舞台「ライチ☆光クラブ」は美しい少年たちが織りなす残酷劇(グランギニョル)!

  • 2012-12-23

東京・新宿の紀伊國屋ホールにて、舞台「ライチ☆光クラブ」が上演中。

残酷劇(グランギニョル)をリアルに見せる衝撃のステージ

漫画界の鬼才・古屋兎丸のコミックスを、演劇界の奇才・江本純子が完全舞台化。原作コミックスは、1980年代に「東京グランギニョル」によって上演された舞台『ライチ光クラブ』に衝撃を受けた古屋が、オリジナルの描写を加え漫画化した「ライチ☆光クラブ」。美しい少年たちが織りなす残酷劇(グランギニョル)だ。

木村了

舞台は衝撃のシーンから幕を開ける。廃墟のような工場内部の装置に暴力的なまでにけたたましい笛の音が響き、学生服を正しく着込んだ少年たちが不気味に声を揃える。
「光クラブ」という秘密基地に集う「廃墟の帝王」ゼラと9人のメンバーたちは、ある「崇高なる目的」のために「甘美なる機械(マシン)」を創造していた……。

ゼラ役の木村 了、タミヤ役の中尾明慶始め、強烈な個性を持つキャラクターをキャストたちが“狂”演。玉城裕規、佐藤永典ら美貌の持ち主が見せる暗く危うい世界に惹き込まれ、「甘美なる機械(マシン)」ことライチを演じるオレノグラフィティの可笑しみと哀しみに胸を締め付けられる。ライチがさらってきた美少女・カノン役はオーディションを勝ち抜いたほのか りんで、確かな演技力と納得の美少女ぶり。

迫力満点の装置と圧倒される仕掛け、最新の映像技術とノスタルジーすら感じるアナログな“リアル”の見せ方。全てが息を呑む暇も無く目が離せない。攻撃的な演出に五感全てを殴りつけられた気分になる。最前列の観客は、実質的にも“飛んでくる”のでご注意だ。

いわゆる“中2病”を描いた作品は世に溢れるほどあれど(世間に触れずに、ノートの片隅にコッソリ描かれるもの含め)、“「醜い大人」になることを拒み、永遠に美しくあることを選んだ少年たち”の純粋さ、そして残酷さは今もなお見る人の心を捉える普遍性が感じられる。

チケットは追加公演も即日完売。追々加公演が発表された。上演は~25(火)まで。

☆Information

舞台「ライチ☆光クラブ」
日程:12/14(金)~25(火)
場所:紀伊國屋ホール
原作:古屋兎丸/脚本・演出:江本純子
出演:木村 了、中尾明慶、玉城裕規、佐藤永典、宮下雄也、富岡晃一郎、廣瀬大介、加藤真央、オレノグラフィティ/平沼紀久、ほのか りん、しづか、半田 杏、夏江紘実/高野ゆらこ
問合:ネルケプランニング(tel:03‐3715‐5706/平日11:00~18:00)
舞台「ライチ☆光クラブ」公式サイト
http://www.litchi-hikari-club.com/

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