDショップに行けば必ずといっていいほど他の死神と出会う事が出来る。

主人公である「死神」が仕事のために人間界へ赴くと必ず雨が降っており、彼は青空を見たことがない。

今回、彼が担当するのは、藤田という中年の男だった。
事前に渡された情報によれば、やくざ、ということらしい。

死神の千葉(萩原聖人)は指令を受けてヤクザの藤田(ラサール石井)のところにやってきた。今回の彼の姿は40代の中年男。

藤田は兄貴分を敵対する栗木に殺され、その敵をとろうと舎弟分の阿久津(植田圭輔)に探らせていた。

死神を派遣する情報部の予定通り、阿久津は千葉と巡り会う。
藤田が匿われている部屋に潜入した千葉は藤田を観察し始める。
馬鹿正直なくらいの任侠の男、藤田。その藤田に心底惚れ込んでいる阿久津。
死神・千葉が加わったことで、彼らの運命は加速する。
ストーンズの能天気なブラウンシュガーがBGM代わりに鳴り響く。

舞台『死神の精度 ~7Days Judgement』は、9月9日まで東京公演が行われ、その後9月11日に倉敷公演、9月13日に名古屋公演、9月19日に兵庫公演、9月23日に山形公演、9月28日に仙台公演、9月30日に盛岡公演がそれぞれ上演。
詳細はInformationから公式ブログ及び公式Twitterをチェックしてください。

☆Information

石井光三オフィスプロデュース
「死神の精度 ~7Days Judgement」

原作:伊坂幸太郎『死神の精度』(文春文庫刊)
脚本・演出:和田憲明
出演:萩原聖人 植田圭輔 細見大輔 ラサール石井

【東京公演】
日程:8月30日~9月9日
会場:あうるすぽっと
チケット料金(全席指定・税込):6,800円
U25:4,000円(25歳以下/要証明書提示/チケットぴあのみ 限定数)
豊島区民割引:6,500円(豊島区在住・在勤・在学/要証明書提示/としまチケットセンターで前売のみ取扱)

【倉敷公演】
日程:9月11日
会場:倉敷市芸文館

【名古屋公演】
日程:9月13日
会場:アートピアホール 名古屋市青少年文化センター

【兵庫公演】
日程:9月19日
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

【山形公演】
日程:9月23日
会場:シベールアリーナ

【仙台公演】
日程:9月28日
会場:電力ホール

【盛岡公演】
日程:9月30日
会場:盛岡劇場 メインホール

企画製作:石井光三オフィス
企画協力:文藝春秋

≪公式ブログ≫
https://ameblo.jp/7days2018/

≪公式Twitter≫
https://twitter.com/7days2018

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