2017年1月5日(木)～1月11日(水)に東京・紀伊國屋ホールにて上演される、エン＊ゲキ＃02『スター☆ピープルズ!!』を全3回の連続更新で特集！　今作のキャストから鈴木勝吾さん、赤澤燈さん、井澤勇貴さん、そして出演はもちろん、脚本・演出を手掛ける池田純矢さんを直撃。前回更新の【Part.1】では、池田さんを除く3人で語ってもらった座談会、いよいよ池田さんが合流した【Part.2】をお届けいたします。

【座談会インタビュー Part.2】
(鈴木さん、赤澤さん、井澤さんの3人での座談会へ、打ち合わせを終えた池田さんがここから合流)

池田純矢　ここから参加させてもらいます、よろしくお願いします！

鈴木勝吾　3人で悪口いっぱい言っておいたよ！(笑)

池田　なに！？

――いえいえ、3人には今作への出演が決まっての気持ちを聞かせてもらいました！　池田さんによる今作の脚本執筆とキャスティングは、どちらが先行して行われたんでしょうか。

池田　脚本が先ですね。書いている時点では、この役はこの人とか、誰が出てくれるとかは一切考えずに、ただ純粋に自分がやりたいことを書きました。もちろん念頭には、自分が企画して、自分が脚本を書いて、自分が演出をして作り上げる作品なので、“僕が好きな人にしか出てもらいたくない！”と思ってはいましたけど。

――そうして出来上がった脚本に、キャストを当てはめていくわけですが、その中でも鈴木さん、赤澤さん、井澤さんに出演を依頼した理由とは？

池田　好きな人をいろいろ考えて、誰にしようかなって考えたときに、やっぱり勝ちゃん(鈴木さん)は最初に出てほしいって浮かんできました。前作のエン＊ゲキ＃01も含めて、こんなに一緒にいる役者いないよな、ってくらい公私ともに一緒にいて(笑)。色んなところで言っているんですけど、僕、本当に彼のファンなんです。

鈴木　ありがとう(笑)。

池田　仕事で一緒にいるときは良き共演者であり、ライバルでもあるんですけど、プライベートでは友達でもある。僕、舞台で活躍している鈴木勝吾がすごく好きなんですよね。とにかく輝いている役者だと思うので、勝ちゃんには絶対出てほしかったんです。

――まず鈴木さんに対しては、役者として絶対の信頼度があるんですね。

池田　だけど、今回はそんな輝いている鈴木勝吾を一回忘れてもらおうと。僕は“鈴木勝吾にはもっと違う顔があるはず”って思っていて、まだ見出されていない鈴木勝吾がいるのなら、それは絶対に僕が見つけたい。だから、今回の出演をお願いしました。

鈴木　(照れながら)やったぜ！(笑)

――色んな鈴木さんを見ている池田さんでも、まだ見たことのない姿を引き出したいと。それは鈴木さんのファンの方も、池田さんの演出に乞うご期待ですね。

池田　そうです。間違いなく、今までやったことのないことをやらせようと思っていますので！　それが今後、鈴木勝吾のいちばんの魅力って言われるぐらい、新しい面を引き出したいですね。

鈴木　やばい！　俺、売れちゃう(笑)。

池田　前作のあと、勝ちゃん本人が「俺、エン＊ゲキ＃01をやって変わったんだよね」って言ってくれて。少しでも僕の作品が、役者・鈴木勝吾の変化に関わっていくことがあるのなら、こんなにうれしいことはないんです。今回はそれを、もっと意識して出せたらと思っています。

――そんな熱い気持ちを込めた鈴木さんのキャスティングに続いて、今回が初共演となる赤澤さんには、どういった経緯で出演をお願いしたんですか？

池田　燈くんは、自分がお芝居を観たことがある人を頭にめぐらせたら、ポーンと「あっ、彼ならできる！」って顔が浮かんで。その時は全然、燈くんの連絡先も知らなかったんですけど、周りの人に聞いて「もしもし？　池田ですけど、ちょっと舞台出てほしくて」って電話して。

――池田さんから直接、いきなり赤澤さんに電話したんですか！？

池田　直接でしたね(笑)。書きたいように書いているうちにできた役で、誰かに当てはめて書いていないからなかなかぴったり合う人がいない…って思っていたのに、今では燈くんのために書いた役なのかな、ってぐらいハマっています。

赤澤燈　あはは～、本当？　嬉しい。

池田　燈くんのファンの方も、観たことがない役柄になっているんじゃないかな。

赤澤　確かに、ありそうでない役！　それは間違いないです。楽しみにしてほしいですね。

――そして最後に、井澤さんは？

池田　井澤に関しては、僕はキャスティングするつもりは一切なかったんですけど(笑)。

井澤　嘘だろ！？(笑)

池田　冗談だよ(笑)。井澤はすごく器用な役者だと思っていて、どんな役をやらせてもハマるし、最初からまず合格点は超えてくる。そこが魅力でもあるんですけど、僕は彼を観ていると、まだ観たことがない井澤がいるんじゃないかって、欲が出てくるんですよね。

――池田さんにとっての井澤さんは、役者として共演する中で“自分も演出してみたい”と思わせる存在だった？

池田　そうですね。今回の井澤にやってもらう役は、脚本が書きあがった時点でこの役はすごく芝居がうまい人じゃないとできない、と思っていて。キャストの中でも全員とコミュニケーションを取ってくれるバランサー的な役割でもあり、かつ個々と密接に関わるシーンもあるので、圧倒的に芝居がうまい人じゃないと、と思って悩んだものの、それも井澤ならできると。

――井澤さんの芝居に、この役を託そうと思ったんですね。

池田　だけど“できる”っていう予想の上を行ってもらわないと困る役でもあるので、僕にとっても、井澤にとっても、今回は新しい壁を超えなきゃいけないかなと思っています。なんて、役者としてはこんな上から目線で僕は語れないんですけど、一ファンとしてもっとこんな面が観たい、新しい井澤が観たい、っていう気持ちです。

井澤　目指すビジョンがあるから、この期待に応えなきゃ、と思わせてくれますね。

――こうして、自ら選んだキャストの皆さんを演出する、というのはとてもワクワクする一方、池田さんには大きな責任もありますよね。

池田　今回こうして同年代のキャストを中心に、女性キャストも含め、先輩から大御所の方まで揃ってくれましたが、20代の僕にしかできない手法があるんじゃないかなと思っています。演出家さんって40代以上の方が多くて、そうするとやっぱり少し感覚も違うし、僕たちの世代からは友達のような感覚にはなかなかなれないと思うんですよ。

――池田さんの、今の若さが武器になる面がある、と。

池田　普段の作品では、友達と話す感覚では役について語れない。だけど僕とこの3人なら、初めての燈くんも含めて近い目線で話すことができるし、逆に酒井さんのような先輩には、僕がファンとして見てきたから、後輩として言えることがあるんじゃないかな、と思っています。今の年齢の僕にしかできない、そんな演出をしたいです。

……座談会【Part.2】はここまで！　いよいよ更新最終回となる【Part.3】では、「エン＊ゲキ」に込めた池田さんの想い、そして今作にも登場するキーワード《特殊能力》にかけて、4人がいま欲しい特殊能力を語ってもらいました。3回連続更新の座談会特集、【Part3】の更新をお楽しみに！

エン＊ゲキ＃02『スター☆ピープルズ!!』は、2017年1月5日(木)～11日(水)東京・紀伊國屋ホールにて上演です。公演チケットは各プレイガイドで先行販売中、続いて10月29日(土)より一般発売がスタート。詳細はInformationより、公式サイトをチェックしてください。

■スタッフ・衣装クレジット
ヘアメイク／古橋香奈子　成谷充未　遠田瞳
スタイリング／津野 真吾(impiger)
【池田さん】衣装協力／VADEL、VICTIM、フレディーアンドグロスター
【鈴木さん】衣装協力／VADEL、FUGA
【赤澤さん】衣装協力／KINSELLA、STEFANOROSSI
【井澤さん】衣装協力／GOSTAR DE FUGA、Varesotto

☆Information

エン＊ゲキ＃02『スター☆ピープルズ!!』
作・演出：池田純矢
出演：鈴木勝吾 透水さらさ 赤澤燈 井澤勇貴 吉田仁美 オラキオ 池田純矢 酒井敏也
公演日程：2017年1月5日(木)～1月11日(水)
会場：新宿東口・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4F)
チケット：S席6,800円(全席指定・税込)
チケット発売：10月29日(土)プレイガイド一般発売
プレイガイド：チケットぴあ(Pコード：453－997)、イープラス、ローソンチケット(Lコード：33306)、キノチケオンライン、キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5F　10:00～18:30、※12/31~1/3を除く)
企画・製作：バール
《公式サイト》
http://www.enxgeki.com/
《公式Twitter》
@enxgeki

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