「4人で大人総選挙を!」津田英佑×碕理人×加藤真央×小笠原健SP座談会①ミュージカル『雪のプリンセス』が4/5開幕!

  • 2017-3-29

昨年4月の初演が大きな反響を呼び、約1年ぶりの再演となるミュージカル『雪のプリンセス』が4月5日より、東京・新宿の全労済ホール / スペース・ゼロにて開幕します。

舞台は、季節が夏で止まったまま60年がたった未来の日本。コユキ、ツララ、シズクの三きょうだいは、季節が消えた謎に迫るため、冬の妖精の国「スノー・キャッスル」を目指すことに。スノー・キャッスルでは、雪の女王がこの世を去った後、娘であるプリンセスが女王になるのを拒否し、季節が止まっていた。
ディズニー映画『アナと雪の女王』の「Let it go」をはじめ、すべての挿入歌の訳詞、 そして劇団四季『アラジン』の訳詞を手がけた高橋知伽江さんが10年に及び温めていたアンデルセン作の「雪の女王」をモチーフとした冒険と友情のファンタジー物語。
主人公・プリンセス役にはAKB48の高橋朱里さんが務めます。

スマートボーイズでは、今作に出演する津田英佑さん、碕理人さん、加藤真央さん、小笠原健さんにの4人に直撃! SP座談会として2回に渡りお届けします。

PART①では、今作の見どころや稽古場でのエピソードなどを語ってくれました。

(左より)加藤真央さん、碕理人さん、津田英佑さん、小笠原健さん

(左より)加藤真央さん、碕理人さん、津田英佑さん、小笠原健さん

――まずはそれぞれの役どころを教えていただけますか?

津田 冬将軍とという軍隊の将軍を演じます。隊長もいれば親衛隊もいて、きっとそこを経てきているんだと思うんです。なので、プリンセスやみんなの気持ちもわかると思うからこそ、ちょうど中間管理職のように上から下から言われて、決断力のないところをバシッと見せていこうと思います。

碕 僕はクリスというサンタクロースの孫を演じます。好青年で世界中の子供たちにプレゼントを届ける優しい役どころだと思いますが、普通に好青年だと面白くないので、遊べるところは遊んでいきたいですし、見て下さるお客様に「クリスってこんなに明るくて楽しいキャラクターなんだな」と思われたら勝ちだと思うので、それを目指したいです。

加藤 僕は親衛隊のアラクレという役です。お客様から見てわかるような荒くれ具合を出していきたいですけど、昔はきっと荒くれているだけでの人間ではない、プリンセスへの愛情や将軍・隊長に対する気持ちをいろんな場面で出していきたいです。

小笠原 コガラシ隊長という役で、頼りない冬将軍の下で冬を取り戻そうと躍起になるという設定です。コガラシ隊長と冬将軍は全然性格が違って、僕はうるさいタイプで思いついたらすぐに行動する人間を演じるという点では楽しいなと。

津田 季節を取り戻すという意味では、みんな目的は一緒です。形や温度差が違うだけなので、その温度差が見せられればいいなと思います。それと碕はちょっとしたキャスティングミスです(笑)。

小笠原 今からキャスト交代しても間に合う思います。

碕 間に合わへんって!! これって俺をディスる会ですか!!

(一同笑)

――稽古中も碕さんはいじられてばかりいるんですか?

碕 いや、稽古中は普段クールですが、うるさいオジサンが2人いるんで……

小笠原 ん? 誰がオジサンだ!

冬将軍役の津田英佑さん

冬将軍役の津田英佑(つだ えいすけ)さん

――今回は約一年ぶりの再演ということで、4人の中では小笠原さんのみ継続キャストになりますが、再演が決まった時の第一印象はいかがでしたか?

小笠原 僕は子供たちが大好きで、お話をいただいた時はすぐに「やります!」と即決しました。キャストもガラリと変わって、再演なのに新鮮な気持ちですね。前回もものすごく評判が良かったので、それを超えるだけのメンバーが集まったという感じです。

――新キャストの皆さんは前回の作品をDVD等でご覧になりましたか?

加藤 僕は見ました。

津田 僕はDVDをいただいたんですが、まだ見ていないです。

加藤・碕・小笠原 え~!

津田 いやいや、俺はメンタル弱いから、そこをなぞっちゃう自分がいるんだよ。前回演じた木根尚登さんの冬将軍にはなれないから、違う形の冬将軍を作るためにも、千秋楽が終わったら初演のDVDを見ようと。

碕 絶対見ないよ(笑)

津田 DVD見て「あれやっておけばよかった!」と後悔したりして(笑)。

――4人の中でムードメーカーって誰になります?

加藤 僕から見たら3人(津田さん・碕さん・小笠原さん)ですね。

津田・碕・小笠原 いやいやいや……。

小笠原 稽古場で津田さんが子役と同じぐらいはしゃいでいるんで。

津田 違うと思うよ。割とケンケン(小笠原さん)だって!

クリス役の碕理人さん

クリス役の碕理人(さき まさと)さん

――それぞれ演じられる役の見どころがあったら教えてください。

津田 僕はソロパートがあるので、そこは命賭けようと思っていますね。

加藤 津田さんの歌声はホントカッコいいです。

碕 グッときます!

小笠原 素晴らしいですよ!

碕 見どころといえば、コガラシ隊長と戦うシーンがあることと、酒井蘭さん演じる小雪とのラブシーンがあるんですけど、一緒に過ごしていくうちに変わっていく2人の関係性を注目して欲しいです。

津田 子供たちからたまに「ヒュー!ヒュー!」って言われていますからね。

小笠原 いい感じなんですよ。だから子供たちから「あの2人って付き合っているんですか?」って聞かれたりして。

加藤 親衛隊一人一人のバランスとキャラと6人でダンスをする時のパフォーマンスを見て欲しいです。それと、顔合わせの時にも言わせていただいたんですが、一人一人がいいスパイスになればいいなと思いますね。

津田 加藤くんのダンスはキレッキレですから。この2人(碕さん・小笠原さん)にはないですもん。

(一同笑)

碕 無理です……。

小笠原 こればかりは何にも言えません……。津田さんは歌で魅せて、真央は踊りで魅せて、理人はラブシーンで魅せて、僕はもう“笑い”で戦うしかないので。そういう意味ではバランスよく、みんなでプリンセスを守るという全体像がハマればすごく面白いと思うので、いろんな見どころが散りばめられたファミリーミュージカルの最高峰になれるように頑張りたいですね。

津田 それにしても今のキャラでよく隊長役になれたんだね。どの部分を見て隊長になったんだろう(笑)。

小笠原 初演のエピソードになるんですが、脚本の高橋さんは、最初の頃「台本のイメージと違う」って反対でした。でも稽古に入って、最初に高橋さんに演技を見せたら「面白い」って言ってくださって隊長役OKになったんですよ。

アラクレ役の加藤真央さん

アラクレ役の加藤真央(かとう まお)さん

――そんな裏話があったんですね。ところで、普段は同年代のキャストが集まる舞台が多い中で、今回のような子供たちのキャストがたくさん出演する舞台ってなかなかないので、新鮮ではないでしょうか?

碕 カンパニーが40人という規模はこれまでの最高人数で、大人より子供の方が多いんですが、子供たちを見ていると、逆に僕らが頑張らないとというパワーをもらいます。癒されますし、とても楽しいです。

加藤 インタビューしている時点では全員ガッツリと芝居していませんが、早く仲良くなりたいです。メインの子供たちとはコミュニケーションを取っていますが、肝を据わってちゃんとお芝居やダンスをしていて、僕がこの年齢だったら、考えられないくらいしっかりしていてビックリでしました。演出の大杉さんが何か言った後のうなずきがカッコいいんですよ。僕はもともと内気な人間だったので、同じ立場だったら緊張であがっちゃいますね。

津田 僕は意外と子供たちと出演する舞台が多くて、デビュー作もファミリー向けのミュージカルでした。一緒に子供たちと遊ぶことも多いですし、帰ってきたなという感覚です。

――具体的に子供たちと、どうコミュニケーションを取っていますか?

津田 例えば手品とかやると、一発で仲良くなれます。「またやって!」って言われるんですが、やりすぎると子供たちも調子を乗ってきちゃうから、逆に言うと面倒なんです(笑)。

小笠原 大人の現場だと、例えば「ダッフンダ!」と言っても、「キモ…」「は?」とか言われるんですが、子供たちだとゲラゲラ笑うんで、“爆笑王”になった気分になるんですよ。

碕 子供たちが冷めている時は、本当にサムいから(笑)。ホント正直だからわかりやすいんです。

――前回もそうだったんですか?

小笠原 そうでした。子供たちの前でネタ見せして、つまらない時は「もうやめよう」と。純粋ですし、くだらないことでも笑うんだなというところはありますね。

津田 それにオーディションを勝ち残ってきているような人たちって、人見知りしないでしょうし、持っているアイデンティティとかは、僕らじゃ考えられないくらいありますから。

コガラシ隊長役の小笠原健さん

コガラシ隊長役の小笠原健(おがさわら けん)さん

――多くの子供たちとコミュニケーションを取る経験が少ない加藤さんと碕さんに、津田さんや小笠原さんからレクチャーやアドバイスなどありますか?

小笠原 初演の時に「子ども扱いをするな」と。大人として接しながら関係性を作っていくことが大事だと言われて、なるほどと思いましたね。

津田 子供は常に全力だから、たまに集中力が続かない時があって、そこを見極めないといけないんだよね。振付とかでふざけることがあったりするから、そこは「喋っているよ」ってしつけます。

碕 難しいですね。

津田 じゃ、千秋楽に子供たちを対象にして「大人総選挙」やるか。誰が一番人気あるか。

小笠原 面白いですね。媚びまくりますよ。「お菓子食べる?」って(笑)。

――これで全然投票がなかったら凹みますよね。

碕 違う意味で千秋楽になったりして(笑)。

――もし4人が対象者なら誰が1位になると思いますか?

津田 ケンケンじゃないかな。精神的に一番子供に近いですね。

小笠原 いや、おかしいでしょ! 俺、津田さんのこと2つ年上だと思っていますからね。感覚が若いですから。高校生同士が喋っているような感じがするんです。

津田 褒められているのかな……。ケンケンも碕も共演の経験があるからというのもありますね。加藤くんとは今回が初めてなので、だからまだ自分を出せないところがあるから遠慮しているんです。

加藤 さっきからずっと「羨ましいな」って思いながら見ていました。

津田 まだ加藤くんって呼んでいるけど、早く「真央」と呼んでみたいね。

加藤 僕も津田さんに突っ込みを入れたいです。

(PART②へ続く)

ミュージカル『雪のプリンセス』は4月9日まで上演。また4月6日・7日の終演後には、高橋朱里さんが日替わりで他キャストとのアフタートークイベントが開催されます。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information

ミュージカル『雪のプリンセス』
日程:2017年4月5日(水)~4月9日(日)
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ

劇作・脚本:高橋知伽江
演出:大杉良
作曲:片野真吾
出演:高橋朱里 津田英佑 酒井蘭 碕理人 加藤真央 小笠原健 夏樹陽子 峰さを理 他

≪公式サイト≫
http://www.zeropro.net/snow-princess2017.html

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