- 2018-7-6
いよいよ7月7日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕を迎える、つかこうへい生誕70年記念特別公演『新・幕末純情伝』FAKE NEWS。今作では主演・沖田総司役に北原里英さんを迎え、“新撰組の沖田総司が実は女だった”というつか氏の着想の元、男として育ったヒロイン・沖田総司と、土方歳三、坂本龍馬らとの恋を描きます。
スマートボーイズではこの注目作から、土方歳三役の小松準弥さん、桂小五郎役の田中涼星さん、岡田以蔵役の松村龍之介さんに直撃! 公演開幕直前の2日連続特集、3人の撮り下ろしショットとともにインタビュー後編をお届けいたします。
■『新・幕末純情伝』FAKE NEWS
小松準弥×田中涼星×松村龍之介 インタビュー後編
――セリフ量や動きの激しさも含めて、『新・幕末純情伝』はエネルギーが必要な作品ですが、公演も約3週間と1劇場での公演としては長いですよね。体力的にもハードな作品になるんじゃないかと。
小松準弥(以下、小松) それに僕、これまでの出演作でセリフはダントツに多いですね。張り上げるように声を出すシーンも多いので、喉のケアも含めて、体力は本当にしっかり作っていかなきゃいけないなと思っています。
田中涼星(以下、田中) 僕も、喉を一度傷めておいて良かったと思います。最初は感覚がつかめなかったので、セリフも勢いだけでいってしまった部分があって。もっと体の中で低いところに落として飛ばす、という感覚が分かってきたので、もっと身体と精神を磨いて、僕なりの桂になっていけたら。
松村龍之介(以下、松村) これだけ身体を酷使して、熱量の多い舞台なので、ケガのないように。僕は役柄での絡みは少ないですけど、同じカンパニーとして、2人ともお互いに切磋琢磨しあっていけたらなと思います。
――そんな熱量のこもった今作は、『幕末純情伝』『新・幕末純情伝』を含めて、これまでに何度も様々なキャストで上演されている、つかこうへい氏の代表作。皆さんは、これまでに上演された作品に触れたことはありましたか?
田中 僕は、前回の上演(2016年上演・松井玲奈さん主演版)を映像で拝見させていただきました。それで作品の熱というか、『新・幕末純情伝』という作品の感覚を掴むことができたと思うので、観てよかったです。
松村 僕も前回上演を映像で観て、セリフ量、動き、熱の膨大さに「これは、これは!」と。だからもう、制作発表で披露していた2人の冒頭シーンの大変さとかも……応援してるね!(笑)
田中 アハハハ!
小松 お互いにね! 応援し合おうね(笑)。
松村 率直に、「こーれは、ちょっとやばいな」と。みんなそれぞれに、体力的にも芝居的にもしんどいシーンがあるんです。それが楽しみな反面、「これは役者として、やらんといかんぞ」と、先輩方に背中を叩かれました。
小松 僕は、同じ事務所に所属している多和田秀弥が土方役を演じた、舞台『新・幕末純情伝』を劇場で観劇しました。その時は、つかさんの名前は知っているけど、まだ芝居のことも全然わかっていなくて、ただただ観客として圧倒されていたんです。
――それから3年を経て、多和田さんが演じていた土方役を演じることに。
小松 嬉しいですよね。今回の上演が決まってから僕も前回の映像を見せていただいたんですけど、画面越しでも伝わるエネルギー量を感じました。これからまだまだ、稽古の中で発見していくことがたくさんあるんだと思います。
松村 僕は、まず“人斬り以蔵”として知られている岡田以蔵のイメージから、配役が決まったときは「あ、殺陣ができる役だ」という印象があって。それから『新・幕末純情伝』の前回上演版で、早乙女友貴くんが演じている岡田以蔵を見たんです。彼は殺陣の怪物なので覚悟はしていたんですけど、見たらやっぱり怪物で(笑)。
小松 僕も『ALATA』という舞台で、早乙女友貴さんが演じた主人公の殺陣を観て感激して、後から同じ役に挑戦させてもらったんですけど、本当に早乙女さんの殺陣はすごい!
――幕末を舞台にした物語ということで、今回、皆さんにも殺陣のシーンは登場するのでしょうか?
小松 うーん、今回もしかしたら殺陣は少ないかもしれません。僕自身は、土方として殺陣がやりたくてムズムズしています(笑)。
田中 実は、僕も多分、殺陣がないんです。素手でぶん殴ります(笑)。
松村 “殴りの涼星”ってやつね(笑)。桂、素手なのに強いんだよね。
田中 本番までに変わるかもしれないんですが、今のところ。殴って、投げる! ご期待ください(笑)。
松村 僕はその分、ムズムズしている2人の気持ちを受け取って。斬って斬って斬りまくります。会話の代わりに全部斬ってやろうかな、くらい(笑)。
田中 こわ~。
松村 でも岡田以蔵は、殺陣に限らず、台本を見てもすごくいい役。自分がそれをどれだけ調理できるか、っていうのは課題ですね。
――この作品の中で皆さんが演じられる役柄は、史実上の人物でありつつも、フィクションとして現実とは異なるキャラクター要素も多く含んでいますよね。最後に、それぞれ演じる役柄のポイントを教えてください!
松村 今作での岡田以蔵は坂本龍馬に仕えているという関係ですが、ほかのキャラクターとはまた違うベクトルで総司への想いをぶつけているので、すごく演じるのが楽しみな役ですね。岡田以蔵として、自分なりの熱量をぶつけていきたいと思います。
田中 僕が演じる桂小五郎のポイントは、辛い過去をもっている男が、新しい時代を築いていくためにどう生き抜いていくのか。まだ稽古序盤ですが、その過去の姿を台本からイメージするだけじゃなくて、実際に他のキャストに付き合ってもらって演じてみると、感覚的にも見えてきたものがあって。「時代を変えようとする男の決意は、こんなものじゃないんだ」と肌に感じる部分があったので、これからもっと稽古でつかんでいきたいと思います。
小松 僕は土方歳三という人物に対して、他の作品で描かれている要素も含めてすごくカッコイイ男だというイメージを持っていたんです。だけど『新・幕末純情伝』における土方は、カッコよさではなくて、すごくダサい男というか、人間の弱いところが集約されて描かれている存在でもあって。
――今作での土方は、沖田総司をめぐる恋愛面でも、味方良介さん演じる坂本龍馬ともに大きな役割を担う存在に。その感情表現も大きな見どころでは?
小松 土方は表現的にも卑屈だったり、すごく曲がっている描写があって……僕自身は思ったことをなんでも素直に言ってしまう性格だと自覚しているんですが、そういうのとは違う感情のぶつけ方なのかなと。百姓出身である土方が抱えるコンプレックスや、総司をどうしたいのか、自分がどうなりたいのかという姿を、泥臭く、ダサく。でも、ちょっと愛おしいような存在として演じられたらと思っています。期待していてください!
……2日間に渡って連続更新でお届けしてきた、3ショットインタビューはここまで!
いよいよ7月7日より開幕を迎える、つかこうへい生誕70年記念特別公演『新・幕末純情伝』FAKE NEWSは、7月30日まで東京・紀伊國屋ホールにて上演です。チケット情報ほか、公演詳細はInformationより公式サイトをご確認ください。
※ニコ生・スマボchで月イチ放送中「松村龍之介の『のすけの寄り道』」に小松準弥さんがゲスト出演したアーカイブ映像と、お互いがモノマネしているオマケ映像が配信中! さらに、2人のサイン入りチェキをプレゼント中! Informationよりリンク先をチェック!
☆Information
■『新・幕末純情伝』FAKE NEWS
公演期間:2018年 7月7日(土)~7月30日(月)
劇場:紀伊國屋ホール
作:つかこうへい
演出:河毛俊作
出演:
北原里英 / 味方良介/ 小松準弥/ 田中涼星/ 増子敦貴 / 松村龍之介/ 細貝圭
久保田創/ 大石敦士/ 須藤公一/ 山田良明 / 榛葉恵太 / 大西けんけん / 岡元次郎 / 佐藤賢一
チケット一般発売中
チケット料金:7,500 円(全席指定・税込)※未就学児童入場不可
お問い合わせ:東京音協 03-5774-3030(平日11:00~17:00)
≪公式サイト≫
https://shin-bakumatsu2018.com/
※ニコ生・スマボch
「松村龍之介の『のすけの寄り道』」
第3回小松準弥ゲスト
http://www.nicovideo.jp/watch/1530770528
チェキプレゼント(2018年7月12日締切)
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