2018-3-29

2010年に公開された映画『ライトノベルの楽しい書き方』のキャスト＆監督が再結集し、注目を集める映画『やっさだるマン』。
広島県三原市の三原城築城450年を記念して製作され、主演の佐藤永典さん、共演の須藤茉麻さん、竹達彩奈さん、大森研一監督らによって全編市内ロケが敢行された作品です！

三原市役所で働く如月肇（きさらぎはじめ／佐藤永典）と、その幼馴染・赤畑里美（あかはたさとみ／須藤茉麻）は、同市公式マスコットキャラ“やっさだるマン”の管理運営を担当。「ゆるキャラグランプリ」全国236位という不甲斐ない結果に悔しがる素振りもない肇だったが、やっさだるマンの大ファンという礒合優那（いそあいゆうな／竹達彩奈）の登場により一変。同グランプリの上位ランクインを目指して、一大プロジェクトを立ち上げる！　が、そんな肇の前に立ちはだかる試練とは……!?

スマートボーイズでは、完成披露試写会の直前に主人公・如月肇を演じる佐藤永典さんを直撃インタビュー！ 7年ぶりのキャスト再集結に対する思いや役どころなどについて、2回に渡って語っていただきました。

そのPart①は――

佐藤永典さん演じる如月肇は、市の行事には“やっさだるマン”として出動！

【監督考案のダサいビジュアルが心地いい】

――大森監督や須藤さん、竹達さんとは7年前に共演して以来、「また一緒に映画を作りたい！」とお話されていたそうですが、それが本当に実現すると知ったときはどんなお気持ちでしたか？

佐藤　映画『ライトノベルの楽しい書き方』は、大森監督にとっても初めての長編作品で、当時の僕もこの仕事を始めてまだ2年目くらいのときだったので、思い出深い作品です。だから、「またみんなで出来たらいいな」って話をしていたんですけど、そういうのって、なんだかんだ難しいじゃないですか。なので、ちょっと諦めがありつつも、「でも、やりたい！」っていう思いはあって。監督が一歩踏み出してくださったおかげで、当時のメインキャスト3人がそろうことができて、すごく感慨深いですね。

≪映画『やっさだるマン』場面画像≫

――この7年間で役者として成長したところを見せたいという気持ちもあったり……？

佐藤　もちろん今もまだまだですけど、以前はもっと下手っぴだったので、お芝居の面での成長は確実にないといけないという緊張感はありましたね。監督とはこれまで他の作品でもご一緒させてもらっていますが、「この３人がそろったら大丈夫なんでしょ？いけるんでしょ？」っていう雰囲気が漂っていたんで、そのプレッシャーとの戦いもあったかな。でも、一番大きかったのは、再共演できたうれしさです。監督は僕らのことをよく知ってくれてるので、役柄も魅力的に映るように脚本を書いてくださってるし、プラスなことがたくさん。ホームっぽい、居心地のいい場所だって思います！

――その魅力的なキャラクターのひとり、佐藤さん演じる如月肇についてもお聞かせください。

佐藤　本当にダメな奴です(笑)。ただ、一度挫折を味わってるという一面もあるので、どこか見捨てられないというか、みんなが気にかけたくなる存在。物語の中で言うと、幼馴染の里美とか、行きつけのバーのマスターが肇に手を差し伸べてくれます。肇本人は「めんどくさい」とか色々言うんですけど、本当は心の奥で思いがくすぶってるんですよ。だから、本当にやる気がないわけではなく、竹達さん演じる優那ちゃんをきっかけに燃えたりもします。あとは、監督の指示でビジュアルもダサくして、寝癖ボサボサでシャツイン。そこに僕自身が居心地の良さを感じてるのは、やっぱり……そういう要素があるってことなのかと思いましたね(笑)。

――今回のフォーマルな衣装でシャキッとした佐藤さんからは、ずぼらな肇のような面は感じませんが……。

佐藤　今日かっこつけてるのも、散々、監督達に「キモい！」って言われましたから(笑)。