井上ひさし氏急逝から3年…藤原竜也主演舞台『木の上の軍隊』チケット一般前売開始!

  • 2013-2-16

『木の上の軍隊』は故・井上ひさしさんが「戦中戦後の約2年間、木の上で生活していた実在の兵士二人」の新聞記事にヒントを得て、構想20年余りをかけ最期まで書こうとしていた原案をもとに、人間の心理描写を巧みに描く蓬莱竜太さんが書下ろしました。井上ひさしさんと蓬莱竜太さんの年齢差は42歳。戦争を知らない世代が描く人間の戦いとは何かを真摯に問いかける作品となっています。

左から山西惇、藤原竜也、片平なぎさ

本作の題材となっているのは、沖縄県・伊江島で戦争が終わったことを知らぬまま、2年もの間、ガジュマルの木の上に潜伏していたという日本兵の実話。南の島に育つ精霊の宿る木・ガジュマル、さながらその木のように、複雑に絡み合い混沌とする場所を舞台に、一人の語り部に導かれる究極の二人芝居となっています。

当初、10年7月に上演予定だったが井上さんの急逝から上演がかなわず、三年越しの想いを胸に藤原竜也さんが若き兵士を演じ、その上官にはドラマ『相棒』の角田六郎役で人気、個性派で名高い山西惇さん。そして11年ぶりの舞台出演となる片平なぎささんは示唆的な語り部として登場します。

その各出演者が、舞台について意気込みを語っています。

藤原竜也
井上ひさし先生の思いがたくさん詰まった、この『木の上の軍隊』。
山西惇さんと片平なぎささんと三人で、栗山民也さん演出のもと、すてきなお芝居にしていきたいと思いますので、ぜひみなさん、劇場にお越しください。

片平なぎさ
今回、11年ぶりに舞台に立つことになりました。演出の栗山さんとは、その11年前の舞台、その時以来です。その時は、毎日たくさんのダメ出しをいただいて、でもそのダメ出しがとても的確で。栗山さんを信じていればきっといいお芝居ができると信じています。
そして今回は、出演者が三人だけというお芝居で、正直すごく緊張していますが、その意味では、若いお二人は私の先輩です。お二人の力を借りて、たくさん稽古を積んで、いい舞台に仕上げていきたいと思っています。

山西惇
今回、この『木の上の軍隊』という作品に呼んでいただきまして、本当に光栄に思っています。今、とても気合が入っている状態です。
かつて、こまつ座さんの『人間合格』っていうお芝居に出させていただいたとき、井上ひさし先生のご存命中だったんですが、山形公演の打ち上げのときに、「次はぜひ新作でお願いします」っていう話をしました。
井上先生は「新作地獄っていう言葉があるの、ご存じですか」って。そう言って僕ににやりとされた思い出があるんですね。そのままお亡くなりになってしまったので、新作出演の願いは叶わなかったなあと思っていたところへ、今回のお話をいただきました。ずっと構想を温めておられた、幻の新作に出させていただけるということを、非常に光栄に思っております。気合が入るばかりです。
藤原竜也さんとも初共演ですし、片平なぎささんとはかつて「オヤジ探偵」というドラマでご一緒させていただいているのですが、舞台では初めてです。三人で力を合わせて素的な作品にしていきたいと思いますので、ぜひ劇場まで足をお運びください。

演出は井上さんを知り尽くす栗山民也さんが担当。公演は、渋谷Bunkamuraシアターコクーンにて4/5(金)~29(祝・月)まで、天王洲 銀河劇場で5/3(祝・金)~日(祝・月)まで上演予定。

☆Information

こまつ座&ホリプロ公演「木の上の軍隊」
公演日程:4月5日~29日@Bunkamuraシアターコクーン、5月3日~6日@天王洲 銀河劇場
原案:井上ひさし/作:蓬莱竜太/演出:栗山民也/出演:藤原竜也、山西惇、片平なぎさ
一般前売:2月16日(土)
お問合せ:こまつ座 03-3862-5941/ホリプロチケットセンター 03-3490-4949
ホリプロ「木の上の軍隊」公式HP
http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=204

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