村井良大・中川晃教らが歌唱披露!ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』公開稽古レポート

  • 2017-3-19

ビーグル犬のキャラクター、スヌーピーでおなじみのチャールズ・M・シュルツのコミック『ピーナッツ』を原作に、今年4月より東京・日比谷シアタークリエほか4都市で上演されるブロードウェイ・ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』の公開稽古が3月17日都内稽古場にて開催。チャーリー・ブラウン役の村井良大さん、スヌーピー役の中川晃教さんらキャスト6名が劇中歌3曲を披露し、今作への意気込みを語りました。

(左から)古田一紀さん、田野優花さん(AKB48)、中川晃教さん、村井良大さん、高垣彩陽さん、東山光明さん

(左から)古田一紀さん、田野優花さん(AKB48)、中川晃教さん、村井良大さん、高垣彩陽さん、東山光明さん

何のとりえもない小学生チャーリー・ブラウンとその飼い犬スヌーピーをはじめとする、個性豊かな仲間たちが登場するチャールズ・M・シュルツ著のコミック『ピーナッツ』。世界中で愛される彼らの世界は、1967年にブロードウェイで初ミュージカル化。JAZZやクラシック、ショーアップされた大ナンバーなど様々なジャンルにわたるキャッチーな音楽で彩られた作品が、ミュージカル化から50周年の今年、日比谷シアタークリエでの初上演を迎えます。

5人の子どもたちと一匹のビーグル犬を演じるキャストには、バラエティ豊かな面々が集結! この春の上演に先駆けて開催された公開稽古には、チャーリー・ブラウン役の村井良大さん、ルーシー役の高垣彩陽さん、サリー役の田野優花さん(AKB48)、ライナス役の古田一紀さん、シュローダー役の東山光明さん、そしてスヌーピー役の中川晃教さんと、今作の全キャスト6名が揃って登場しました。

激戦の抽選にて選ばれた一般オーディエンス30名と報道陣が見守る中、まずは演出家の小林香さんが「このミュージカルは、一つの大きなストーリーではなく、『ピーナッツ』の4コママンガで描かれたエピソードをつなげて作られた作品です。マンガが元なので子どもっぽい作品かと思われるかもしれませんが、大人になるほどその奥深さに気付くミュージカルとなっています」と、今作を紹介します。

そしていよいよキャストによる場面公開がスタート、1曲目は今作のタイトルにもなっている代表的なナンバー『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』。スヌーピー(中川さん)や仲間たちがチャーリー・ブラウン(村井さん)を褒め称える中、冴えないチャーリー・ブラウンはスクールバスに乗り遅れそうに。一幕の冒頭を飾る、元気で明るいナンバーを6名が楽しく歌い上げます。

公開稽古で歌声を響かせる、チャーリー・ブラウン役の村井良大さん

公開稽古で歌声を響かせる、チャーリー・ブラウン役の村井良大さん

続く2曲目は、天才音楽少年のシュローダー(東山さん)が、敬愛するベートーベンの誕生日を祝おうとするナンバー『ベートーベン・デイ』。Honey L Daysのボーカリストとしても活躍する東山さんが演じる、シュローダーの力強いソロも盛り込まれたパワフルな一曲です。

東山さんを中心に歌い上げる、『ベートーベン・デイ』のワンシーン

東山さんを中心に歌い上げる、『ベートーベン・デイ』のワンシーン

そして最後は、まだ振り付けはシークレットということで、歌唱パフォーマンスのみを披露した『サパータイム』。この曲は、スヌーピーが一日のうちで最も楽しみにしている夕ご飯の時間、その喜びをチャーリー・ブラウンが「大げさなパフォーマンス」と呼ぶほどの盛り上がりで歌い上げるという、今作随一のビッグなショーナンバー。愛らしい犬らしさたっぷりな鳴き声も上げる中川さんを中心に、ノリノリに歌い上げました。

3曲を披露した公開稽古を終え、6名は続いて会見に登場。まずは“稽古を引っ張るリーダーは?“と聞かれると、キャストの視線は最年少の田野優花さんへ集中! ダンスが得意で振り付けを覚えるのも早いという田野さんは、ダンスリーダーとして男性陣からも頼られているそうで、その様子を「想像以上にみんなが聞いてきます。“前も同じこと聞かれたな~”って(笑)」と明かします。

そして今作で古田一紀さん演じるライナスがいつも抱えている青い毛布のように、“自分にとって手放せない「あんしん毛布」のようなアイテムは?”と質問が飛ぶと、この会見中もしっかり青い毛布を握っていた古田さんは「いつも付けているネックレス!」と回答。が、なんと「でも今日は付けてないんですけど(笑)」と話し、キャストからは「身に付けてないじゃん!(笑)」とツッコミの嵐、オーディエンスからも笑いがこぼれます。

 「何をやってもダメだけど、とにかくいい人」チャーリー・ブラウン役の村井良大さん


「何をやってもダメだけど、とにかくいい人」チャーリー・ブラウン役の村井良大さん


「口うるさいガミガミ屋で、シュローダーのことが大好き」ルーシー役の高垣彩陽さん

「口うるさいガミガミ屋で、シュローダーのことが大好き」ルーシー役の高垣彩陽さん


「チャーリーの妹で、要領のよいちゃっかり屋」サリー役の田野優花さん

「チャーリーの妹で、要領のよいちゃっかり屋」サリー役の田野優花さん

田野さんはワイヤレスヘッドホンを、高垣さんはスマートフォンを挙げる中、中川さんは「台本です! 覚えることがいっぱいあるので、持っているだけで安心します」と今作の台本を抱えながらコメント。そして水素水と答えた村井さんは「お気に入りのやつがあって、持ってくるのを忘れた日はちょっとショックを受けます」と明かし、東山さんは「リップクリームが手放せなくて! 唇がすぐカサカサしてしまうので、いつでもすぐ塗れるように色んなポケットに入れています(笑)」と話してくれました。

「いつも毛布を抱えている、哲学的で知的なルーシーの弟」ライナス役の古田一紀さん

「いつも毛布を抱えている、哲学的で知的なルーシーの弟」ライナス役の古田一紀さん


「ベートーベンを敬愛する天才ピアニスト」シュローダー役の東山光明さん

「ベートーベンを敬愛する天才ピアニスト」シュローダー役の東山光明さん


「夕食が一番の楽しみ、破天荒なビーグル犬」スヌーピー役の中川晃教さん

「夕食が一番の楽しみ、破天荒なビーグル犬」スヌーピー役の中川晃教さん

その後もトークは弾み、高垣さんから“稽古中に20歳の誕生日を迎えた田野さんが、キャストからのお祝い&中川さんからのバースデーソングのプレゼントに感涙した”というエピソードも明かされるなど和気あいあい。村井さんは「6人しかキャストがいない珍しいミュージカルですが、その分パワーが詰まっていて、しかも6人ともキャラクターが全く違って魅力的。この作品を観たら、もっと『ピーナッツ』の世界が知りたくなると思うし、“こんなに素敵な世界があるんだ、また明日も頑張ろう”と思えるような、生きる喜びを届けられる作品です」と、今作の魅力を語ります。

また「犬役の自分が言うのもなんですが(笑)、キャスト6名がキャラクターそのまま。僕もどこか犬っぽいよね?」と話す中川さんも、「子どもたちの日常が描かれた作品ですが、大人が見ても“こんなことあったよね”と、誰もが自分の人生と照らし合わせることができる上質なミュージカルです。僕たちが稽古で作ったモノが劇場でカチッとハマった瞬間、最高の舞台をお届けできると思います!」と自信のコメントを聞かせてくれました。

会見の最後には、それぞれが演じる役柄の見どころをPR。古田さんは「ライナスは知識があって哲学的なキャラクターだけど、やっぱり子どもの部分もある。そんな子どもの可愛らしさもライナスの魅力です」と語り、スヌーピー役の中川さんは「誰からも親しまれるキャラクターのスヌーピーですが、飼い主のチャーリー・ブラウンを見ている姿にはどこか人間臭さがあったりして。ただの犬ではありません!」とコメント。

2人が扮する、スヌーピーとチャーリー・ブラウンをお楽しみに!

2人が扮する、スヌーピーとチャーリー・ブラウンをお楽しみに!

そして村井さんは、「普通の子の代表みたいなキャラクター、と言われるチャーリー・ブラウンですが、この普通が難しい。一度、原作者のシュルツさんのタッチをまねてチャーリー・ブラウンのイラストを描いてみたんですが、シンプルな線のキャラクターなのに全然似たタッチにならない。それが、チャーリー・ブラウンの役作りの難しさのように感じました。何をやってもダメなんだけど前進していく姿を、簡単なキャラクターにしないで作っていきたいです」と語りました。

それぞれ異なるフィールドで活躍する実力派キャスト6名が、等身大で生きるピーナッツのキャラクターとなって、しあわせのメッセージを伝える期待作! ブロードウェイ・ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』は、4月9日より日比谷シアタークリエにて開幕です。チケット情報ほか、公演に関する詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information

ブロードウェイ・ミュージカル
『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』
原作:チャールズ・M・シュルツ著コミック「ピーナッツ」より
脚本・音楽・詞:クラーク・ゲスナー
追加脚本:マイケル・メイヤー
追加音楽・詞:アンドリュー・リッパ
訳詞・演出:小林香
キャスト:村井良大/高垣彩陽/田野優花(AKB48)/古田一紀/東山光明/中川晃教
【東京公演】
2017年4月9日(日)~25日(日)シアタークリエ
チケット料金:10,800円(全席指定・税込)
お問合せ先:東宝テレザーブ 03-3201-7777 (営業時間9:30~17:30)
【福岡公演】
2017年4月29日(土)キャナルシティ劇場
【大阪公演】
2017年5月6日(土)・7日(日)サンケイホールブリーゼ
【愛知公演】
2017年5月9日(火)・10日(水)日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
《公式サイト》
http://www.tohostage.com/charlie/

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