加藤和樹『SPICY BOX』インタビュー②「通常盤のジャケットには久々にカッコイイ加藤和樹が写っています(笑)」

  • 2017-10-19

10月18日に6曲入りミニアルバム『SPICY BOX』を発売した加藤和樹さん。
「テーマは“大人のROCK”。とにかくカッコイイものを作りたかった」という本作は、激しいギターサウンドが印象的な先行配信の表題曲「Myself」を含む6曲が収録された、刺激的(=SPICY)な1枚となっています。
楽曲制作の裏話やレコーディングエピソード、そして現在公演中のミュージカル『レディ・ベス』再演や2018年1月の主演ミュージカル『マタ・ハリ』に挑む心境など、3回にわたってたっぷりと語っていただきました。

そのPart②は――

歌詞は聴いて下さる方へのメッセージと同時に、常に自分にも問いかける気持ちで書いています

歌詞は聴いて下さる方へのメッセージと同時に、常に自分にも問いかける気持ちで書いています

【出演したミュージカルの世界観や役の心境にリンクした楽曲も――】

――今回、加藤さん自身が作詞作曲された曲が2曲収録されていますが、制作中のエピソードはありますか?

加藤 「I’ll be there」は、出演したミュージカル『フランケンシュタイン』のイメージからインスピレーションを受けて書いた曲です。マイナー系のROCKテイストの曲が作りたくて、ギターサウンドを中心としたちょっとダークな雰囲気のある曲に仕上がりました。もう1曲の『to you』は、前々から試行錯誤しながら作っていたものをベースに、大幅にブラッシュアップして完成させた曲です。最初はハッピーエンドの曲を書こうと思っていたんですけど、ちょうどその頃にミュージカル『レディ・ベス』再演の稽古が始まって、そこから役の気持ちが自分の中から自然と言葉になって出て来て、気づいたらロビンの気持ちにリンクした歌詞になっていました。“見守る愛の形”をテーマに、愛する人に宛てた手紙のような歌詞になっています。

――「Heart Beat」は提供された曲に加藤さんが作詞をしていますが、どのような想いでこの歌詞を書いたのでしょうか?

加藤 歌詞を書く時は、自分自身にもちゃんと言い聞かせるというか、「自分がそれを感じていないと」っていうところを念頭に置いて、いつも書くようにしています。「My self」も自分を奮い立たせるような言葉を詰め込んだ歌詞になっていますが、「Heart Beat」はもうちょっと砕けた感じで、日常の中でがんじがらめになっているけれど、そこから一歩踏み出していくという内容の歌詞になっています。疾走感があって言葉数もすごく詰まっているので、ひとつのフレーズの中にギュッと詰め込んで……。“言葉遊び”じゃないけど、文字数が多いからこそ詰められる言葉があるんじゃないかなと思い、楽しみながら書かせていただきました。自分で作る時は、ここまで音符が多い曲を作ることはあまりないし、言葉のはめ方にはけっこう苦労しましたね。

――曲を発注する時は、「こんなイメージで」みたいなザックリとしたイメージを伝えて、あとは作曲者にお任せとかですか?

加藤 基本的に「こういうテーマでかっこいい曲をお願いします」と伝えて、あとはお任せです。でもひとくちに「かっこいい曲」と言っても、人それぞれ「かっこいい」と思う基準は違いますからね。出来上がってきた曲の中から「こういうのも“あり”かな」というものをチョイスしていくのですが、今回は特に個性の違う曲が集まったなという印象です。

――あと、アルバムジャケットの話も伺えますか?

加藤 通常盤のジャケ写は、自分でもビックリするぐらい久々にかっこいい写真が撮れたなって思いました(笑)。 “処方箋シリーズ”は、曲の世界観に合わせて『夏恋』は爽やかに、『春恋』はちょっとせつなくっていうイメージで撮影しましたけど、今回は“大人の色気”“カッコ良さ”“セクシー”というイメージに近づけるため、体作りもしました。

『SPICY BOX』通常盤ジャケット

『SPICY BOX』通常盤ジャケット

――せっかく作り上げた“いい体”がジャケットに写っていないのが残念です(苦笑)。ちなみに通常盤のこの表情はどんな気持ちで撮影したのでしょう?

加藤 カメラに向かって挑んでいく感じですよね。「負けない!」っていう。

――「かかって来いよ」みたいな?

加藤 そうですね(笑)。珍しくマネージャーが「カッコイイ写真が撮れた!」って言ってました。マネージャーの口から「カッコイイ」なんで聞いたのは久々だったから、言われた僕もちょっと恥ずかしくなっちゃった(笑)。

――初回限定版の方の写真については、どうですか?

加藤 通常版がガッツリと男らしい写真になっているので、こっちはちょっと爽やかでスタイリッシュなイメージで撮影をしました。今回のジャケット写真はスタジオ撮影で撮影して背景は合成なんですよ。事前にデザイナーから「こんな感じに仕上げます」という説明を受けても、完成形のイメージが制作側とカメラマン、被写体との間でズレがあると出来上がった時に「あれ?」っていう写真になってしまうのではという不安も多少ありましたが、全面的に信頼しているスタッフということでそこは安心して任せようと……。「Myself」のMVもスタジオでグリーンバックでの撮影だったんですけれど、今までのムービーはスタジオ内にセットが作ってあるものや外ロケだったので、何もない空間で映像技術と融合させるという撮影方法は自分的にはある意味挑戦でした。完成した映像を見た時に、「Myself」の歌詞の一部が画面の中にはめ込まれているシーンを見て、耳で聴いたものと聴覚に視覚がプラスされたものではだいぶ印象も変わるし、より伝わるものがあるんだなと実感しましたね。いやー、それにしても今の映像技術ってスゴイ! 最初に映像を観た時は思わず「おぉ!」と声が出てしまいました(笑)。

『SPICY BOX』初回限定盤ジャケット

『SPICY BOX』初回限定盤ジャケット

現在、ミュージカル出演の合間を縫って各地で発売記念イベントを開催中。
握手会や特典お渡し会のほか、ミニライブでいち早くミニアルバムの曲に触れる機会も。
日程・開催場所・イベント内容などは、下記Informationより公式サイトをチェックしてください。

~Part③に続く~

(取材・文/近藤明子)

☆Information

加藤和樹『SPICY BOX』
10月18日発売
【初回限定盤】TECI-1558 / ¥2,778+税 / CD+DVD
【通常盤】TECI-1559 / 定価:¥1,852+税 / CD
CD 収録内容(初回限定盤・通常盤共通)
「con・fu・sion ~心の叫び~」
「Myself」※TBS系「谷原章介の25時ごはん」10月度エンディングテーマ
「Heart Beat」
「君は Fragile」
「I’ll be there」
「to you」
DVD 収録内容(初回限定盤のみ)
「Myself」Music Video、メイキング映像
《公式サイト》
http://www.katokazuki.com/
《公式ブログ》
https://ameblo.jp/katokazuki-blog/
《公式Twitter》
@kazuki_kato1007
《テイチクエンタテインメント》
http://www.teichiku.co.jp/artist/kato-kazuki/

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