- 2017-4-10
江戸川乱歩の『少年探偵団』を原案に、時代設定を2030年の近未来に移し、2016年10月に放送がスタートしたアニメ『TRICKSTER』。
その舞台版『TRICKSTER~the STAGE~』が、4月12日より東京・Zeppブルーシアター六本木にて開幕します。
怪人二十面相役には、14年間アメリカで過ごし、帰国後にミュージカル『テニスの王子様』で俳優デビュー。その後は『海賊戦隊ゴーカイジャー』、舞台『戦国BASARA』、『新・幕末純情伝』、『パタリロ』、『帝一の国』、『デルフィニア戦記』、映画『新宿スワン』、『進撃の巨人』など、舞台を中心に映像作品にも多く出演する細貝圭さん。
明智小五郎役には、2004年にTVアニメ『Get Ride! アムドライバー』主人公役で声優デビューし、ミュージカル『テニスの王子様』、オフブロードウェイミュージカル『bare』、舞台『孤島の鬼』、『四谷怪談』、舞台・ドラマ『弱虫ペダル』など役者として活動するだけでなく、俳優・原田優一さんと演劇ユニット「トンダカラ」を結成するなど活動の幅を広げる鯨井康介さん。
シリアスからコメディまで幅広い役を演じて来た二人を中心に、実力派俳優と注目の若手俳優、さらにアクションとダンスに秀でたアンサンブルメンバーが集結!
アニメでは語られなかった怪人二十面相と明智小五郎の戦いを描いた舞台版オリジナルストーリーを、歌・ダンス・アクション、そしてプロジェクションマッピングを取り入れた新感覚ライブエンターテインメントでお届けします。
細貝圭さんと鯨井康介さんによるSPインタビュー後編は――
【大事なのは原作へのリスペクト。衣装を着た時は身が引き締まりました】
――稽古前に、何か準備をされていたことなどはありますか?
細貝 アニメを見て台本を読んで……。やってみないと分からないなって言うのが正直なところなので、これといって特別なことはないですね。
――演出家の松多壱岱さんとお話をされている中で、何かアドバイスやヒントみたいなものはありましたか?
細貝 松多さんは「何でも聞いて。疑問があればその都度ディスカッションしてクリアーにしたい」というスタンスの方なので、ちょっとでも迷うことがあれば遠慮なく言うようにしています。
鯨井 今回の舞台はアニメそのままのストーリーをやるわけではなくて、舞台ならではのオリジナルストーリーになっているので、そこの“間”を埋めていく作業が一番大事になってくると思っているんですよ。実際に自分の中に明智小五郎という人物を形成しないと言えないような台詞になってくると思うので、説得力を持って言えるように「しっかりキャラクターを作らなきゃ」っていう気持ちで臨んでいます。まぁ準備という意味では、そういった“心の準備”をしていたかな、自分は。
――台本を読んだ印象で「ここが見どころ」という部分はいかがでしょう?
細貝 全体的にアニメを見ていた方がより楽しめるだろうなというのはありますが、観ていなかった方にも楽しんでいただけるものになっています。見どころかぁ……。
鯨井 難しいね。「ここ」というより、「全部」が見どころですからね。ひとつ言えるのは、やっぱり原作があるものなので、リスペクトしつつ舞台版はスピンオフ的に作っていくことが今の我々の一番の課題かなと。原作のアニメを知っている方たちは「あのキャラクターがどう動くか」っていうところが一番気になるところでしょうし、知らない方には『TRICKSTEAR』っていう作品が面白いんだよっていうことを知っていただけるいい機会になればなという感じですかね。
――ビジュアルの再現率にはファンの方も期待していると思いますが、撮影時のエピソードなどはありますか?
細貝 カラコンが痛かった。
鯨井 俺も。人生初カラコン! 超キモかった! 黒目がちょっと大きくなるんだよね。女の子たちがカラコンをして、「カワイイ~」って言っている意味が分かんねぇ(苦笑)。
細貝 なんか人間じゃないように見えるよね。俺も最初はカラコンを入れた自分の鏡で見て「うわ!」って思った。
鯨井 ところで、怪人二十面相の衣装ってチャイナドレス?
細貝 チャイナドレスではないと思うけど(笑)、まぁ脇にスリットも入っているから“チャイナドレス風”ではあるよね。
鯨井 チャイナドレスを着た気分はどうなの?
細貝 あはは!(爆笑) 特に気分とかないよ!
鯨井 あの衣装でアクションもするんでしょ? 大丈夫? 見えちゃいけないものが見えちゃうんじゃないの?
細貝 ちゃんと下にズボンはいてるから!
鯨井 あ、じゃあ大丈夫だね(笑)。
細貝 どんな心配してるんだよ(笑)。まぁ衣装さんやメイクさんのおかげで原作に近いビジュアルになったけど、見た目だけ似ていても中身が伴っていないとしょうがないのでね。衣装を着て身が引き締まりました。「頑張ろう!」と思いました。
――鯨井さんは、どうでしたか?
鯨井 衣装さんいわく、明智の“開襟シャツにネクタイをゆるく結ぶ”っていうスタイルは、あまりしないものなんだそうなんですよ。実際に自分で着てみて「確かにないよな、こういうの」って思ったし、「どんだけ胸元を開けたいんだ、この人は!」って思いながら撮影の時はネクタイの結び目の位置のベストポジションを探してました(笑)。あと、原作で指定されているピンク色のシャツのそうだけど、スーツもなかなかあの色味がなくて、衣装さんが一生懸命探してくださったと聞いて嬉しかったですね。
――では最後に、公演を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
細貝 アニメ原作の舞台化ですから、作品ファンの期待を裏切らない作品にしなければと思っております。僕ら役者は原作を大事に誠心誠意演じさせていただきますので、そこから生まれる新たな『TRICKSTER~the STAGE~』の世界にご期待ください!
鯨井 ひとつの舞台作品として『TRICKSTER~the STAGE~』という作品にキャスト&スタッフ一同、真摯に立ち向かっている真っ最中です。皆さんに喜んでいただける作品になるように精一杯がんばらせていただきます! 今回の演出では歌、ダンス、アクションのほかにプロジェクションマッピングも取り入れております。その部分の稽古はこれからなので、まだ僕ら自身も「どうなっていくんだろう?」と手探りな感じですが、アニメのあの世界観や見ごたえのあるシーンを皆さんにお見せすることができたらなと思っています。ぜひ楽しみに劇場にお越しください!
舞台『TRICKSTER~the STAGE~』は、4月12日から4月16日まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演。
公演に関する詳細は、下記Informationから公式サイトをチェックしてください。
~了~
(取材・文/近藤明子)
©Jordan 森杉 / TRICKSTER~the STAGE~製作委員会
☆Information
舞台『TRICKSTER~the STAGE~』
日程:4月12日~4月16日
会場:Zeppブルーシアター六本木
演出・脚本:松多壱岱
振付:石岡貢二郎(K-DanceNexus)
出演:
怪人二十面相:細貝圭
小林芳雄:鳥越裕貴
花崎健介:赤澤燈
井上了:赤澤遼太郎
少年ルイト:輝山立
大友久:古谷大和
山根たすく:今川碧海
勝田雅治:斎藤准一郎
宮西琢巳:山口大地
明智小五郎:鯨井康介
☆アクションアンサンブル
石川航、伊藤智則、田嶋悠理、坪田ヒロキ、ヒロヤ、松岡拓弥
☆ダンサー
飯田一徳、小南竜平、酒井航、鮫島拓馬、田極翼、仲田祥司
《公式サイト》
http://trickster-project.com/stage/
《公式Twitter》
@trickster_stage
《公式facebook》
@Trickster.the.stage
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