- 2017-7-14
舞台『遠い夏のゴッホ』が7月14日より、東京・天王洲銀河劇場にて開幕します。
「破壊ランナー」、舞台「弱虫ペダル」シリーズなどを手掛ける演出家・西田シャトナーさんの自作戯曲を上演するプロジェクト「SHATNER of WONDER」第6弾。2013年に松山ケンイチさんの初舞台作品として上演した今作。恋人よりも1年早く羽化してしまった“ユウダチゼミ”のゴッホが、生きて生きて生きまくり、セミには絶対不可能な冬越えに挑む大冒険の物語です。
本番初日前日に行われた囲み会見には、主演の安西慎太郎さんをはじめ、山下聖菜さん、小澤亮太さん、木ノ本嶺浩さん、山本匠馬さん、陳内将さん、米原幸佑さん、平田裕一郎さん、兼崎健太郎さん、萩野崇さん、石坂勇さん、西田シャトナーさんが登壇。本番を翌日に控え、意気込みを語ってくれました。

(左前列より)西田シャトナーさん、石坂勇さん、安西慎太郎さん、山下聖菜さん、萩野崇さん、兼崎健太郎さん
(左後列より)米原幸佑さん、山本匠馬さん、木ノ本嶺浩さん、小澤亮太さん、陳内将さん、平田裕一郎さん
安西 場当たりを終えて、本当に変化する話だなと思ったのは、照明も音楽も役者の気持ちも変化して、それが全て舞台上で起こっている変化がお客様の心を捉えた時に、すごい変化が起きるんじゃないかなと可能性を感じました。きっとお客様に届けられるだけの稽古をやってきましたし、それに相応しいキャストやスタッフさんが揃っていますので、是非楽しみにしていてください。
山下 ベアトリーチェはゴッホの幼なじみで、ゴッホが一年早く羽化してしまって、でも一年後に会えることを待って、楽しみにして、でも強く生きているという真っ直ぐな愛を見ていただきたいと思います。小澤 小さい頃から見てきた虫を演じることが、シャトナーさんの舞台で良かったなと思いました。頭の中がクシャクシャになったこともありましたが、虫を演じることを見せられるのが楽しみで、見に来るお客様にも楽しんでもらえたらと思っています。頑張ります。
木ノ本 シャトナーさんの作品に出演するのは今回が初めてで、頭で理解するよりも感覚で感じていく演劇な気がしています。僕が演じるホセはと普通の人のように見えますが、ある種そう見える人が、一番別の存在じゃないかと思って、また違った世界が広がった感じがしました。この演劇を見ていただいた方も素直にゴッホを通して、色々な世界を見ることができると思います。シャトナーさんの言葉巧みなセリフ回しを楽しんでください。 山本 アムンゼンというセミは、唯一鳴くことをしない生き物ですが、ひと夏で鳴かないアムンゼンがどのような生涯を駆け抜けていくかというところを見て欲しいです。私事ですが、NHKで子供番組(「なりきり! むーにゃん生きもの学園」)で、生き物のなりきるというテーマを基に3年間出演させていただいていますが、今回稽古を経て、虫になりきることが大変で、3年間無駄だったなということがわかりました(笑)。それを加味しつつ、ガムシャラに駆け抜けます。 陳内 シャトナーさんの作品に出演するのは、「ロボ・ロボ」(2014年)以来2回目ですが、昆虫って人間とは全然違う考え方なのかわかりませんが、その中での僕らの感情を追及して、シャトナーさんと稽古させていただきました。その中で、「ゼノンは作家の化身なんだ」とおっしゃれられた時、その中を感じられるというのはシャトナーさんならではと思っていて、それを大事に明日から見に来るお客様に受け取っていただいて、人間界の見方が変わる昆虫への興味が増えたらいいなと思います。 米原 今回、縦の礼儀や仲間を重んじるマフィアのようなカッコいいハチの役を演じますが、地元が田舎で、ハチに刺されたことがいっぱいあって、「ハチ、コノヤロー!」って思ったんですが、今回演じるにあたって、ハチが愛しくなりました。 平田 昆虫姿が変わるということで、ネタバレになっちゃうかもしれませんが、半ズボンからスタートして、どんどんズボンが伸びて、大人になっていくという形で、最高の衣装さんや照明さん、そして全てのスタッフさんと一緒に最後までカマキリを生き抜きたいと思っています。 兼崎 僕もシャトナーさんと何度もご一緒させていただいて、シャトナーさんの大好きな昆虫を物語にするということで、「今回は昆虫か」と思いながら、改めて初めてな経験かなと楽しみにしていました。僕たちがお客さんにお芝居をわかりやすく表現する、そしてお客さんと共に作っていくというのが、シャトナーさんのお芝居だと思っているので、皆様も十分に虫の世界観を感じてもらって、一緒に生きていったらいいな思います。 萩野 まずはシャトナーさんのオリジナル作品に参加できることが幸せだなと思っていて、ゴッホの冒険を通しながら、シャトナーさんと稽古をする中で、「登場人物がみんないい人だよね」と話をしていまして、人との繋がりがとても素敵だなと作品だなと思いました。来ていただくお客様に少しでも優しさを感じていただきたいです。 石坂 今回初めてカエルという役を演じますが、やっぱり生きるというテーマは人も虫もあまり変わらないんだなという気持ちになり、今までとは昆虫の見方がとても変わりました。カエルを精一杯生きたいと思います。 西田 いつもお芝居を作る時、自分の想像を超えた作品に取り組むことが出来たら幸せだなと思っていて、今回作る前に、どんどん姿を変わっていく生き物の昆虫を題材にした芝居を作ると、自分たちの人生の中でも何が変化していくかについて、深く楽しく考えることが出来るんじゃないかと思って作りました。作品の中の世界が予想できないスピードで変化していくような稽古時間を経て、変化するからこそ変わらないものが見つかる、つまり我々人間が生まれて死んでいくからこそ、生きてよかったと思えることがあるんだなという思いに至っています。【あらすじ】
そのセミの名前はゴッホ。
愛するベアトリーチェとの約束を守るため、彼は命を超える。
誰も知らない小さな森。
土の中で暮らすユウダチゼミの幼虫ゴッホは、幸せの絶頂にいた。幼馴染のベアトリーチェと、1年後の夏に地上へ出てセミになり、本物の恋人同士になろうと約束していたからだ。ところが、ゴッホは自分が生まれた年を勘違いしていることに気が付いていなかった。来年ではなく、今年の夏、彼は地上に出て羽化をしなければならないのだ。…絶望の中、ただひとり地上へ出てセミになってしまうゴッホ。一度セミになってしまえば、彼がベアトリーチェに再会する方法は、来年の夏まで生き延びる以外にない。果たして彼は冬を越えて、遠い夏にたどり着くことができるのか?
舞台『遠い夏のゴッホ』は7月23日まで東京公演が上演され、7月29日より森ノ宮ピロティホールにて大阪公演がスタートします。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
※会見後に行われたゲネプロでの熱演画像もUP予定、お楽しみに!
© 2017 Kitty Entertainment×東映 Presents「遠い夏のゴッホ」
☆Information
キティエンターテインメント × 東映 Presents
SHATNER of WONDER #6
『遠い夏のゴッホ』
作・演出:西田シャトナー
出演:
安西慎太郎 / 山下聖菜 / 小澤亮太、木ノ本嶺浩、山本匠馬 / 陳内将
伊勢大貴、宮下雄也、三上俊、永田彬、土屋シオン、丸目聖人、星元裕月
米原幸佑、平田裕一郎、兼崎健太郎 ほか
日程:
〈東京公演〉7月14日(金)~23日(日) 天王洲 銀河劇場
〈大阪公演〉7月29日(土)・30日(日) 森ノ宮ピロティホール
チケット料金:全席指定7,900円(税込)※未就学児入場不可
企画・製作・キティエンターテインメント・東映
《公式サイト》
http://toinatsu-gogh.com/
《公式ツイッター》
@SHATNERofWONDER
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