- 2017-6-9
漫画、アニメ、ゲームなどを原作とした“2.5次元舞台”が人気を集める中、その逆に舞台版からメディアミックス展開がスタートする前代未聞のプロジェクトがついに始動! “逆2.5次元”として注目を集める、舞台「錆色のアーマ」が6月8日にAiiA 2.5 Theater Tokyoにて公演初日を迎え、W主演を務める佐藤大樹さん(EXILE/FANTASTICS)、増田俊樹さんによる会見と公開ゲネプロが開催されました。
今作「錆色のアーマ」は、戦乱の世を舞台に、「アーマ」と呼ばれる個性的な武器を携え天下統一を夢見た男たちが、企て、惹かれ、裏切り、葛藤していくそれぞれの生き様を描きだす、史実に基づいた完全オリジナルストーリーの作品。今や世界に誇る日本文化のひとつとなりつつある、漫画・アニメ・ゲームなどを原作とした“2.5次元舞台”。 その流れとは逆に、まず舞台版が生まれ、そこからアニメをはじめとするメディアミックスを図っていくという“逆2.5次元”とでもいうべき前代未聞のプロジェクトとして、まずは東京・大阪の2都市で上演される舞台版から始動します。
そんな今作でW主演を務めるのは、EXILE最年少パフォーマーとして活躍する傍ら、数々のドラマや映画、ミュージックビデオ等に出演、高い演技力でも評価を得ている佐藤大樹さんと、洋画・アニメ・ゲームを中心に声優としてその存在感を発揮している増田俊樹さんという異色のタッグ。それぞれの分野の第一線で目覚ましい活躍をみせている2人が、新プロジェクトでのW主演という大役に挑み、個性豊かな俳優陣と共にそれぞれのキャラクターを彩り豊かに演じます。
大きな注目が集まる中、開幕会見には劇中の衣装姿と武器を身に着けた佐藤さんと増田さんが登場。“逆2.5次元”という今作ならではの取り組み方や、刀や「アーマ」を使用した激しいアクションシーンはもちろん、歌やダンスもふんだんに盛り込まれたステージへの意気込みを語りました。
まずは、鉄砲技術に秀でた傭兵集団の雑賀衆を率いる、孫一(まごいち)役の佐藤大樹さんから「初日が待ち遠しかったです! 最高のスタッフ、キャストの皆さんとゼロから作り上げてきた舞台なので、早くお客様に観ていただきたい気持ちでいっぱいです」と開幕を迎えた心境をコメント。対して、孫一にとって姉の仇である、覇道を行く冷酷な猛将・織田信長役を演じる増田さんは「素晴らしい舞台になっている自負はありますが、個人的には久しぶりの舞台出演なので、“舞台には魔物が棲む”とも言いますし、ケガのないように頑張ります。そんな怖さも胸に、座長がしっかりと前を向いて歩いているので、その背中を追うように歩いていけたら」と語ります。
舞台版からメディアミックス展開がスタートと、今作がいわば「原作」とも言える公演にあたっては、佐藤さんは「初の2.5次元プロジェクトとして、僕たちが稽古の中で作った言い回しや特徴、僕たち雑賀衆はアーマの扱い方やポージングなどが、キャラクターとしてアニメ化されるという意識を持って臨んできました。その分、今後の展開が僕たちも楽しみです」とコメント。
増田さんも「織田信長は史実上の人物でもあるけれど、「錆色のアーマ」独自のキャラクターとしての部分を探りながら作ってきました」と話し、そのキャラクターについては「史実上の人物として、最も色んな物語で描かれてきた人物だと思いますが、その中でもまだ描かれていない面や、信長の弱さを意識して演じたい。僕が信長の核となる部分を語ってしまうことで、初めて観る人の見方がガラッと変わってしまうぐらい繊細なものだと思うので、今は多くを語れないです」と、史実をなぞりながらもオリジナルの設定として創り上げたことを語ります。
劇中での歌やダンス演出について質問が飛ぶと、EXILEではパフォーマーとして活躍している佐藤さんは「今回、初めて歌に挑戦させていただいています。すごく不安でしたが、稽古では歌の先生とキャストの皆さんが力を貸してくれました。雑賀衆7人で歌う曲があるんですが、その曲を毎日みんなで稽古後に居残り練習したり、朝もウォーミングアップ代わりに練習したりして、その練習で雑賀衆メンバーの絆も深まりました!」と笑顔でコメント。さらに佐藤さんは、「信長と顕如が2人で歌う曲が好きで、2人とも声もいいし、歌もうまいし、存在感も華もあって!」と増田さん&輝馬さんの歌声を絶賛する一方、「僕たち雑賀衆はダンスシーンが多くあるので、7人でのグループ感とダンス力では負けられないなと思っています!」と頼もしい言葉も聞かせてくれます。
佐藤さんの言葉に「褒められちゃった」と笑顔を見せる増田さんも、「こんなに歌とダンスとアクションが入り乱れている舞台はないし、“一か月の稽古では足りなかったかもしれない”、“これから本番でも変わっていくかも”と思うほど、挑戦的な舞台になっています。全てが見どころです!」と、今作の多彩な演出について語ります。
また増田さんは、元吉庸泰さんによる今作の演出について「最終稽古まで台本から色々と削られていき、せっかく覚えたところも“あれっ、なくなっちゃった!”ということもありました(笑)。だけどボツシーンなのではなく、劇中では描写しないけど、その場面は僕たちには稽古での経験として残っていて、“その感情はなくさないで持っていて”と言われて。そうやって洗練されていく行程を見ていて、すごく面白い作品作りだと思いました」と、印象的な稽古風景を振り返りました。
会見の最後には、劇中での衣装について「男の子の本能として、甲冑や武器はテンションが上がる!」と声を揃えて語った2人。佐藤さんは、刀と銃が一体型となったアーマを携え「やっぱり何よりもこの武器、アーマを見てほしいです!」と、増田さんは「稽古ではいつも鞘つきの刀を使っていたんですけど、本番用の信長の刀には鞘がなくて、むき身の刀だったんです。だけど刀に鞘がないのも、信長の収まりきらない姿を現しているようですごくしっくりきました」と、それぞれ自身の持つ武器を掲げてアピールしてくれました。
会見後に行われたゲネプロでは、生演奏の音楽にのせた歌声とダンスもたっぷりに物語が展開。多種多様なアーマによるエネルギッシュな殺陣、それぞれの思惑や強い信念などを綴った楽曲や歌の数々、雑賀衆の絆やを体現したダンスもさることながら、色濃く鮮やかに象られたキャラクターたちそれぞれの存在感など、見どころ満載の舞台となっています。
仇でありながら、信長の持つ圧倒的なカリスマに惹かれていく孫一。孫一に運命を託す仲間である雑賀衆。そして顕如が率いる一向宗の策略に、明智光秀も動き出し…。戦乱の世で天下統一を夢見た男たちの生き様が、鮮やかに描き出されます。
【公演情報】
■「錆色のアーマ」
原案:「錆色のアーマ」プロジェクト
脚本:なるせゆうせい
演出:元吉庸泰
キャスト:
孫一役:佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS) 織田信長役:増田俊樹
鶴首役:荒木健太朗 蛍火役:永田崇人 黒氷役:平田裕一郎
木偶役:章平 アゲハ役:神里優希 不如帰役:崎山つばさ
穴沢裕介 井上 圭 KEN 小南竜平 西田健二 宮垣祐也 鮫嶋 樹 山口拳生
明智光秀役:栩原楽人 数珠坊役:市瀬秀和 顕如役:輝馬
【あらすじ】
鉄砲ひとつで戦乱の世に名乗りを上げた孫一という男がいた。その鉄砲技術を手中に収め、天を食らおうとする信長という男がいた。始めのうち、信長は孫一たち雑賀衆を警戒し、孫一もまた雑賀衆の村を襲った信長を嫌い憎んだ。
信長暗殺を企み、信長の支配下に置かれた孫一率いる雑賀衆は、次第に信長の思惑を知り、悲しみを知り、やがて信長とともに天下統一の夢を抱きだす。
信長は、孫一たちの才能に惹かれ、孫一は信長の求心力に惹かれていた。
そこに忍び寄る第三の目、一向宗という存在。救済信仰を傘に、織田家内部に謀反計画の種を蒔いたのは実は一向宗たちだった。
明智光秀もまたその一向宗の懐にいた。孫一は光秀と一向宗の罠に陥り、信長と完全に分断される。次第に進む信長暗殺計画。
すべてがその場所、本能寺へと集約されていく。
果たして、孫一と信長は、各々が目指す”天”に辿り着くことができるのか?
「錆色のアーマ」は、東京公演が2017年6月18日までAiiA2.5 Theater Tokyoにて上演中、続いて大阪公演が6月22日より森ノ宮ピロティホールにて上演です。チケット情報など、公演に関する最新情報はInformationから公式サイトをご確認ください。
☆Information
「錆色のアーマ」
【東京公演】2017 年6月8 日(木)~18日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo
【大阪公演】2017 年6月22日(木)~25日(日) 森ノ宮ピロティホール
チケット価格 8,500円(前売・当日共/税込・全席指定)
《公式サイト》
http://www.nelke.co.jp/stage/rusted_armors/
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