- 2018-2-23
舞台「99才まで生きたあかんぼう」が2月22日、東京・よみうり大手町ホールにて開幕しました。
今作は、2003年に発表した作家・辻仁成さんの小説を舞台化したもので、ある一人の男の0才から99才までをつづった一大叙事詩。誕生、成長、結婚、死などといった人の一生の各場面を鮮明に切り取り、その時代や場所に登場する数多くの役を村井良大さん、松田凌さん、玉城裕規さん、馬場良馬さん、松島庄汰さん、松田賢二さんの6人だけで演じます。
開幕直前に、記者会見とゲネプロが行われ、キャスト6人に加え、原作・脚本・演出の辻さん、さらに音楽を担当したSUGIZOさんが登壇。キャスト6人が開幕に向けての意気込みを語ってくれました。
村井 初めて本を読んだときはどんな舞台になるのかと思っていましたが、たった役者6人だけですけど、何十人も舞台上にいるかのような壮大な物語になっています。
松田凌 僕は毎回(演劇を)やっていて、その時その時に刺さる言葉があって、それはセリフなのかシーンなのか、僕自身もわからないんですが、刺さることは間違いないと思うので、来ていただけるお客様に対して、何かしらのセリフなりシーンなり、ぶっ刺していきたいなと思います。覚悟しておいてください。
玉城 僕らはいろんな役をやっているんですが、中には稽古中に消えたキャラクターもありました(苦笑)。いろいろな人間の役を演じることはなかなかないので、それを楽しみつつ、そしてこの作品のために僕らがいると思っていて、人生の楽しさ、切なさ、儚さを感じていただけたらと思っています。
馬場 僕たち周り5人も、共に一緒に人生を作っているので、約2時間の舞台ですが、とてもパワーのいる舞台で、その分公演が終わるたびに達成感を感じるので、お客さんと一緒に達成感を作っていけたらと嬉しいです。
松島 稽古場では辻さんから散々不器用だと怒られて、最終的には「立ち直る力」という辻さんの本を渡されて。辻さんに傷つけられて、家に帰って、辻さんの本で慰められて、また次の日になって辻さんに叱られるというローテーションでした。辻さんならではの素敵な言葉がたくさん詰まった舞台です。皆さん是非「立ち直る力」を読んでください(笑)。
松田賢二 一人だけ若干若手ではありませんが…。舞台上にいる時は一番リラックス出来て、袖に入ったら一番忙しいという舞台は今回が初めてです。頑張って若い人たちについていって、若返りたいと思っています。「立ち直る力」を宜しくお願いします(笑)。
囲み取材中、原作・脚本・演出を担当する辻さんから、出演6人への印象についてコメントが。
0才から99才まで生きる男(あかんぼう)を演じる村井さんには「稽古場に入った時は、出来るのかなと思ったんですが、昨日のゲネプロで、村井くんが99才を演じたのを見て、本当に99才に見えて、感動しました」
今回が辻さん作品初出演となる松田凌さんには「7年前、初対面だった村井が『辻さんって面白い! こんな面白い人間と一緒にやるなんて最高だよ』と言ったんですけど、それと全く同じことを松田凌くんが言ったんです。きっと大物になるんだろうなと思います」
4年前の舞台「海峡の光」でも関わった玉城さんには「ものすごいいいモノを持っているんですよ! 彼は主人公の母役ですが、御婆ちゃんぶりが素晴らしいです」
辻さんから真面目な意気込みをイジられていた馬場さんには「彼は努力な男で、引っ張っていく力を持っていますね」
稽古場ではよく叱ったという松島さんには「僕は愛情を持って叱っているだけで、もっとこうしたら伸びると思うから叱ったんです」
出演者の中では最年長の松田賢二さんには「松田凌と松田賢二では、20才くらい年が違いますが、舞台を見てもらえるとわかりますが、運動量は一緒で、ものすごいエネルギッシュなんです。彼の中にある広く役者を経験した力が、若い役者にいい影響を与えています。本当に助けられています」とそれぞれ評価。
また、音楽担当のSUGIZOさんは、今年1月インフルエンザに罹ったそうで「一週間倒れている間に、いい曲がたくさん出来ました(笑)。この20年間のSUGIZOの走馬灯をイメージして、あらゆる場所に今までの自分の片鱗を盛り込んで、自分の20年史と主人公の99年史を重ねることが出来ました」と語りました。
≪あらすじ≫
ある男の一生を描いた0才から99才までの物語。人は誰もが泣いて生まれてくる。笑うことを覚え、ヨチヨチ歩いては、転んで泣いて、また起きて。恋をして愛を知り、成功と挫折、哀しみを乗りこえて、それでも人は歩き続ける。人間は生まれてから死ぬまでいくつになっても“あかんぼう”。思い出と経験を積み重ねて。そして男は最後、微笑みながら旅立っていくのであった。
舞台「99才まで生きたあかんぼう」は3月4日まで東京公演が行われ、その後3月6日・7日に名古屋公演、3月20日に福岡公演、3月24日に大阪公演が開催されます。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
☆Information
舞台「99才まで生きたあかんぼう」
日程
東京公演 2月22日~3月4日 よみうり大手町ホール
名古屋公演 3月6日・7日 名古屋市芸術創造センター
福岡公演 3月20日 福岡市民会館 大ホール
大阪公演 3月24日 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
原作・脚本・演出:辻 仁成
音楽:SUGIZO
出演:村井良大、松田凌、玉城裕規、馬場良馬、松島庄汰、松田賢二
≪公式サイト≫
http://99sai-akanbou.jp/
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