<アミューズSP>平間壮一×戸谷公人インタビュー②「薄っぺらい」芝居だけはしたくない!

  • 2013-3-22


【インタビュー2/7】
~プロである以上、「薄っぺらい」と思われる芝居だけはしたくない!~

――ではその作品の中身についてですが、台本を受け取って、読んだ印象は?

平間 俺と公人のライバル関係を中心に描かれてはいますけど、その他の役も1人1人が主役でもおかしくないぐらいの重さと熱さを持っているお話だなと思いました。ちょっと笑える部分もあるし、泣ける部分や熱くなれる部分があったり、ホントに盛りだくさんなんですよ!
“受けるもの”がいっぱいあるし、観に来ていただいた方には、絶対に“何か”を得て帰ってもらえる作品になるんだろうな、という印象です。

戸谷 伝えたい事がすごく明確な作品ですね。登場人物たちそれぞれ思いはあるけど、一番伝えたいメッセージは「誰かを守るため命をかけている」ってこと。年配の方とか、普段僕らの舞台を観に来ないような人が見て「この子達、凄い!」っていうふうに感じていただけたら、成功なんじゃないかなって思います。

――「年配の方にも見てほしい」とのことですが、実際に戦争を体験している方が見ると感じ方も違うんでしょうね。

平間 戦争や特攻隊について調べたり、時代背景も理解したうえで演じて、幅広い方が観て感動できる作品にしたいです。「なんかあいつら、薄っぺらいなぁ~」って思われるのだけはイヤですね。

戸谷 役者としてちゃんと仕事をしたいです。今までは稽古をやって行く中では舞台上で奇跡が起きたようなこともあったけど、それを“狙って”出来るようになったら強いよね? 変な意味の“狙い“じゃなく、「伝えたいのはコレだよ」っていうのを、その場面で明確に出せるようになるっていう意味の“狙い”ね。

――その「コレだよ」っていうのは、何となく見えてきている?

平間 それぞれが見ているものをひとつにまとめるのは、これからの稽古の中での作業になると思いますが、みんな感じでいるものは大きくは違わないと思います。

戸谷 こうやって取材を受けて、ヨシタク(吉村卓也)やみんなが話している内容を聞いただけでも、「多分、目指すべきものは一緒だな」っていうのは感じますね。

――これから稽古が始まりますが、意気込みは?

戸谷 ほかの舞台だったら、バラバラのところから集まって、コミュニケーションをとる段階からスタートするけど、僕らは言いたい事も言えるし、話したい事も話し合えるっていう最初の第一段階が終わっているから、さらにその上をいけるんじゃないかなっていう期待があります。このメンバー、みんな熱いんですよ! 暑苦しいぐらい熱いので、その若さの熱が舞台上で爆発した時に、芝居の上手い下手を越えた奇跡的な“何か”が見られるんじゃないかなっていう気がします。

――お二人の口調がすでに熱いですね! さて駅伝選手のお話なので、走るシーンもたくさん出て来るのではないかと思いますが、覚悟は出来ていますか?

【つづく】

☆Information

『見上げればあの日と同じ空』
期間:4/4(木)~4/15(月)※4/8(月)休演日
場所:紀伊國屋ホール
脚本:小峯裕之
演出:及川拓郎
出演:平間壮一 戸谷公人 松島庄汰 吉村卓也 伊藤直人 向野章太郎 小松彩夏/土屋裕一(*pnish*) 久ヶ沢徹
料金:全席指定・税込 \5,000- ※未就学児童の入場不可
問い合わせ:アミューズチアリング・ハウス 03-5457-3476(平日15:00~18:30)
公式サイト
http://www.amuse.co.jp/stages/sora/

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