<アミューズSP>平間壮一×戸谷公人インタビュー④「軍服を着ただけで感情移入して……」

  • 2013-3-24

【インタビュー4/7】
~特攻隊の軍服を着ただけで、勝手に感情移入してしまって……~

――さて、平間さんの軍服姿もカッコいいチラシが出来上がりましたが、写真撮影時のエピソードなどはありますか?

平間 やっぱり、この特攻隊員の制服を着ただけで、何かもう勝手に感情が入っちゃうっていうか……。撮影時は台本も読んでいなかったし、その当時のことなんて何も知らなかったし勉強もしていなかったけど、この衣装を着る重みというか……なんかもう着た瞬間に、現場の空気が出来上がっていましたね。

戸谷 逆に俺はすごい軽かったけどね。タンクトップだったから(笑)。でも、ホントに衣装を着ると表情も全然変わったね。

平間 「コレを着て飛行機に乗るんだ」みたいな想像をしちゃうと、やっぱり重たすぎて耐えられないというか。それを本番では何公演も舞台上で経験するのかと思うと怖いね。
戸谷 でも、衣装とはいえ触れるのって大事だよね。さっきも取材前に壮ちゃんと「飛行機に触れられたらいいな」みたいな話をしてたじゃん。

――どうやら、稽古の一環で特攻隊にまつわる資料や、戦時中の遺品や遺書を見学に行ったりなど、オリエーテーション的なことは企画しているようで、本番に向けて気持ちも高ぶりそうですよね。

戸谷 絶対に高ぶるよ! だって衣装を着ただけでそういう気分になれたんでしょ? 実際に零戦(ゼロセン)乗ってみ? ヤバイよ?

平間 まぁ、乗れるかどうか分からないけど、操縦桿を持った瞬間「あぁ、俺死ぬかもしれない」みたいな気持ちにはなりそう。怖い!

戸谷 「国のために死ぬ」って、絶対本心じゃないと思うよ。

平間 でもあの時代は、「国のために」って言うしかなかったんだよ。「お国のためにバンザイ!」って言いながら泣いてる、その心境も僕らはちゃんと理解して、自分の感情として舞台上で演じていかなくちゃいけないんだと思う。

戸谷 でも、今の時代は命をかけてまでやることって少ないと思うんですよ。しいて言うなら、この仕事をしていること自体が相当命削ってるんじゃないですかね?

平間 確かに! 俳優業って何の保証もなくて、この仕事を続けること自体が“賭け”みたいなものだからね。それほど熱く「やりたい!」って気持ちがないとやっていけない世界なわけですよ。

戸谷 いい事言った!(パチパチ)

――確かに!!(笑) 同世代の役者仲間たちがいっぱいいる中、ふたりとも「生涯、役者の仕事でやっていこう!」と思っているという、まさにみなさんの人生そのものが“青春群像劇”みたいな感じですか?

【つづく】

☆Informaiton

『見上げればあの日と同じ空』
期間:4/4(木)~4/15(月)※4/8(月)休演日
場所:紀伊國屋ホール
脚本:小峯裕之
演出:及川拓郎
出演:平間壮一 戸谷公人 松島庄汰 吉村卓也 伊藤直人 向野章太郎 小松彩夏/土屋裕一(*pnish*) 久ヶ沢徹
料金:全席指定・税込 \5,000- ※未就学児童の入場不可
問い合わせ:アミューズチアリング・ハウス 03-5457-3476(平日15:00~18:30)
公式サイト
http://www.amuse.co.jp/stages/sora/

関連記事

前の記事
次の記事

@sumabojp

ページ上部へ戻る