2013-2-21

スマボ『牙狼』祭り☆
2/23(土)～全国ロードショー！映画『牙狼～蒼哭ノ魔竜～』にカカシ役で出演の久保田悠来さんに直撃インタビュー②「自分で自分を責めてあげたい(笑)」
雨宮監督に気に入られた模様の久保田さん、撮影を振り返って監督を「曲者（くせもの）」なんて呼んだと思ったら……

スマボ：さてカカシの役作りについて伺います。雨宮監督が、久保田さんをイメージして書いた役に、どうアプローチしましたか？自分の分身のような存在を演じるのは、難しくなかったですか？

久保田：そうですね、まず監督の中に「こいつならカカシをやれるだろうな」ってイメージがあったってことが、嬉しかったですね。そんな役ですから、自分なりに最初は「もうちょっと悪役として存在しようかな？」ってアプローチしました。

スマボ：そうですよね、普通に考えれば主人公である冴島鋼牙(こうが)の敵役だと思いますよね。

久保田：でも監督から「カカシが悪役になると鋼牙との対比が弱くなる。カカシをよりファニーな方に持って行くことによって、鋼牙のクールな感じとカカシのちょっとうるさい感じが2人とも活きて来て、映画全体が面白くなる」って言われたんです。確かにそうだなと思って、そのバランスをとるように、ベクトルを逆にした感じですね。

スマボ：久保田さん的には真逆なアプローチから始まったんですね！カカシは、観ていて楽しいのと同時に、演じている本人はもっと楽しいんだろうな～と強く感じました。

久保田：うん、楽しかったです。「こうしろ」じゃなくて、「とりあえずここでなんかやってくれ」って感じで、結構自由にやらせてもらえました。自由にやって、いらないときは「いらない」、やりすぎたら「やりすぎだ」と言われたりしました。でも減らす作業のほうが楽だと思うので、出来るだけやりましたね。

スマボ：雨宮監督相手にやりすぎ(笑)。それは例えば？

久保田：そこは「ちょっと回りすぎだ」とか、「もうちょっとはやく歩いて」とか。

スマボ：監督とは、どういう会話で作品を作り上げていったのですか？

久保田：監督は何を考えているかわからないうえに、いつもサングラスなんで目線が読めない(笑)。いい意味で、なかなかの曲者ですよねー。

スマボ：アハハハ！雨宮監督を曲者と言っちゃう久保田さんだから、監督も気に入ったんだと思います(笑)。

久保田：監督はいつも明確に「ここはこういうのが欲しい」とか、「今のじゃ嫌だ」とかはっきりも言ってくれるので、そのなかで自由に合わせて作っていきましたね。あと、カカシは鋼牙とのコントラストつけてやってくれと言われていたので、それも楽しくやれました。結構、何をやってもそれ使おうとか言ってくれるので、台本に書いていないこともやりましたけど、逆にそれが気に入ってくれたみたいですね。

スマボ：カカシの相棒(ペット？)のクロマルとは、どこまでが台本かわからないくらいハチャメチャなやりとりですよね。

久保田：クロマルはカカシに噛みつくんですけど、僕から「噛みついてください」って提案して採用されたんですよ。その他にもクロマルを動かしている方とも色々相談しながらやっていましたね。

スマボ：そうだったんですね！背景がCGばかりだから全部がグリーンバックで、クロマルとのシーンは久保田さんひとりが演じる孤独な作業かなと思ったんですけど、そうでもなかったと？

久保田：孤独な作業が多かったですけど、動かしてくれる人がいるとやっぱり落ち着きますね。イマジネーションとクリエーティブなところですからね。ただ難しくはありましたね、やっぱり。

スマボ：監督から「いまから撮るシーンは、こういうシーンです」って説明は受けるんでしょうけど、ぶっちゃけよくわからなくないですか？(苦笑)

久保田：そうですね(苦笑)。とりあえずそっちに池があるって言われて演じたら「久保田そっちじゃない、こっちに池があるから」って言われて。「はい、わかりました。そっちですね」って言っても、そこにはグリーンバックしかない(笑)。

スマボ：それが完成した映像を観たら……

久保田：そう！まぁあれだけのキレイな絵を見せられたら、あの時「なんだよ、わかんないよ！」って思った自分を責めてあげたいですね。「大丈夫、ちゃんとなってるよ！」って(笑)。

スマボ：アハハハハ！自分で自分を責めてあげたい(笑)。

久保田悠来インタビュー③「何色にも染まれるように生きてきた」に続く…

☆Information

『牙狼＜GARO＞～蒼哭ノ魔竜～』
2月23日（土）より新宿バルト9ほか全国ロードショー
出演：小西遼生　久保田悠来　蒼あんな　藤田玲　山本匠馬　中村織央　影山ヒロノブ　柳原哲也　螢雪次朗　渡辺裕之　松坂慶子
(C）2014 雨宮慶太／東北新社
配給：東北新社
公式サイト
http://garo-project.jp/SOUKOKU/