唐橋充「少年社中と東映が組むと、大変な舞台が出来るのは間違いない」舞台『ピカレスク◆セブン』9連続SPインタビュー⑦

  • 2017-12-24

現在、テレビ朝日系にて放送中の「宇宙戦隊キュウレンジャー」の脚本(メインライター)を務める毛利亘宏さんが主宰する劇団「少年社中」と東映による舞台プロジェクト「ピカレスク◆セブン」が、2018年1月6日より東京・サンシャイン劇場にて上演。

少年社中20周年記念第一弾となる今作は、“登場人物、全員、悪者”のピカレスクロマン作品。古今東西、様々な“悪”や“悪役”をモチーフにした個性的なキャラクターたちがステージ上で躍動。井俣太良さんをはじめとする少年社中劇団員12人に加え、鈴木勝吾さん、宮崎秋人さん、椎名鯛造さん、佃井皆美さん、相馬圭祐さん、丸山敦史さん、唐橋充さん、松本寛也さん、細貝圭さん、大高洋夫さんといった記念作品に相応しい豪華キャストが揃いました。

スマートボーイズでは、今作に出演する井俣太良さん、鈴木勝吾さん、宮崎秋人さん、椎名鯛造さん、相馬圭祐さん、丸山敦史さん、唐橋充さん、松本寛也さん、細貝圭さんの9名に直撃インタビュー! 9日連続で各キャストをご紹介します。

PART⑦は、フック船長役の唐橋充さんです。

フック船長役の唐橋充さん

フック船長役の唐橋充さん

――2018年一発目の舞台となりますが、まずは最初にオファーが来た時の率直な感想をお聞きしたいと思います。

唐橋 東映さんがプロデュース舞台には、2015年の「俺たち賞金稼ぎ団」と2016年の「パラノイア★サーカス」に出演させていただきましたが、まさかまた出演させていただけるとは思いませんでした。よく若い世代の踏み台にはされるので(苦笑)、月並みではありますが、本当に嬉しかったです。それに少年社中はずっとお世話になっていて、大学の演劇研究会からのお付き合いになりますので、きっとこの舞台に出演していなかったら、ずいぶん拗ねていたと思うし、根に持ったと思うんです(笑)。

――(笑)

唐橋 ゆえにこの2つが組むとなると、大変な舞台が出来るのは間違いないですし、これは手放しで喜んではいられないなとは思います。

――プレッシャーというのも当然あるんじゃないですか。

唐橋 そうですね。けど、素晴らしい作品がまた一つ、演劇界に生まれ、その作品に自分が出れるというのは光栄に思います。

――出演者を見ると、気心の知れた方が多いと思いますが。

唐橋 気のふれた方もいまして、松本寛也さんとか、丸山敦史さんとか(笑)。それは冗談として、少年社中の劇団員は先輩にあたるので、緊張するんですよ。

――個人的に、唐橋さんはあまり緊張しないイメージがあるんですが。

唐橋 私自身は緊張しいですが、少年社中はウエルカムな劇団で、敷居が高い方は一人もいないから、きっと長続きしているんでしょうね。20周年って誰もが迎えられる年数じゃないですし、続けていくだけでも才能だと思っています。いやー、本当に出演できてよかった~。出演できたことで僕の気持ちの半分が満たされているので、あとは千秋楽までどれだけケガしないで頑張れるかですね。実は自分の中に“恐縮四天王”というのがあって、そのうちの3つが東京公演の主催でもある少年社中さん、東映さん、それにテレビ朝日さんなんです。

――稽古場からずっと恐縮モードになっちゃいますね。

唐橋 でも恐縮もしていられないのがあって、大先輩の大高洋夫さんがいらっしゃるのですが、憧れでもある「第三舞台」の旗揚げメンバーなので、どういう芝居をされるのか本当に楽しみです。大高さんは伝説の人なんですよ。あまりズル休みしないようにします(笑)。

「大先輩の大高洋夫さんがどういう芝居をされるのか、本当に楽しみです」

「大先輩の大高洋夫さんがどういう芝居をされるのか、本当に楽しみです」

――他に出演者に注目すると、椎名鯛造さんと丸山敦史さんとも共演するということで、3人と言えば、9年前の「最遊記歌劇伝」での共演が今も印象に残るファンも多いことかと思います。

唐橋 3人揃っての共演はあの舞台以来です。楽しみですね。

――今回唐橋さんが演じるのは「フック船長」。2014年の少年社中第29回公演「ネバーランド」でも同じ役をされていましたね。

唐橋 同じ役をやり続けるほど、「これをやったから、自分NG」を出すことが増えていくことってあるので、正直、自分の中に引き出しがあまり残っていないんじゃないかなって心配はあります。でもきっと脚本が面白いと思うので大丈夫でしょう。毛利さんって僕の中にあるセオリーではない演出を思いつける方で、しかもそれが腑に落ちるところが本当に凄いんですよ。あとはアクションとか体を動かすシーンが多そうな気がする、というより椎名さんや佃井さんがいるんだから、動かないわけないでしょう(苦笑)。特に椎名さんは「もうピークだな。激しいアクションは無理かな」と言って5年経ってますからね。どんどんレベルアップしていますから。

――でしょうね。今回、殺陣やアクションは多そうですし、楽しみですね。唐橋さんの殺陣にも期待しています。

唐橋 部下たちが肩車とかしてくれればいいのに(笑)。

――今回のタイトル「ピカレスク◆セブン」の“ピカレスク”は、悪者や悪役という意味でもありますが、唐橋さんにとって、悪への憧れというのはありますか。

唐橋 悪への憧れというのはないんですが、奇しくもいただいている特撮作品が全部悪役での出演なんですよね。

――ちなみに好きな悪役のキャラクターはありますか?

唐橋 それもないんです……。好きという視点ではないんですが、東映さんの時代劇でずっと斬られ役を演じていた福本清三さんの斬られ様は魅力的ではあると思います。

好きな悪役キャラクターはいないものの、俳優・福本清三さんの斬られ様は魅力的だとか

好きな悪役キャラクターはいないものの、俳優・福本清三さんの斬られ様は魅力的だとか

――ちょっと作品から離れまして、2017年を振り返って、今年一年はどんな年でしたか?

唐橋 まずは個展を開いたことが大きかったですね。実は個展に必要なスタッフ陣って、大学の演劇研究会ルートで頼んでいたんですが、少年社中さんの公演と被ってしまって、そのルートが全く使えなかったんです。僕の中では「少年社中ショック」って呼んでいるくらい悲しい出来事でした。その反面、「宇宙戦隊キュウレンジャー」に登場する全88星座イラストをやらせていただいたのは嬉しかったです。

――そして、「ピカレスク◆セブン」の出演が決まったというのも、2017年の大きなニュースになったのではないでしょうか。

唐橋 全くその通りです! 今年頑張ってきたご褒美ですね。

――では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

唐橋 僕は少年社中の大ファンの一人なので、ファン心としては「少年社中×東映 舞台プロジェクト」という活動が、新しい方々の目に触れるということが嬉しくて、更に更に面白い作品がこの演劇界に生まれることは大きいと思っています。まずは楽しみに劇場へ足を運んでもらいたいです。それと年明けの公演なので、子供の方は貰ったお年玉を全部持ってきて、大人の方は親戚周りを2、3件回らずに、あげずに済んだお年玉を持ってきて、グッズ等をご購入いただければと思います(笑)。劇場でお待ちしております。

唐橋充さんソロビジュアル画像

唐橋充さんソロビジュアル画像

※PART⑧では、椎名鯛造さんが登場します。お楽しみに!

少年社中×東映 舞台プロジェクト 「ピカレスク◆セブン」は、2018年1月6日より15日まで東京・サンシャイン劇場に、1月20日・21日、大阪・サンケイホールブリーゼにて大阪公演、1月27日、岡崎市民会館 あおいホールにてそれぞれ上演されます。現在チケットは好評発売中です。

詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

©少年社中・東映

■相馬圭祐 丸山敦史 細貝圭 出演動画はアプリで好評配信中↓■

☆Information

少年社中20周年記念第一弾
少年社中×東映 舞台プロジェクト『ピカレスク◆セブン』

脚本・演出:毛利亘宏

日程・会場
東京:サンシャイン劇場 2018年1月6日(土)~1月15日(月)
大阪:サンケイホールブリーゼ 2018年1月20日(土)・21日(日)
愛知:岡崎市民会館 あおいホール 2018年1月27日(土)

出演
井俣太良 大竹えり 岩田有民 堀池直毅 加藤良子 廿浦裕介
長谷川太郎 杉山未央 山川ありそ 内山智絵 竹内尚文 川本裕之

鈴木勝吾 宮崎秋人 / 椎名鯛造 佃井皆美 相馬圭祐 丸山敦史
唐橋充 松本寛也 細貝圭 / 大高洋夫

≪公演特設サイト≫
http://www.shachu.com/p7/

≪少年社中公式サイト≫
http://www.shachu.com/

≪少年社中公式Twitter≫
@shonen_shachu

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