AskプロデュースVol.18 舞台『幻想奇譚 白蛇伝』が、5月25日に紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて公演開幕を迎えました。今作は中国の民話「白蛇伝」を元に、山下聖菜さん演じる白蛇の妖と、伊勢大貴さん演じる青年の愛を描くファンタジー作品。開幕前日にゲネプロと合わせて開催された会見では、山下さん、伊勢さんほか、共演の椎名鯛造さん、兼崎健太郎さんらキャスト陣が公演への意気込みを語りました。

(前列左から)兼崎健太郎さん、椎名鯛造さん、山下聖菜さん、伊勢大貴さん、秋夢乃さん、Kimeruさん　(後列左から)秋沢健太朗さん、横井寛典さん、伊阪達也さん、反橋宗一郎さん、鷲尾修斗さん、齋藤健心さん

中国の著名な民話「白蛇伝」を土台に、菅野臣太朗さん脚本・演出で描かれる今作『幻想奇譚 白蛇伝』。白蛇の化身である妖のヒロイン・白娘(パイニャン)役を山下聖菜さんが、そして蛇の姿の白娘を助けたことがきっかけで、白娘が恋をする薬売りの青年・許仙(キョセン)役を伊勢大貴さんが務めるほか、白娘を慕う青魚の妖・少青(シャオチン)役を椎名鯛造さんが、妖退治を行っている僧侶・法海(ホウカイ)役に兼崎健太郎さんなど、人間・妖それぞれに豪華キャストが集結しました。

【キャスト・配役】
白蛇の化身：白娘(パイニャン)　山下聖菜
薬売りの青年：許仙(キョセン)　伊勢大貴
青魚の化身：少青(シャオチン)　椎名鯛造

狼の化身：天狼(テンロウ)　Kimeru
仙人：黒風仙(コクフウセン)　伊阪達也
薬剤店主：王琳(オウリン)　反橋宗一郎
熊の化身：剛双(ゴウソウ)　横井寛典
蚣の化身：斑(マダラ)　鷲尾修斗
僧侶：素道(ソドウ)　秋沢健太朗
蛙の化身：緑童(リョクドウ)　齋藤健心

女狐の化身：胡媚娘(フーメーニャン)　秋夢乃

僧侶：法海(ホウカイ)　兼崎健太郎

【あらすじ】
ある日、深い傷を負って下界へ落ちた白蛇。
心優しい薬売りの青年「許仙」によって命を助けられたその白蛇の妖「白娘」は許仙への愛を誓う。
ところがそれを許さないモノたちが現れ二人の仲を阻んでしまう。
身分違いの二人が結ばれる術は、ない…

妖と人間という、相対する存在である2人の恋模様と合わせ、人間へと恨みを持つ妖たち、そして人を襲う妖を退治する僧侶たちとの戦いも描かれる今作。中国武術を取り入れた激しいアクションシーンに華やかな舞いの演出など、壮大なファンタジー作品として見どころたっぷりの舞台開幕に寄せて、メインキャスト12名が開幕会見へと登場。それぞれの役柄、そして公演への意気込みを語ってくれました。

まずは主演の山下さんから「白娘には白蛇と人間という2つの姿があり、人のことを愛し、信頼しているという妖らしくない存在です。周りとは違っていても自分の想いを貫く、そんな強さが魅力的な女性です」と、白娘の役柄についてコメント。その白娘から想いを寄せられる許仙役の伊勢さんは、「許仙はすごく優しい薬売りで、今作ではオリジナル設定で両親から受け継いだ歌が大好きな青年になっています。劇中ではこの歌声を通して、許仙の優しさを表現できたら」と、今作の見せ場である歌声での芝居についても語ります。

そして白娘と行動を共にする少青役の椎名さんは、「少青は白娘のことが大好きだけどそれを口に出せない、いつも一緒にいる幼馴染のような存在です。そこへ突然ライバルが出現して…。複雑な思いと環境の中で、愛の形は違えど“こういう愛もいいな”と思ってみてもらえたら」と、白娘への想いの見せ方をアピール。また、天狼役のKimeruさんは「天狼は胡媚娘さまの側近で、頭の切れる妖をイメージしています。殺陣もスマートなので注目していただけたら」と話します。

妖のキャラクターを演じるキャスト陣がそれぞれ役柄を語る一方、妖たちと敵対する僧侶・法海役の兼崎さんは「法海は釈迦如来さまの命を受けて、どんな妖であろうと妖は妖、ということでここにいる妖たちをどんどん退治していきます！」と、迫力のコメント。中国武術を取り入れたアクションが見どころの今作で、特に戦うシーンの多い兼崎さんは「登場するごとに毎回戦っているので、どんどん疲れていく姿が見どころかも(笑)」と冗談も飛ばして会場を沸かせます。

ほか舞台の見どころでは、伊勢さんは「歌声と、色んな人と関わっていく中で見せる許仙の色んな表情にぜひ注目してください」とPR。続いて椎名さんが「黒風仙との掛け合いで少青に大きな心情の変化があって、そこは特に繊細に作ったシーンなので注目してもらえたら」と話すと、その相手である黒風仙役の伊阪達也さんは「少青と話すシーンでは、黒風仙は仙人なので少し不思議な間で話します。その独特な感じを味わってもらえたら(笑)」とコメント。この伊阪さんのコメント時も、ゆったりとした話し口に場内が不思議な空気になり「この感じ！(笑)」とキャストからは笑い声が飛びます。

また、蚣の化身である妖・斑役の鷲尾修斗さんは「斑は過去に双子の弟を法海に殺されていて、法海への復讐を狙っているんですが、回想ではその弟の声も演じています。生まれて初めて自分の声とお芝居をしたので、注目してください」と話し、そんな人間へと恨みを持つ妖たちを率いる胡媚娘役の秋夢乃さんは「胡媚娘は、人間への未練、傷ついた過去を持つ切ない女性です。悪役ではなく、ひとりの女性として見ていただき、最後の白蛇との対決シーンで今作の強いメッセージを感じていただけたら」と、それぞれ見どころを語りました。

【舞台ゲネプロショット】

白娘が恋をする薬売りの青年・許仙(キョセン)役の伊勢大貴さん

許仙に助けられ、恩返しのために結婚したいと願う白娘(左・山下聖菜さん)

白娘を慕う少青(椎名鯛造さん)は、人間である許仙にライバル心を抱き…

王琳(左・反橋宗一郎さん)の営む薬剤店で働く許仙(右・伊勢大貴さん)

人を憎む胡媚娘(左・秋夢乃さん)は、白娘の義兄・黒風仙(右・伊阪達也さん)を襲う

釈迦如来の命で妖を退治する高僧・法海(左・兼崎健太郎さん)らも戦いの中へ

胡媚娘の側近の妖・斑(鷲尾修斗さん)らも、因縁を持つ法海への復讐に向かう

胡媚娘の元で人を襲う、妖の天狼(左・Kimeruさん)と剛双(右・横井寛典さん)

弟子の素道(右・秋沢健太郎さん)とともに、法力で妖を討伐していく法海

人間と妖たちが激突する中、許仙への愛を誓う白娘の運命は…

AskプロデュースVol.18『幻想奇譚 白蛇伝』は、2017年5月30日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演中です。当日券情報ほか、公演詳細はInformationより公式サイトをご確認ください。

☆Information

■AskプロデュースVol.18『幻想奇譚 白蛇伝』
公演：2017年5月25日～30日
会場：東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
脚本・演出：菅野臣太朗
キャスト：山下聖菜　伊勢大貴　椎名鯛造／Kimeru　伊阪達也　反橋宗一郎　横井寛典　鷲尾修斗　秋沢健太朗　齋藤健心／秋 夢乃／兼崎健太郎　他
チケット：前売り8,600円　当日9,000円(全席指定・税込)
《公式サイト》
http://www.genso-hakuja.com/

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