『牙狼』祭り☆小西遼生インタビュー④「一番最後のシーンで鋼牙と一つになった」

  • 2013-2-25

『牙狼』祭り☆
ただいま絶賛全国ロードショー中!映画 『牙狼~蒼哭ノ魔竜~』主演の小西遼生さんに直撃インタビュー④「一番最後のシーンで鋼牙と一つになった」
冴島鋼牙としての最後の作品で、鋼牙と信頼関係が築けたと語る小西さん。鋼牙と一体になれた時の体験とは……?

スマボ:最後に、映画の中身についてお聞きします。CGが多くて、撮影現場はひとり黙々と殺陣をするシーンも多かったのでは?

小西:それは牙狼ではいつものことなので、あまり特別感はないです(笑)。今回は牙狼らしいアクションシーンも盛りだくさんですけれども、相手がホラーではないので、ちょっと意味合いが違うアクションなんですよね。特に衣装が違ったので、所作だったりとか、立ち周りのさばき方などが全然違くて、難しかったり、それが新鮮だったりしました。

スマボ:そう言われると確かに、これまでの鋼牙のアクションとは一味違ったように思います。

小西:白のロングコートが重いので、出来るだけまっすぐ立つのが、今までの鋼牙の形だったんです。スタイル的にその方がコートの長さが活きたし、コートさばきも大きく動くほどカッコよかった。それが今回はそのコートがない上に、マフラーが結構カッコいいアクションにならなくて(笑)。だから腰を落として、下から上に切り上げるアクションをだったり、コートだったら大きくまわる動きを、なるべくコンパクトな回転にしたり、工夫しましたね。

スマボ:そうだったんですね! いまの話を知って観ると、またアクションシーンが深く楽しめそうですね。作品のテーマや、鋼牙の内面については、いかがですか?

小西:今回は「モノ」を大きなテーマにしています。そして鋼牙の試練もあるので、鋼牙は何を学ばなきゃいけないか? ってテーマも考えました。自分が剣を持っているということの意味を突き詰めていくというか……。話のなかで「ヒトはモノを想像し、そしてそれをカタチにする。」って言葉があるんですけど、鋼牙はモノを生み出していない、どっちかっていうと壊す方なので(笑)。

スマボ:壊すというか(笑)、誰かを守るために剣を振るわけですよね。

小西:今回は鋼牙がある意味で生身の自分、丸裸な人間になって、剣を持っていることの意味に迫れましたよね。純粋に子どもがチャンバラをするように、剣と剣で会話をする、そういうことが純粋に好きなヤツなんですよね、鋼牙っていう男は。だからこそ一番最後に、悪意のない、敵意のない想いで、いい仲間、いいライバルと、剣を交えられる。それがすごくいいんですよね。男としてはグッっとくるんです。

スマボ:確かに、あのラストの戦いは、グッときます!

小西:鋼牙は本当に、僕と正反対な役なんですけれど、7年やってきて、一番リンクしたのが今回の映画の最後の表情なんですよ。一番最後のシーンは、僕のセリフで、鋼牙の顔に寄って終わるんですが、そのときの表情、気持ち……、すごく一つになったって感じがして、嬉しかったですね。

スマボ:あのラストシーンで、鋼牙と一番リンクしていた!! 鳥肌ものの発言ですね。そしてあのラストシーンは、TVシリーズ第1作のオープニングを思い出させるというか、原点に帰って終わるような、清々しさを感じました。

小西:実は今回は、監督がみんなにそれぞれ「やりたいことは何?」って聞いてまわっているんですよね。僕も監督に飲み屋で「次の映画で何をやりたい?」って聞かれて、2つ言ったんですよ。そしたらその2つともやらせてくれて、その1つがあのラストシーンなんです!!

スマボ:そうだったんですか……。本当にこの映画は、小西遼生が演じる冴島鋼牙、『牙狼』の物語の集大成ですね。いまのお話を聞いて、とても素晴らしい作品、ラストシーンだと思えました。

小西:この作品は監督の新しい世界と、長年作ってきたみんなそれぞれのやりたいことが詰まっています。僕も観終わって、ものすごく想いがつながってることを感じられて、嬉しかったですね。

スマボ:いままでの牙狼を知らなくても、純粋に楽しめる作品ですよね。ぜひ、世界中の皆さんに観てもらいたいです。今日はありがとうございました!

☆Information

『牙狼<GARO>~蒼哭ノ魔竜~』
2月23日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
出演:小西遼生 久保田悠来 蒼あんな 藤田玲 山本匠馬 中村織央 影山ヒロノブ 柳原哲也 螢雪次朗 渡辺裕之 松坂慶子
(C)2016 雨宮慶太/東北新社
配給:東北新社
公式サイト
http://garo-project.jp/SOUKOKU/

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