- 2017-12-25
現在、テレビ朝日系にて放送中の「宇宙戦隊キュウレンジャー」の脚本(メインライター)を務める毛利亘宏さんが主宰する劇団「少年社中」と東映による舞台プロジェクト「ピカレスク◆セブン」が、2018年1月6日より東京・サンシャイン劇場にて上演。
少年社中20周年記念第一弾となる今作は、“登場人物、全員、悪者”のピカレスクロマン作品。古今東西、様々な“悪”や“悪役”をモチーフにした個性的なキャラクターたちがステージ上で躍動。井俣太良さんをはじめとする少年社中劇団員12人に加え、鈴木勝吾さん、宮崎秋人さん、椎名鯛造さん、佃井皆美さん、相馬圭祐さん、丸山敦史さん、唐橋充さん、松本寛也さん、細貝圭さん、大高洋夫さんといった記念作品に相応しい豪華キャストが揃いました。
スマートボーイズでは、今作に出演する井俣太良さん、鈴木勝吾さん、宮崎秋人さん、椎名鯛造さん、相馬圭祐さん、丸山敦史さん、唐橋充さん、松本寛也さん、細貝圭さんの9名に直撃インタビュー！ 9日連続で各キャストをご紹介します。
PART⑧は、ピーターパン役の椎名鯛造さんです。
ピーターパン役の椎名鯛造さん
――2018年一発目の舞台となりますが、まずは最初にオファーが来た時の率直な感想をお聞きしたいと思います。
椎名 これまで何度か少年社中さんの作品に出させていただきましたが、またこうして呼んでいただけるというのは、ものすごく有難いことだと思っています。居酒屋とか飲食店と同じですが、美味しくなかったら、二度と頼まないじゃないですか。だから少年社中さんにとっての“居酒屋の唐揚げ”でありたいと…(笑)。とにかく、また呼んでくださって本当に光栄ですし、嬉しい限りです。
――今作は、東映さんのプロジェクトでもあるんですが、椎名さんと東映さんって、あまり結びつきがなかっただけに、驚いたのではないでしょうか。
椎名 今まで東映さんとは全くご縁がなくて……。だから、初めてキャストの名前を見た時に「これもしかして、東映特撮作品に出ていないのって、僕と宮崎秋人ぐらい…？」って思って、いずれ宮崎秋人や椎名鯛造が東映特撮に呼ばれるんじゃないかなという淡い思いはありますね(笑)。
――でも今回の作品がご縁で、本当に仮面ライダーとかスーパー戦隊シリーズへの出演が決まるかもしれませんね。
椎名 結果、出演してたじゃん！ ってことになったら、一番いいですね（笑）。
――今回の出演者で初めましての方はいらっしゃいますか。
椎名 数人いますが、他の作品の舞台やTVで拝見したりしていたので、初めましてという感覚はなくて、逆に僕が出演した作品をご覧になっていた方もいて、すぐに仲良くなれましたし、少年社中の劇団員さんとは、本公演で皆さんと共演しているので、ホームの感覚ですね。
――前回、少年社中さんの作品に出演した『贋作・好色一代男』(2014年2月上演)から約4年経ちました。意外と久々の出演だったんですね。
椎名 その間、毛利さんからは何度かお声掛けはあったんですが、スケジュールがなかなか合わなくて……。なので今回出演が決まったからこそ、いいお芝居でつなげたいという思いはあります。
――毛利さんや劇団員の方たちにも、役者として成長した姿をアピールしたいところですね。
椎名 そうですね。井俣太良さんをはじめとして、お芝居のことでストイックな方が多いので、その空気に飲まれないように演じたいという思いはありますし。あとは毛利さんに「こんなことも出来るようになりました！」というのも見せたいですね。
――そして今回の役が「ピーターパン」。椎名さんが出演した『ネバーランド』では、“ピーター・パンの影”として出演していたこともあって、役が決まった時は、さぞかし驚かれたのではないでしょうか。
椎名 ビックリしました！ しかもフック船長も出てくるとは思いませんでした。まず最初によぎったのが「ピーターパンって悪人？」だったんですが、「子供をさらっていく人さらいだから、悪人」という解釈を毛利さんに説明を受けて…(笑)。本編でもその辺を触れていただけるそうです。
「最初にピーターパン役と聞いた時はビックリしました」
――たしかに、ピーターパンが悪人というイメージはあまりないので、その説明はわかりやすいですね。そしてネバーランドでも共演した唐橋充さん演じるフック船長と絡むシーンも、ファンにとっては楽しみだと思いますが。
椎名 今回の作品が全員悪人なので、敵だったら殺陣でしょうし、味方だったら悪巧みのシーンになると思うんですが、どうなるかは劇場で見ていただければ思います。
――今回、丸山敦史さんも出演しますが、椎名さん＆丸山さん＆唐橋さんといえば、ミュージカル「最遊記歌劇伝」で共演されています。3人の共演は、2009年の「Dead or Alive」以来になりますが。
椎名 プライベートでは敦史とちょくちょく会っていて、敦史が地方ロケへ行く際は、敦史の犬の世話とかもやったりしていました(笑)。けど、作品として一緒になるのは久々ですね。相変わらず天然で、何するかわからない人という意味では全く変わっていなさそうなので、安心しています(笑)。唐橋さんとは、舞台以外にも僕の個人イベントで何度もご一緒することが多くて、知らないことの方が少ないぐらいの間柄にもなりました。年齢こそ9歳離れていますが、仲のいい親友でもあり、尊敬する先輩でもあります。
――椎名さんも含めて豪華な出演者が揃っていますが、この人と共演するのが楽しみという方はいらしゃいますか。
椎名 鈴木勝吾くんと松本寛也くんですね。勝吾くんは、「侍戦隊シンケンジャー」の頃からカッコいい子だなという印象が強かったですし、寛也くんは唐橋さんと仲が良いということを聞いていて、どういう方だろうというので共演できるのは嬉しいですね。
――今回のタイトル「ピカレスク◆セブン」の“ピカレスク”は、悪者や悪役という意味でもありますが、椎名さんにとって、悪への憧れというのはありますか。
椎名 悪役大好きです！ 今年出演した「天下無敵の忍び道」で悪役を演じたんですが、本当に面白くて、見ている人にも「すごい嫌な奴だな」って思われたり、そこにちょっとだけ快感を得ることができました。
――ちなみに好きな悪役のキャラクターはありますか？
椎名 ヒーローなのか悪役なのかという意味では、「DEATH NOTE」の夜神月ですかね。ある一方からはヒーローと呼ばれ、ある一方では悪と言われる存在は、本作に登場する悪人たちとも重なるものをもっているかと思います。
好きな悪役キャラクターは「DEATH NOTE」の夜神月
――ちょっと作品から離れまして、2017年を振り返って、今年一年はどんな年でしたか？
椎名 今年は、世間で言われる「2.5次元作品」にたくさん出させていただいた年でした。具体的には「刀剣乱舞」「戦国BASARA」「ダイヤのA」「天下無敵の忍び道」「弱虫ペダル」と、今年出演した舞台のほとんどが「2.5次元作品」と言われる作品でした。これだけ「2.5次元作品」に特化した年は正直なかったかと思います。いろんな演出家の方々ともやらせて頂いて、充実した一年を送れました。休みがちょっと少なかったのが、大変でしたが、お仕事があって幸せでした(笑)。
――では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
椎名 2018年は、魅力的なキャストで作る作品からスタートします。これまでの役者人生のつながりや積み重ねでこの作品に出させていただいているなと思うので、今までやったことは一切無駄ではなかったし、一つ一つの出会いを大切にして、2018年も素敵な年にしていけたらなと思います。「ピカレスク◆セブン」、ぜひ劇場でお会いしましょう！
椎名鯛造さんソロビジュアル画像
※PART⑨では、井俣太良さんが登場します。お楽しみに！
少年社中×東映 舞台プロジェクト 「ピカレスク◆セブン」は、2018年1月6日より15日まで東京・サンシャイン劇場に、1月20日・21日、大阪・サンケイホールブリーゼにて大阪公演、1月27日、岡崎市民会館 あおいホールにてそれぞれ上演されます。現在チケットは好評発売中です。
詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
©少年社中・東映
☆Information
少年社中20周年記念第一弾
少年社中×東映 舞台プロジェクト『ピカレスク◆セブン』
脚本・演出：毛利亘宏
日程・会場
東京：サンシャイン劇場 2018年1月6日(土)～1月15日(月)
大阪：サンケイホールブリーゼ 2018年1月20日(土)・21日(日)
愛知：岡崎市民会館 あおいホール 2018年1月27日(土)
出演
井俣太良 大竹えり 岩田有民 堀池直毅 加藤良子 廿浦裕介
長谷川太郎 杉山未央 山川ありそ 内山智絵 竹内尚文 川本裕之
鈴木勝吾 宮崎秋人 ／ 椎名鯛造 佃井皆美 相馬圭祐 丸山敦史
唐橋充 松本寛也 細貝圭 ／ 大高洋夫
≪公演特設サイト≫
http://www.shachu.com/p7/
≪少年社中公式サイト≫
http://www.shachu.com/
≪少年社中公式Twitter≫
@shonen_shachu
