昨年6月に上演された舞台「BRAVE10」の続編となる、舞台『BRAVE10～燭(ともしび)～』が2018年7月26日に東京・なかのZERO 大ホールにて開幕を迎えました。
開幕前日に行われたゲネプロでのステージショットとともに、主演・霧隠才蔵役の中村優一さんらキャスト6名が登場した囲み取材でのコメントをお届けいたします。

「戦国BASARA 乱・世・乱・舞」や「魔界医師メフィスト」などを手がける漫画家・霜月かいりさんによる原作「BRAVE10」とは、真田十勇士の活躍をスタイリッシュに描いた物語。昨年6月には舞台「BRAVE10」として舞台化、主演の中村優一さんら人気俳優陣が繰り広げる迫力の殺陣も話題を呼びました。

そして前作から約1年を経て、待望の続編となる舞台「BRAVE10～燭～」がついに上演！　前作に引き続き脚本・演出はヨリコ ジュンさんが手掛け、中村さんら続投キャスト陣とともに、新キャストも多く参戦。また舞台オリジナルキャラクターとして、田上真里奈さん演じる万華、高橋紗妃さん演じる千華も加わりました。

前作での戦いの末、真田幸村の元へと集った十勇士の与頭(くみがしら)となった霧隠才蔵。今作では、真田幸村の兄・真田信幸が率いる手練れと十勇士が対戦する「上田城十番勝負」が展開！　その一方で、イザナミの強大な力を宿す伊佐那海を手に入れようとする者たちは暗躍を続けており……。伊達政宗、徳川秀忠、石田三成、直江兼続ら武将たちの思惑も絡み合う中、ある出来事をきっかけに心を乱していく十勇士たちの危機が描かれます。

【ゲネプロステージショット】

ゲネプロ直前に行われた囲み取材では、まずは主演・霧隠才蔵役の中村さんから「前作を観に来てくださった皆様の応援のおかげで、舞台『BRAVE10～燭～』が完成することを本当に嬉しく思います」と挨拶し、「今回は去年よりもキャストの人数も増えまして、アンサンブルを含めて約30人の大所帯となりました。お芝居も、殺陣も、映像もレベルが上がり、てんこ盛り。見どころがたくさんあると思います！」と、今作への自信を語ります。

続いて伊万里さんは、自身が演じる真田幸村について「前作での幸村は、十勇士をパチッとまとめて、半蔵をやっつけるという役柄だったんですが、今回は色んなトラブルが起きるんです」と紹介。そこからトラブル絡みのエピソードとして、「(演出家・ヨリコさんにあるトラブルが起き)ヨリコさんは“これで舞台の悪運は、全部俺が引き分けたから”って言っていたんですが……」と前置きすると、「昨日、劇場での場当たりが終わって帰ったら、家の鍵がなくて！　楽屋に鍵を置いてきちゃって、昨日から俺、家に帰ってないの！(笑)」と、自らのトラブルをキャスト陣に明かします。

伊万里さんはさらに、「その後、どうしようもないからホテルに泊まろうと思ったけど、ホテルがなくて。それでカプセルホテルに泊まって、お風呂は銭湯に行ったんです。で、銭湯で100円のロッカーを使おうと思ったら小銭がなくて、両替するために自動販売機で飲み物を買ったら、おつりが返ってこないという！(笑)」と続け、キャスト陣もその不幸ぶりには「マジで！？」と驚きつつ大笑い。そんな伊万里さんは、「悪運はヨリコさんではなく、全部俺が持って行ったから！　お客様の悪い運気も僕が全部受け止めたので、安心して観に来てください(笑)」とアピールしてみせます。

前作にて演じた海野六郎に加え、今作ではその双子の弟・七隈の2役を演じる宮城さんは、腰の側面が大きく開いた衣装姿を披露しながら「前作でも身体づくりを頑張ったとお話したんですが、今回もすごく(腰の)曲線を作ろうと頑張りました」と、その美くびれを強調！　さらに1人2役でありながら、映像を駆使した演出にて六郎と七隈が対決するシーンに挑む宮城さんは、これからゲネプロを観劇する取材陣に向けて「“宮城はもう1人の宮城と戦っていた”と書かれるようなシーンがあるんですが、本当に結構すごいことをやっていると思うので……もしゲネプロでうまくいかなくても、記事では“うまくいった”って書いてください(笑)」と、ストレートなお願いをして場を笑わせます。

続いて伊達政宗役を演じる小坂さんは、「新作でも引き続き、伊達政宗として出演できることがすごく嬉しいです。会場もとても広くなりましたので、より多くのお客様に観ていただけたらなと思います」と真っ直ぐにコメント。そして自身の見どころについても、「長髪と眼帯には苦戦しましたが、前作より殺陣も多くなっていて、そこは特に頑張ったので注目していただけたら。牛タンドロップスもあります！」と、殺陣に加えて、伊達政宗が家臣とともに繰り広げるとあるシーンもアピールします。

前作では才蔵らの敵側として登場した、服部半蔵役の遊馬さんは「僕は、前回は奇魂(くしみたま)を狙う1人だったんですが、今作から立ち位置がちょっと変わります。そんな半蔵の変化、そして半蔵と関わることでの周りの変化をお客様に見てもらいたいです」と、自身の役柄についてコメント。さらに「キャストが増えたということで熱量もすごく上がっていますので、お客様にも絶対に満足していただける自信があります」と、力強く語ってくれます。

そして今作より舞台へ登場するキャラクターである真田信幸役を演じる寿里さんは、「今回から初参加ですが、よく知ったメンバーも多く、稽古に入ってから本当に楽しく時間を過ごさせてもらいました。優一が引っ張っていきながら、なんとなく有がボケて(笑)、わちゃわちゃしながらも、締めるところはみんなで自然と締められる良いカンパニーだなと。そんなカンパニーが一丸となって作品を作ることが、どれほどのエネルギーになってお客様に届くのか、劇場に確かめに来てくださるとうれしいです」と挨拶し、しっかりとまとめます。

その一方で“稽古場での面白エピソードは？”との質問には、寿里さんが「ヨリコさんはめったに怒らない方なんですが、紘大がストレッチをしていた時に、僕が急に顔を近づけたら、紘大が『ワァーッ！　やめてくださいよ！』って大声でリアクションしてしまって、ヨリコさんから『うるさい！　稽古中だぞ！』ってガチギレされたことです(笑)」と回答。宮城さんが怒られる一方で、机に隠れたという寿里さんは「僕はギリギリでバレてないはず」と言いつつも、「ヨリコさん、あの時はすみませんでした」と公開謝罪します(笑)。

また、“自分たち以外の注目キャラクターは？”との質問には、キャスト陣から葉山昴さん演じる石田三成＆和合真一さん演じる直江兼続の名が。伊万里さんからは、「昴くんと和合ちゃんは元々仲がいいのか、あの二人は完全に仕上がっています(笑)。2人によって良いスパイスが加えられて、また作品の色が変わった感じがします」と語られていました。

会見の最後には、キャストを代表して「連日の猛暑に負けないぐらい、熱い舞台になるよう頑張りますのでぜひ観に来てください！」と語った中村さん。劇場も大きくスケールアップし、より迫力を増した十勇士らの戦いぶりに注目です！
舞台「BRAVE10～燭～」は、2018年7月26 日(木)～29日(日)まで東京・なかのZERO 大ホールにて上演中。公演詳細はInformationより公式サイト、Twitterをご確認ください。

©霜月かいり・KADOKAWA / 2018 舞台「BRAVE10～燭～」製作委員会

☆Information

舞台「BRAVE10～燭～」
日程：2018年7月26 日(木)～29日(日)
会場：なかのZERO ⼤ホール
【スタッフ】
原作：霜月かいり「BRAVE10」「BRAVE10S」(KADOKAWA 刊)
脚本・演出・映像：ヨリコ ジュン
【キャスト】
中村優一(霧隠才蔵 役)、伊藤優衣(伊佐那海 役)、
伊万里有(真田幸村 役)、宮城紘大(海野六郎／七隈 役)、護あさな(アナスタシア 役)、辻諒(由利鎌之介 役)、大崎捺希(猿飛佐助 役)、
鷲尾修斗(筧十蔵 役)、新井 將(三好清海 役)、篠原 立(弁丸 役)、小波津亜廉(根津甚八 役)、
葉山昴(石田三成 役)、和合真一(直江兼続 役)、
田上真里奈(万華 役)、高橋紗妃(千華 役)、田中稔彦(百 役)、末野卓磨(徳川秀忠 役)、松田一希(壱丸 役)、喜多野章太郎(弐虎 役)、
小坂涼太郎(伊達政宗 役)、遊馬晃祐(服部半蔵 役)、寿里(真田信幸 役) ほか
《公式サイト》
http://wup-e.com/brave10-stage/
《公式Twitter》
＠brave10stage

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