- 2016-12-14
2015年夏に第一作目が公開され、裏社会を描いたストーリーと、主人公・安藤忠臣を演じる山田裕貴さんの迫真の演技が多くの反響を呼んだ映画『闇金ドッグス』。
そのシリーズ最新作『闇金ドッグス4』が12月10よりシネマート新宿ほかで公開中。
ラストファイナンスの社長・安藤忠臣(山田裕貴)と、元イケメンホストだった須藤司(青木玄徳)が、新たな狩猟場としてたどり着いた先で、忠臣のヤクザ時代の大兄貴分・豊田(升毅)と出会い――。
ほかにも、人知れぬ過去を背負った喫茶店の店員・元子役で『ROCK MUSICAL BLEACH〜もうひとつの地上〜』松本乱菊役の高橋ユウさん、鬼才のAV監督役でお笑いタレントの木村祐一さん、ドラマ『闇金ウシジマくん』、ミュージカル『黒執事-地に燃えるリコリス-』などで人気の荒木宏文さんらが出演。
金に魅せられ、金に苦しみ、金に群がる人間模様を描きます!
公開を記念して、公式より届いた山田裕貴さんのインタビューを2回に渡ってお届けします。
Part②は――
【20代後半、自分と向き合うことがちゃんとできるようになってきたかな】
――『闇金ドッグス』に出演していることで、お金に関する意識に変化は?
山田 そこに関しては変わらないですね。むしろ対“人”のほうが影響を受けているかもしれません。『闇金ドッグス』において大切にしているのはそこだし、僕がずっと思っていることを忠臣が言ってくれている感覚があるんですよ。「男も女も関係ねえ、客は客だ」とか。僕も「人は人、どれだけ偉かろうが同じ人間だから」と思うタイプですし。「金借りるときは感謝して、返せなくなると逆切れする。どっちが鬼だろうな」って。これは『5』のセリフですけど、それもすごく分かります。確かに「お金がないと生きていけないけれど、もっと大事なものがあるでしょ」って、僕は思います。
――須藤司役の青木玄徳さんとはずっと組まれています。普段のおふたりはどんな感じなのですか?
山田 “忠臣”と“司”としているときのほうが多いんですよね。「このシーンのここはどうするか」とか、そういう話はするんですけど。そういえば、撮影がちょっと早めに終わったときに、バスの時間を待つ間に一杯だけ飲みに行って、「これからどうしていきたいか」みたいな話を一緒にしましたね。
――それは今後のおふたりの役者としての話ですか?
山田 いや、『闇金ドッグス』に関してです。ふたりでこのシリーズをどうしていったらいいか。ほかの現場で頑張って『闇金ドッグス』に還元するのもそうだし、広めるためにも、「このシリーズを1作1作、続けていくのが大事だよね」みたいな話をしましたね。
――山田さんにとって安藤忠臣という役はどんな存在になっていますか?
山田 僕が思っていることを言ってくれていることが多いので、脚本をもらった時点で、「あ、俺のことわかってくれてるんだな」とも思いますし、忠臣の行動の理由も分かります。理解がより深くなってきているのを感じますね。それと、忠臣はフェアでいられる人間なんだと感じます。
――それは山田さん自身のポリシーと……。
山田 そう、一緒! 俺がやってるから似てるのか、忠臣が似てるのか、どう言っていいのか分からなくなっていますけど。俺がやっているから寄っているのか……。お互いが混ざり合ってきた感じがしています。
――20代後半に入って、役者としてでも私生活でも変化してきたことを教えてください。
山田 自分と向き合うっていうことをちゃんとできるようになってきたのが、この20代後半なのかなと思います。人のせいではなくて、なんでも自分のせいだと考えるようにしています。ダメだったら、自分のせい。評価を受けなかったら自分のせい。責めているのではなくて、自分に課している感覚です。新たな自分になるためというと、少しかっこよくなっちゃいますが、成長するためにも、全部自分のせいだと考えるようにしています。負の自分のせいじゃなくて、短所も認めて自分と向き合っています。
――安藤は豊田が憧れの人でしたが、山田さんが憧れる大人の男とは。
山田 フェアな人。あと干渉しすぎずに、人に与えられる人。助けを求められれば助けて、入り込みすぎず、すごくいい距離感を保てる人がかっこいいと思います。
――公開を楽しみにしている人にメッセージを。
山田 『闇金ドッグス4』はヒューマンな部分が強いです。「闇金の映画だからグロいだろう」とかじゃなくて、ちゃんと人間ドラマが描かれている。今回よりそこに重点が置かれていると思います。忠臣の過去が出てくるので、その葛藤も見てほしいし、コミカルな部分とシリアスな部分のバランスがいいので、飽きずに入り込めると思います。ラストも来年1月公開の『5』に繋がっていく、おもしろいものになっています。たくさんの人に観てもらって、いろいろ感じてもらえれば嬉しいです。
――最後に、ひとつお気に入りのシーンをあげてもらえますか?
山田 一番最後の「また10日後」って言う場面。好きというより、今回、そこに行くまでに、そこのためにすべてを作り上げたみたいなところがあります。「豊田さん、どっちなんですか」って言ったあとの、「また10日後」。これがすべてです。
―了―
映画『闇金ドッグス4』はシネマート新宿ほかで公開中!
詳しくは下記Infomationより公式サイトをチェックしてください。
©2016「闇金ドッグス4&5」製作委員会
☆Information
映画『闇金ドッグス4』
2016年12月10日(土)シネマート新宿ほか公開中
監督:元木隆史
出演:山田裕貴
升毅 高橋ユウ 坂田聡 ジェントル 瑛蓮 百瀬朔 副島淳 / 木村祐一
青木玄徳
企画・配給:AMGエンタテインメント
《公式サイト》
http://yamikin-dogs.com/
《公式Twitter》
@yamikin_dogs