- 2017-8-24
伝説の剣戟(けんげき)バイオレンスアクションが実写映画化! 映画『阿修羅少女~BLOOD-C異聞~』が8月26日よりテアトル新宿ほかで公開されます!!
2011年にアニメ化され、“セーラー服の美少女が日本刀で戦う”という斬新な設定で人気を博した『BLOOD-C』シリーズは、2012年にアニメ映画『BLOOD-C The Last Dark』が公開され、2015年にはテレビアニメ版と劇場版の間を埋める作品として、舞台『BLOOD-C The LAST MIND』が上演。
松村龍之介さんは舞台版オリジナルキャラクター、剣術の達人「蒼円(そうえん)」として出演し、主人公・小夜(さや)を追い詰める七原文人の腹心として熱い殺陣で観客を魅了しました。
今回の映画『阿修羅少女~BLOOD-C異聞~』の舞台となるのは、軍事政権下の戦前の日本のとある寒村。本作で松村さんは閉鎖的な環境の中、外の世界に憧れを抱きつつも病に苦しむ姉の蘭を見捨てることが出来ず村にとどまる心優しい青年・蓮を演じています。
また本作は八神蓮さんはじめ、郷本直也さん、滝川英治さん、南圭介さん、友常勇気さん、石渡真修さん、宮城紘大さん、白柏寿大さんといったみなさんとの共演でも話題です。
スマートボーイズでは、本作W主演の松村龍之介さんに直撃インタビュー! 映画『阿修羅少女』の話はもちろん、5月に渡仏して参加したカンヌ映画祭でのレッドカーペット体験、デビューのきっかけや出演作に対する想い、俳優仲間との“ほのぼの”エピソード、そして今後の“役者・松村龍之介”について、たっぷり3回に渡り語っていただきます。
Part①は――
【映画『阿修羅少女』でカンヌ映画祭に参加!“チーズ王子”レッドカーペットを歩く】
――映画『阿修羅少女~BLOOD-C異聞~』は、初の長編映画作品になるんですね。『BLOOD-C』シリーズには舞台に続いての出演となりますが、最初に映画出演のお話を聞いた時の心境は?
松村 真っ先に思ったのは「ありがたい!」という感謝の気持ちでした。次に番手が上の方にあるのを見て「え? 僕でいいんですか?」って思いました。
――今回は青野楓さんとのW主演ということですか?
松村 作品としての主演は青野さんで、僕は男性の方の主演。全体だと二番手っていう扱いです。人によっては「主演おめでとう」とか言ってくださるんですけど……ややこしくてスミマセン(苦笑)。
――いえいえ(笑)。では早速、映画の内容についてお話をうかがえますか?
松村 僕と青野さんは、とある村で暮らす姉弟の役で、僕が演じる蓮は閉鎖的な村の環境をあまり良く思っていなくて、外の世界に憧れつつも病弱な姉の蘭を置いて行けず悶々と暮らしているんです。そこに宮原華音さんが演じる小夜(さや)が現れ、物語が大きく動き始めます。
『BLOOD-C』シリーズではお馴染みの“古きもの”につながっていたり、それぞれが葛藤を抱えていたり、いろんな思惑や裏があったり……様々な伏線が張り巡らされているので詳細は語れないんですけど、あの世界観を踏襲しながら『BLOOD-C』の新たな物語が描かれています。
――共演者の方たちは、舞台で共演経験のあるお馴染みのメンバーもいればベテラン俳優陣もいて、豪華ですね。
松村 その中に僕がいていいのかなと思いつつ、「やってやる!」「見てろよ!」と張り切って現場に行ったら、シーン的に先輩方とはあまり“からみ”がなかったのが残念です(苦笑)。でも第一線で活躍している方たちの芝居をすぐ近くで見られたこと、休憩時間の過ごし方や佇まいなどを見ているだけでも学ばせていただくことがいっぱいありました。
――撮影中印象に残っていること、考えていたことなどは何かありますか?
松村 僕は舞台に出演する機会が多いので、映像と舞台の瞬発力の違いは新鮮に感じました。家で台本を読み込んでイメージを作って来ても、実際に現場でお芝居をしてみて「あ、違うな」と感じることがあれば、次のテイクではちょっと芝居を変えてみたり、相手役がいれば当然バランスを考えながらお芝居をしなければいけない。「カメラの前に立った時に、どこまで自分が作り上げたものを瞬時に提示することができるか」について常に考えていました。あとカメラチェックで自分がどう映っているのか見ることで、“客観的に自分の芝居を見る力”を養ういいきっかけになりました。
――本作の監督は、舞台『BLOOD-C The LAST MIND』をはじめ、『攻殻機動隊ARISE:GHOST is ALIVE』PREMIUM 3D STAGE『残響のテロル』、PREMIUM 3D MUSICAL『英雄伝説 閃の軌跡』など、松村さん出演舞台の演出も手掛けた奥秀太郎さんですね。
松村 舞台の時とはまた違った感じで、監督すごく生き生きしてました。
――監督にしてみたら、自分のフィールドですからね。
松村 舞台とは180度違う監督の姿が見られて楽しかったです。カメラを持つと“創る人”のスイッチが入るらしく、だんだん熱くなってまるで少年のようでした。
――完成した映像は見ましたか?
松村 見ました! 昨年の初夏から年末にかけて撮影したものなので「この時、汗だくだったな」とか「あの時、めちゃめちゃ寒くてふるえてたな」とか思いながら「バラバラに撮って行ったものが1本につながるなんて、編集すごい!」って感動してました。
――ちなみに、松村さんが思う本作の見どころは?
松村 僕が演じる蓮の“おかっぱ”ヘアーかな。期間を空けて数回に分かれていたとはいえ、まさか半年も撮影期間が続くとは思わなかったので地毛で撮影に挑んだんですけど、母親には「いつまでその髪型なの?」ってツッコまれました。
――お母さんには不評だったんですね(笑)。
松村 それも今ではいい思い出です(笑)。
――時間が開いての撮影だと、毎回気持ちを作るのが大変だったのでは?
松村 ホントにそのとおりで、撮影も後半の方になってくると「あれ? このシーンってどんな芝居をしていたっけ?」って思い出す作業が必要で……。シーンも順番通りに撮っていくわけじゃないから、そういう意味でも映像作品って大変! でも、そういう事を知ることができたのもすごくいい経験になりましたし、楽しかったですね。
――あと、今年の5月には映画のPRのためカンヌ映画祭に行ったんですよね。
松村 カンヌ国際映画祭と言ってもいろんな部門があって、僕が参加したのはマーケット部門のスクリーニングです。世界中から映像を買い付けに来た方が集まるブースに『阿修羅少女』が出展されることが決まり、「PRのためキャストを代表して行ってもらえませんか?」と声をかけていただいたんです。めちゃくちゃいい経験ができました。
会場には映画関係者だけでなく、映画祭を観に来た方や観光客の方、地元の人たちが集って盛り上がっている姿がすごくステキで、改めて「映画って良いな」って思いましたね。渡仏前にスタッフさんに「映画祭に行くと作る側は映画を作りたくなるし、出る側は映画に出たくなるよ」って言われたんですけど、まさにその通りでしたね。あと世界が急に近くなった気がしました。
――地元メディアの取材も受けたそうですが?
松村 頑張って英語で受け答えしたんですけど、途中でフランス語の通訳の方に入ってもらって助けられながら何とか……細かいニュアンスが僕のつたない英語でどこまで伝わったか分からないけれど、とりあえず声の熱量と表情で作品への想いは伝えることが出来たと思います(笑)。大学では第二外国語でフランス語を専攻していたのに、使わないと全然話せなくなりますね。英語ですら忘れてると感じたので、また勉強しようと思います。
――作品のPRで行ったというお話でしたけど、なんとレッドカーペットを歩く機会に恵まれたんですよね。
松村 そうなんですよ! スタッフの方のご厚意で「僕が歩くよりも、未来のある“チーズ王子”が歩いた方が絶対にいい!」と言われて、その権利を譲っていただいて……あ、僕その人に“チーズ王子”って呼ばれていたんです。向こうではチーズばっかり食べていたから。
――でも、そんな簡単にレッドカーペットを歩く権利を譲れるものなんですか?
松村 譲っていただいたとしても、招待を受けた人と名前が違うから入れるかどうか分からなかったんですけどね。セキュリティーチェックが何か所もあって、目の前でいろんな人が帰されているのを見て「もしかしたら入れないかも」ってドキドキしました。断られたら何事もなかったかのように帰るつもりで、旅の状況を逐一お知らせしていた期間限定のツイートは、会場に確実に中に入れることが決まってからしました。皆さんビックリしたと思いますが、とても喜んでくれました。
――急に決まったってことは、それ用の服も用意していなかったんですよね?
松村 はい。とりあえず蝶ネクタイだけ買って、あとは持っていった服の中にあった黒のジャケットと合わせてそれっぽくコーディネートして……本当はタキシードが正装なんですけどね。次回また映画祭に参加する機会があったら、いつでもレッドカーペットを歩けるようにタキシードは準備していきます。また絶対に歩きたいです! いや、歩いてみせます!!
~Part②に続く~
(取材・文/近藤明子)
(c)Production I.G/CLAMP・ST/ASURA GIRL PROJECT.
☆Information
『阿修羅少女~BLOOD-C異聞~』
2017年8月26日テアトル新宿他全国公開
監督:奥秀太郎
原作:Production I.G・CLAMP
脚本:藤咲淳一
出演:
青野楓 松村龍之介 古田新太 宮原華音
手塚とおる 八神蓮 田中要次 銀粉蝶 水野美紀 坂井真紀
郷本直也 滝川英治 南圭介 結城貴史 友常勇気
石渡真修 中山孟 時光陸 古波倉要 宮城紘大 吉川麻美 白柏寿大
《公式サイト》
http://www.asuragirl.com
《公式Twitter》
https://twitter.com/bloodc_stage
《松村龍之介ブログ》
https://ameblo.jp/matsumuraryunosuke/
関連商品
関連Movie
-
スマチャレ!!第3弾 山口大地vs松村龍之介feat.吉田友一
“今旬”なイケメン俳優たちによる人気チャレンジ対決Movie「スマチャレ!!」第3弾は、山口大地さんvs松村龍之介さんによる『猫カフェ萌え写真対決!』 ふだんから大の仲良しの2人の対決は、猫カフェで“美猫”を萌え写真を…詳細を見る