ミュージカル『黒執事』-Tango on the Campania-12/31開幕直線SP★味方良介×原嶋元久対談Part①「新たな”生執事”を作っていきたい!」

  • 2017-12-25

枢やな氏の大人気ゴシックファンタジー『黒執事』を原作にしたミュージカルシリーズの最新作『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』が、2017年12月31日よりTBS赤坂ACTシアターを皮切りに全国5か所で上演されます。

19世紀の英国を舞台に、万能執事セバスチャン・ミカエリスと、彼の仕える名門貴族ファントムハイヴ家の若き当主シエル・ファントムハイヴの活躍を描く大人気シリーズも今回で第5弾。
女王の密命を受け暗躍する”悪の貴族”シエルと、彼と契約をした”悪魔”セバスチャンの背徳的な関係や、二面性を秘めた見目麗しい登場人物たちによる残酷なゴシックファンタジーな世界観は、一度見たら忘れられない唯一無二のインパクトを放っています。

今作では、「死者蘇生」の噂を耳にしたシエルとセバスチャンが真相を探るため豪華客船『カンパニア号』に潜入!
「医学による人類の完全救済」を掲げる秘密結社・暁(アウローラ)学会の存在や、華やかな処女航海の裏に隠された真実に迫る物語が描かれます。

セバスチャン・ミカエリス役には、今回が3度目の出演となる古川雄大さん。名門貴族ファントムハイヴ家の若き当主シエル・ファントムハイヴ役は、前作に引き続き内川蓮生さんが務めます。
共演には、『ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス2015-』以来2年ぶりの登場となる人気キャラクター、グレル・サトクリフ役の植原卓也さん、ドルイット子爵役の佐々木喜英さんのほか、”生執事”には欠かせない葬儀屋役の和泉宗兵さん、ロンドン警視庁警部フレッド・アバーライン役の髙木俊さん&シャープ・ハンクス役の寺山武志さんの通称”アバハン”コンビも登場。
また、シエルの許嫁エリザベス・ミッドフォード役に岡崎百々子さん(さくら学院)、兄のエドワード・ミッドフォード役で内海啓貴さん、暁学会の会長リアン・ストーカー役で河合龍之介さんが、初めてミュージカル『黒執事』に参加します。

スマートボーイズでは、今作でロナルド・ノックス役を演じる味方良介さんと、スネーク役の原嶋元久さんに、自身が演じるキャラクターへの想いと今作への意気込みをたっぷり語っていただきました。

3回に渡ってお届けするSP対談、そのPart.1は――

“生執事”初参加! 「作品へのリスペクトと役への愛を込めて頑張ります!」と意気込む味方良介さんと原嶋元久さん。

“生執事”初参加!「作品へのリスペクトと役への愛を込めて頑張ります!」と意気込む味方良介さん(左)と原嶋元久さん

【作品と役をリスペクトしつつ、新たな”生執事”を作っていきたい!】

――最初に、出演が決定した時の気持ちから伺えますか?

味方良介(以下:味方) マネージャーからの電話で「決まったよ」って言われて「え? 何がですか?」って聞き返したら「『黒執事』に出演決まりました」という連絡だったんです。嬉しさと同時に、最近は2.5次元ミュージカルをやっていなかったこともあり「僕で大丈夫かな?」という不安も少々……でも、やるからにはドップリと『黒執事』の濃い世界観に酔いしれたいと思いました。

原嶋元久(以下:原嶋) 僕は寝起きにマネージャーから連絡を受けたんですけど、寝ぼけていたのか最初聞き流しちゃいまして……(苦笑)。

味方 いや~、それはないわ。ダメでしょ、原嶋さん。

原嶋 まさか自分が『黒執事』に出られるとは思ってもいなかったんですよ(苦笑)。改めて目が覚めてから「え? ホントに僕でいいの?」となり、でも「出演させていただけるからには自分に出来る事を精一杯やろう!」と、急に身が引き締まった1日になりました。

ロナルド・ノックス役の味方良介さん

ロナルド・ノックス役の味方良介さん

味方 僕ら役者って当たり前に仕事があるわけじゃないじゃないし、その中で人気のある作品・知名度のある作品に出られるのは、怖い反面すごくありがたいこと。原嶋くんは「自分に出来る事を精一杯」と言っていたけど、それプラス「今までやれなかったことをやる」「新しいことに挑戦できる」っていうワクワク感もあるよね。
僕はミュージカル『テニスの王子様』が初めての2.5次元作品で、当時の自分にはあれが精一杯だったけど、今思うともっとやれたのになと思う事もあって……。まぁそれは2.5次元作品に限らずどんな舞台でも、出演させていただく度に思うことなんですけどね。でも今回久しぶりの出演なので、あの時に出来なかったことに再度アタックできるチャンスをいただけるのが嬉しいですね。

――お二人が出演していたのはミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンですから、もう6年くらい前になるんですよね?(味方さんは柳生比呂士役、原嶋さんは切原赤也役で出演)

味方 初登場は2012年夏のミュージカル『テニスの王子様』青学vs立海だったから、約5年半前?

原嶋 お互いまだ19歳だったもんなぁ。

味方 5年の間にお互い様々な現場で経験も積んで来たし、いろんな壁をぶち壊していきたいよね! 原嶋さん! 俺と共演できるのうれしい?

原嶋 あ、うれしいです。味方さんと共演出来て! 味方さんと共演させていただけるなんて、この上ない幸せですごく身が引き締まる思いです。一生懸命頑張らせていただきたいと思います。

味方 うん、その通りだ! ついて来いよ!

(一同、笑)

――ちなみに、お二人はミュージカル『黒執事』をご覧になったことは?

原嶋 僕はDVDで観ました。

味方 僕は数年前に”生執事”を観る機会がありました。シエル役は阪本奨悟くんだったので……え? それが初演? もう8年も前になるの!?

――今はセットも演出も、さらにスゴイことになっています。

味方 そうでしょうね。楽しみです。前回公演のDVDをいただいたので、稽古までの間にじっくり観て研究したいと思います。

――ご自身が演じる役についても、ぜひ印象を伺いたいのですが?

スネーク役の原嶋元久さん

スネーク役の原嶋元久さん

原嶋 原作のイラストを見た印象で、スネークはクールでカッコ良くて尖っているキャラクターなのかなと思っていたんですけど、コミックを読んだら素直でチャーミングな一面があって、そのギャップにやられましたね。
あとスネークのセリフは何匹ものヘビが”代弁”しているんですけど、アニメでも(寺島拓篤さん)、前回のサーカス編でスネークを演じた玉城裕規さんも、蛇のキャラクターによって声色を変えているんですね。かといって僕がスネークを演じるうえで極端に声色を変えると、多分今まで”生執事”を見て来たお客様や原作ファンの方たちに違和感を感じさせてしまうと思うので、稽古を通じていい塩梅を探していかないと……。
やはり原作がある作品である以上、そこはすごくデリケートな部分だと思うし、まず自分がお客様と同じ立場に立って「スネークのこういうところが好き」というふうにならないと、大事な部分は見えてこないのかなと思うので、最初から結果にアクセスするのではなく、遠回りした分だけキャラクターとして確かなものが見えるようにしていきたいなと思っています。

味方 僕が演じさせていただくロナルドも、アニメで演じた方や舞台で演じた人がいる役ではありますが、そこはリスペクトしつつ、僕は逆に自分が思うロナルドを積極的に役に”入れて”いきたいなという思いもあるんですよね。それが僕を選んでくれたスタッフに対する恩というか、「キャラクターに合ってる」「そっくり」とか平均点の感想ではない部分……例えば「思っていたのと違ったけどいい!」と思わせるぐらいのものを提示できたらと思うんです。
まだ稽古前なので(対談当時)現段階でどうロナルドという役を演じるかプランは立てていないけれど、チャラさが強めなキャラばかりに目がいかないように、しっかりと”芯”のあるキャラクターとして演じたいですね。

――今までの”生執事”でロナルドはそこまでクローズアップされることはないキャラクターだったので、役を自分の中に落とし込むのは難しそう……。それはそれで研究しがいがあると言えるかと思います。

味方 2.5次元作品は、原作アニメやコミックの中にある種”答え”があるけれど、それをどう体現するかは役者の力量にかかってると思うんです。描かれているものを”そのまんま”やれば、それはそれで正解なんだろうし文句を言われることはないでしょうけど、演者としてそれじゃつまらない。本当に難しいなと思います。

原嶋 あと”モノマネ”した瞬間に間違いなく熱量は減るよね。

味方 そう、そうなんだよ! それって例えば誰のこと? ちょっとモノマネしてみてよ。

原嶋 やめろー!(苦笑) そういうこと言ってるんじゃないよ!

味方 あはは! でもさ、まず一番は作品やキャラクターへのリスペクトだよね。

原嶋 ほんと、その言葉に尽きる!

――その点に関して、迷った時は共演の方たちを頼ってもいいのでは?

味方 いや、頼らないです! 頼るのももちろん「あり」なんですけど、俺は「前がどうだったかは知らなくても、今からみんなで作っていけばいい」というスタンスでやっていきたいので。多分、今まで出演して来たキャストの方たちも新作公演である以上、0からスタートという気持ちでやってくださるだろうし。ひとつの舞台を作り上げるためのヒントはもらいつつ、あまり意識せずやりたいですね。

原嶋 8年続く歴史がある作品ですから、カンパニーの空気感は代々受け継がれてきていると思うので、僕ら新キャストはその雰囲気にスッと入っていけたら……。そういう意味では「頼る」というか、もうその時点で助けられているなと思うので安心感はありますね。

味方 最初から”助け舟”を出されている感じですよね。豪華客船編なだけに……よし、うまいことつながった(笑)!

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』は、2017年12月31日より開幕!
公演に関する詳細は、下記Informationから公式サイトをチェックしてください。

~Part②に続く~

ヘアメイク:AOKI/HIKOHO
スタイリスト(味方):小田優士(Creative GUILD)
衣裳クレジット(味方):
・H>FRACTAL(03-6447-2432)
・GLAM ADDICTION(03-5728-4280)

(c)2017 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト

■古川雄大 河合龍之介 出演動画はアプリで好評配信中↓■

※河合龍之介さんが安里勇哉さん、崎山つばささん、伊万里有さん、水石亜飛夢さんと共演するスマボMovie最新作『secret~記憶の森』は、スマボアプリで好評配信中!

☆Information

ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-
【東京公演】
日程:2017年12月31日(日)~2018年1月14日(日)
場所:TBS赤坂ACTシアター
【兵庫公演】
日程:2018年1月19日(金)~22日(月)
場所:神戸国際会館こくさいホール
【愛知公演】
日程:2018年1月26日(金)~28日(日)
場所:江南市民文化会館
【石川公演】
日程:2018年2月3日(土)・4日(日)
場所:本多の森ホール
【福岡公演】
日程:2018年2月10日(土)~12日(月・休)
場所:久留米シティプラザ ザ・グランドホール
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
脚本:Two hats Ltd.
演出:児玉明子
出演:古川雄大 内川蓮生
植原卓也 味方良介 原嶋元久 岡崎百々子 髙木俊 寺山武志
内海啓貴 秋園美緒 那須幸蔵 河合龍之介/和泉宗兵/佐々木喜英 ほか

《公式サイト》
http://www.namashitsuji.jp/《公式Twitter》
@namashitsujijp

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