納谷健 from 劇団Patch インタビュー②「卒業文集には“将来の夢=俳優”って書いていました」

  • 2017-6-1

6月1日に開幕する舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜に小夜左文字(さよ さもんじ)として出演する納谷健(なや たける)さん。
関西版D-BOYSとしても知られる、関西発の劇団Patchのメンバーで、8月には舞台『煉獄に笑う』に八它烏一味の血気盛んな若者・百地一波(ももち いちは)として出演するなど、話題作が続く納谷さんに“舞台のこと”、“役者を目指すきっかけ”、“アクションについて”、“劇団Patchオーディションのこと”などを、たっぷり伺いました。

3回に渡りお届けするSPインタビュー、そのPart②は――

【テコンドー歴13年のプライドにかけて、アクションでは誰にも負けたくない!】

劇団Patch所属、納谷健(なや たける)さん

劇団Patch所属、納谷健(なや たける)さん

――2016年5月の舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺で、納谷さんのアクションを初めて見たのですが「こんなに動ける新人がいたのか!」と驚きました。もともとアクションは好きだったんですか?

納谷 そうでもなかったんですけど、僕、保育園の頃にテコンドーを習い始めて、テコンドー歴は13年になるんです。

――それはスゴイ! 自分から「テコンドーをやりたい」と言って始めたんですか?

納谷 いや、まったく! 保育園のお父さん同士のつながりで「うちもやろうか」みたいな感じで習わされて、惰性で続けていたんですよね。

――「やめたい!」と言ったことはなかったのですか?

納谷 「やめたい」っていう概念もなかったです。「うちはそういう家なんだ」「やるしかないんだんだ」って感じでした

――それって、まさに小夜左文字(さよ さもんじ)状態じゃないですか!?

納谷 そうですね(笑)。何の疑いもなく稽古に通って……「試合で勝ちたい」とかも、そんなに思わなかったし。もちろん負けたのが悔しくて泣いた事もありましたけど、保育園の頃は「なんで戦わなきゃいけないのか?」の意味も分からなかった。でも習い始めて5~6年が経った時に、全日本ジュニア大会で一緒にテコンドーを習っていた親友と戦ったんです。その子にはそれまで一度も勝ったことがなかったんですけど、「トーナメントで勝ち進んだら準決勝で対戦することになる」と知って、「絶対に勝ちたい!」って初めて闘志に火が付いたんです。

――なんてドラマチックな展開! 結果はどうなったんですか?

納谷 お互い勝ち進んで、準決勝でその子と戦って初勝利しました。

――すごい!

納谷 結局、決勝戦では負けてしまったんですけれど、ライバルだと思っていた親友に勝てたことの方が僕には大きな出来事でしたし、テコンドー人生で区切りをつけることになりました。
その後はダンスを習い始めたんですけど、その頃から芸能界に興味を持ち始めて事務所に履歴書を送ったりオーディションを受けるようになりました。高校では演劇を専攻して演劇部に所属。専門学校もタレント学科のダンス専攻に進みました。

――プロフィールの特技欄に“バレエ”とありますが、これはクラシックバレエのことですよね?

納谷 はい。バレエは専門学校にいた時に1年半ぐらい習っただけなので、特技というよりは「出来ますよ」ぐらいの感じかな(苦笑)。

――タイツ姿でクルクル回る姿を想像してしまいました。

納谷 いやいや~、「タイツは絶対にはかない!」って頑なに拒否しましたから。

――バレエなのに?

納谷 純粋なクラシックバレエというよりは、基礎を習ってあとは“創作バレエ”みたいな感じだったんです。テコンドーの大技を取り入れた動きとかしていましたね。

――テコンドーをやっていたから、脚もめちゃめちゃ上がるのでは?

納谷 本気でクラシックバレエをやっている方から見たら大したことないですよ。まず使う筋肉が違うし、僕は体もそこまで柔らかくはないので。

――なるほど。でもお話を聞いて動きのひとつひとつがキレイな理由が分かりました。テコンドーやダンスを基礎から学んでいたから体幹がブレないんですね。

納谷 そこだけは誰にも負けないです! 蹴った時の一瞬のシルエットの美しさやスピード感が僕のアクションのテーマです。

――本格的にこのお仕事をしていこうと思ったのは、高校生ぐらいからですか?

納谷 小さい頃からずっと「芸能の仕事がしたいな」というのは漠然と思っていました。小・中学校の卒業文集にも「将来の夢=俳優」って書いていましたから。父は消防士で母は看護師なんですけれど、「消防士もお医者さんも絶対に嫌だ!」なんて生意気なことを言ってましたね。

――そもそも、俳優に憧れるきっかけは?

納谷 小さい頃からヒーローが好きだったし、テコンドーをやっていたこともあってアクションに惹かれるものがあったんでしょうね。「好きなことを仕事にしたいな」っていう気持ちがどこかにあったんだと思います。

――納谷さんのヒーローって……例えば特撮番組だと何を見ていたんですか?

納谷 僕は『仮面ライダーアギト』の世代なんですけど、そこまで真剣に「ヒーローになりたい!」と思っていたわけでもなく。僕、物事に対して興味があまりないんです。

――執着しないタイプ?

納谷 そうですね。『ポケモン』と『ドラクエ』のゲームが好きっていうぐらいの、ホントに普通の男の子です。

最近はラジオ『たけるのがんばらんど』(Rakuten.FM)パーソナリティとしても活躍中。

最近はラジオ『たけるのがんばらんど』(Rakuten.FM)パーソナリティとしても活躍中。

~Part③に続く~

※『関西風味BOYS & 劇団Patch次世代スター発掘オーディション2017』の受付は、6月30日(※必着)まで。

※舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜は6月1日に東京公演が開幕。その後、京都・福岡で公演が行われます。
8月~9月に東京と大阪で公演が行われる舞台『煉獄に笑う』は、6月18日にチケット一般発売となります。(※各先行で予定枚数に達した場合、一般発売では販売致しません。予めご了承願います)

※オーディション、公演の詳細・最新情報は、下記Informationから公式サイトをご確認ください。

(取材・文/近藤明子)

☆Information

■関西風味BOYS & 劇団Patch次世代スター発掘オーディション2017
【応募資格】
13歳~22歳までの関西圏出身、もしくは関西を盛り上げたい男子。
※特定の事務所・レコード会社・出版社に契約がないこと!
【応募期間】
2017年3月24日(金)~2017年6月30日(金)
※郵送の場合は必着
その他詳細は公式サイトよりチェック!
© WATANABE ENTERTAINMENT CO., LTD. All Rights Reserved.

《公式サイト》
http://www.west-patch.com/
《公式ブログ》
http://ameblo.jp/patch-west/
《公式Twitter》
@west_patch

■舞台『刀剣乱舞』 義伝 暁の独眼竜
【東京公演】
日程:6月1日~6月25日
場所:天王洲 銀河劇場
【京都公演】
日程:6月29日~7月2日
場所:京都劇場
【福岡公演】
日程:7月13日~7月14日
場所:福岡サンパレス ホテル&ホール
原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
演出・脚本:末満健一
音楽:manzo テルジヨシザワ
出演:
三日月宗近:鈴木拡樹 山姥切国広:荒牧慶彦/
大倶利伽羅:猪野広樹 燭台切光忠:東啓介 太鼓鐘貞宗:橋本祥平 鶴丸国永:健人/
小夜左文字:納谷健 歌仙兼定:和田琢磨
©舞台『刀剣乱舞』製作委員会
《公式サイト》
http://www.marv.jp/special/toukenranbu/
《公式Twitter》
@stage_touken

■舞台『煉獄に笑う』
【東京公演】
日程:8月24日~9月3日 ※全14回
場所:サンシャイン劇場
【大阪公演】
日程:9月9日~9月10日 ※全4回
場所:森ノ宮ピロティホール
原作:「煉獄に笑う」唐々煙(掲載「月刊コミック ガーデン」/WEBコミック「MAGCOMI」)
脚本・演出:西田大輔
出演:
石田佐吉:鈴木拡樹
曇芭恋:崎山つばさ
曇阿国:前島亜美
百地海臣(八它烏):小野健斗
百地一波(八它烏):納谷 健
百地獅子丸(八它烏):碕 理人
百地鈴太郎(八它烏):林田航平
百地亜瑚(八它烏):釣本 南
百地桜花(八它烏):山下聖菜
羽柴秀吉:村田洋二郎
百地浯衛門(八它烏):平塚真介
百地秋水(八它烏):東 慶介
島 左近:中村誠治郎
百地(八它烏):吉野圭吾・角川裕明(Wキャスト)
SECRET CAST(後日発表)
【チケット販売】
一般発売:6月18日 10:00~ 各プレイガイドにて
※各先行で予定枚数に達した場合、一般発売では販売致しません。予めご了承願います。
© 舞台「煉獄に笑う」製作委員会
《公式サイト》
http://www.rengoku-stage.com/
《公式Twitter》
@rengokustage

■インターネットラジオ番組
Rakuten.FM『たけるのがんばらんど』
毎週月曜/24:00-24:30/Crimson FMにて無料配信中(※リピート放送あり)
アプリストアにて「Rakuten.FM」で検索。

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