水石亜飛夢の一人芝居『二十歳の暗殺者』4/19いよいよ上演!コメント&公演情報UP

  • 2016-4-18

ミュージカル『テニスの王子様』で注目され、舞台を中心に話題作へと連続出演。2016年も主演映画『グール[喰怨]~百年、君を想う~』公開など、活躍が続く注目俳優・水石亜飛夢さんが一人芝居に初挑戦! 演出家・笹部博司さんのもと、一人芝居『二十歳の暗殺者』を4月19日に三軒茶屋シアタートラムにて上演します。

水石さんが一人芝居に挑む、『二十歳の暗殺者』が4/19に1日限りの上演!

水石さんが一人芝居に挑む、『二十歳の暗殺者』が4/19に1日限りの上演!

水石さんの主演舞台『ハムレット』や、『星の王子さま』でもタッグを組んだ、笹部博司さんの上演台本・演出により、アルフレッド・ド・ミュッセの代表作を一人芝居で上演する今作。ルネッサンス期のイタリア・フィレンツェを支配するメディチ家の当主、アレッサンドロ・デ・メディチを暗殺したのは、腹心であるロレンツィーノ・デ・メディチだった――。『ハムレット』より危険な、謎に満ちたこの暗殺劇に、一人芝居へは初挑戦となる水石さんが挑みます。

主人公のロレンゾは実在の人物で、自国の王を殺す暗殺者です。しかし、その心の奥にあるのは正義です。この舞台の初演は、演劇史に残る大女優サラ・ベルナールの公演だと言われています。そんな今作に寄せて、笹部さんがその物語の背景を語った言葉とともに、水石さんのコメントをご紹介します。

【上演台本・演出 笹部博司さんの言葉】
「二十歳の暗殺者」を水石亜飛夢で上演する。
出演者はたった一人。亜飛夢は、フィレンツェの暴君と怖れられたアレキサンドル・ド・メディチの暗殺者、 ロレンツィーノ・デ・メディチを演じる。
フランスの詩人、アルフレッド・ミュッセは、そのロレンツィーノを主人公にした「ロレンザッチョ」を書いた。39の場面で構成されたこの長大な戯曲は、上演不可能といわれ、62年後にサラ・ベルナールが初演するまで日の目を見なかった。サラ・ベルナールはフランスのというよりも世界演劇史に燦然と輝く大女優であるが、彼女は憂愁に包まれた孤独な暗殺者ロレンゾを演じて、大成功を収めた。その舞台の劇評が残っている。
「黒い胴衣をつけオリーヴ色がかかった顔色で登場した瞬間に、わたしたちはまさにこれこそロレンザッチョだと感じる。何と悲しそうな様子なんだろう。悲しげで謎めいていて、曖昧で、物憂げで、いかにも馬鹿にした、そして退廃した様子。そこにはすべてがある。じっとおのれを見つめ、おのれを測る目。怯儒という仮面の下を走り抜けてゆく旋律。不遜で悪意に満ちた皮肉。復讐の熱狂。再び訪れる愛の優しさ。そして夢という安らぎ…」
サラ・ベルナールは、「ミステリアスなロレンゾの心を旅してみたかった。惨殺され、どぶの中に捨てられる、ロレンゾの悲しみと孤独と憂愁を生きてみたかった」と語っている。
そして、またこのようにも。
「人生と言うのも束の間の夢だと言います。だとすればロレンゾの見た夢はなんと、切ない悲しい辛い夢でしょう。俳優と言うのはなんて素晴らしいのだと思います。その夢の中で心がしびれるのです。その瞬間わたしはロレンゾで、そのロレンゾはわたしそのもので、わたしはわたしを抱きしめるのです」
ロレンザッチョ、つまり悪たれロレンゾと人々に噂されている青年は、近代劇におけるハムレットというふうに評されている、憂愁と孤独という意味ではまさにハムレットだろう。
しかし、ロレンゾがハムレットと明らかに違っているのは、彼がまさに現代人としての病を色濃く抱えているという点である。
なぜ、人間は人を殺すという犯罪をおかすのか。作者のミュッセは人間の罪を、この作品の中心に据えている。ロレンゾは正義を夢見る。自分が生きている社会に正義をもたらしたいと熱烈に願う。その夢が結果的に、彼を孤独な暗殺者に育て上げる。
この作品が魅力的なのは、そのミステリアスなロレンゾの内面である。彼の巨大な悲しみと孤独と絶望を体験して欲しいのだ。演劇とは劇場の中に、観客の中に愛を作り出す行為である。
そしてロレンゾは観客の中に巨大な愛を作り出すだろう。観客はロレンゾの悲しみと孤独と絶望を、愛で包みたいと切望することだろう。

「ハムレット」をやった。「星の王子さま」をやった。そして「二十歳の暗殺者」をやる。水石亜飛夢に十倍だと言った。二十歳の暗殺者の中には、十倍の苦しさ、辛さ、悲しさがある。
十倍の涙が必要だということだ。心優しい美を愛する少年が、いつしか暗殺者としての道を歩き始める。なぜ? その過酷な運命の中へと入っていく。その運命をいかに生き抜くか、それを是非見届けてほしいと思います。水石亜飛夢の命を限りなく輝かせることを約束します。水石亜飛夢は飛躍します。

【水石亜飛夢さんからのコメント】
少しずつ稽古に取り組んでいますが、その世界に入ると彼が語りかけてくるような気がして。悲哀、孤独、絶望、ミステリアスで複雑な彼の心に出会います。そして、そんな彼が自分の中にもいると感じることができます。

水石亜飛夢さんの一人芝居『二十歳の暗殺者』は、2016年4月19日(火)に東京・三軒茶屋シアタートラムにて、15時・19時開演の2回公演が上演です。公演チケットは現在好評発売中、ほか公演に関する最新情報はInformationから公演主催のメジャーリーグ公式サイトをご確認ください。

☆Information

水石亜飛夢 一人芝居『二十歳の暗殺者』
日時:2016年4月19日(火) 15時・19時開演 2回公演
会場:東京・三軒茶屋シアタートラム
《メジャーリーグ公式サイト》
http://www.majorleague.co.jp/

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