- 2017-9-3
畠中恵氏の大人気時代小説『しゃばけ』(新潮文庫刊)を原作とした、ミュージカル「しゃばけ」の第2弾、ミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~が9月2日、東京・新宿の紀伊國屋ホールにて開幕しました。にて開幕しました。
今作では、桶屋・東屋で奉公している松之助が中心となる物語「空のビードロ」、それに長崎屋の妖(あやかし)・屏風のぞきと紅白粉屋・一色屋のお雛が中心となる物語「畳紙」の2話から構成。
主演の松之助には平野良さん。さらに前回から引き続き藤原祐規さん、福井将太さん、滝川英治さんが出演。さらに新キャストとして石井智也さん、齋藤健心さんらが登場。また前作で一太郎を演じた植田圭輔さんが同役で声の出演を担当します。
公演初日直前にゲネプロとフォトセッションが行われ、メインキャストの平野良さん、藤原祐規さん、石井智也さん、岡村さやかさん、福井将太さん、田宮華苗さん、齋藤健心さん、山﨑千惠子さん、朝倉伸二さん、滝川英治さんが初日を迎えての意気込みを語ってくれました。
平野 僕は今回初参加ですが、とても美しい世界観で、時代は違えど人の心にある悩みや苦悩、押し込める感情が題材となっていて、見終わった後にスッキリと晴れやかな気分になれるような作品になっていると思います。たくさんの人に見ていただきたいなと、そして見た方の人生の世界観が変わるような作品にだと思っておりますので、是非是非たくさんのお越しをお待ちしております。
藤原 屏風のぞきは可愛らしい役だなと思って、僕の思う可愛らしさをひたすら追求した結果、第2弾でメインを担当することとなって、原作を読んだらとても綺麗な話だったので、これは頑張らなきゃとという思いで稽古をしてきました。原作の綺麗で素敵なところをお客様にお届けでいるように、千秋楽までよりよいものを目指して頑張っていきたいです。
石井 この紀伊国屋ホールは、僕が幼少期からロビーで他の役者さんに遊んでもらったりしていて、父親が劇団に所属してずっとこの劇場を使っていて、やっと今日僕は父親や憧れの先輩方と同じ景色が見られるんだなと思って、本当に嬉しくて感無量です。
岡村 私自身がこの作品にすごく元気にしていただいて、稽古をすればするほど、エネルギーをいただいているので、そのエネルギーをお客様に一生懸命届けたいです。
福井 今回の作品では、誰かに支えてもらっているということを気づけるか気づけないかを探す物語なのかなと思っていて、そこで皆さんに何かを持って帰ってもらって、明日から生きていく元気にしてもらえたらなと思います。
田宮 魅力的な原作と浅井さんの演出・音楽と素晴らしいキャストの皆様で、ミュージカルの枠を超えた作品だなと思っています。本当にいろんな方に見て欲しいです。
齋藤 僕が演じる平太は、ミュージカルのオリジナルキャラクターで、作品に平太が存在する意味をちゃんと考えて、初日に向けて全力を出し切って、この最高の作品を皆様にお届けできるように頑張りたいと思います。
山﨑 この作品は、非常にメッセージ性が強くて、見ていただく皆様一人一人に、しっかりと心の中のどこかに感じるものがあるお芝居ではないかなと思っています。私たちが一丸となって、「魅せるお芝居」「感じていただくお芝居」「伝えるお芝居」と思って、この舞台の上からお届けしたいです。
朝倉 私の役は、真面目に生きてきた人でしょうが、人間は一面だけではないことを通じて、お客様に面白さが伝わればいいなと思っております。
滝川 前作から引き続き出演となりますが、今回は若だんな(植田圭輔さん)や仁吉(中村誠治郎さん)がいないということで、佐助にかかってくるプレッシャーは感じながらやっていましたし、“妖代表”としていろんなものを背負いながら今回頑張っていかないといけないなという気持ちでやっていました。ドキドキもありますが、ワクワクな気持ちもあって、早くたくさんの人に見ていただきたいです。
≪ミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~ゲネプロ画像≫
【あらすじ】
本当の“居場所”を見つける二つの物語。
じんわり響くお江戸ミュージカル
「空のビードロ」『ぬしさまへ』所収
松之助は八つのときから奉公に出され、寂しく貧しい生活を送っていた。
じつは、日本橋の大店である廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の若だんなとは腹違いの兄弟であったが、とうに縁を切られ、実の母とは死に別れ。
義理の父とは折り合いがあわず、孤独な身の上だった。
そんな松之助が奉公している桶屋・東屋で、犬猫が殺されるという不可解な事件が次々と起こる。
最初は気味悪く思っていただけだったが、やがてその事件が、 松之助の人生を変えることとなり……。
これは、墨壺との対決『しゃばけ』の裏で起こっていた、もうひとつの物語。
「畳紙」『おまけのこ』所収
紅白粉屋・一色屋のお雛は、見る人が驚くほどの厚化粧だった。
左官の漆喰のようだと陰口を言われても、素顔で人と接することが怖くて、 どうしても厚化粧をやめることができず、一人で悩んでいた。
そんなお雛が、ひょんなことから長崎屋の妖(あやかし)・屏風のぞきに悩みを打ち明けることになる。
普段から憎まれ口ばかりを叩いている屏風のぞきは、
「化粧を落とすなんてわけないことだろ」と言い放つのだが、お雛の心は頑なで……。
へそまがりな妖が、意地っ張りな人間の娘を笑顔にしようと奮闘する物語。
ミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~は、9月10日まで上演。また本作DVD・CDが2018年3月21日に発売。さらに9月5日公演のニコ生で後日配信されることが決定。
詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
挿絵:柴田ゆう ©2001 畠中恵/新潮社 ©2017 CLIE
☆Information
ミュージカル「しゃばけ」弐 ~空のビードロ・畳紙~
日程:2017 年9月2日(土)~10日(日)
劇場:紀伊國屋ホール
原作:畠中恵「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)より
『ぬしさまへ』所収「空のビードロ」/『おまけのこ』所収「畳紙」
脚本:神楽澤小虎(MAG.net)
演出・音楽:浅井さやか(One on One)
出演:
平野良[松之助]、藤原祐規[屏風のぞき]/石井智也[与吉]、
岡村さやか[お雛]、福井将太[守狐]、田宮華苗[おみつ]、
齋藤健心[平太]、山﨑千惠子[お染]、朝倉伸二[徳次郎]/
滝川英治[佐助]/
美木マサオ、あきつ来野良、千田阿紗子 ほか
(声の出演)植田圭輔
《公式サイト》
http://www.clie.asia/shabamu/
《公式Twitter》
@clie_seisaku
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