- 2016-4-17
ジャニーズ事務所所属の俳優・佐野瑞樹さんと、大人気演劇ユニット*pnish*(パニッシュ)のリーダー・佐野大樹さんによる兄弟演劇ユニット“WBB”最新公演、今年5月に東京・神戸にて上演されるWBB第10回公演『懲悪バスターズ』の製作発表が4月7日に東京芸術劇場プレイハウスにて行われました。*pnish*の土屋佑壱さんによる司会の元、WBBの2人とともに、今作のキャストからロンドンブーツ1号2号・田村亮さん、人気俳優の鈴木勝吾さんも登壇したその模様を公式レポートでご紹介します。
佐野瑞樹さんと佐野大樹さん、それぞれに俳優として活躍する兄弟2人による演劇ユニット“WBB(ダブリュビービー)”とは、みず=WATER、だい=BIG、兄弟=BROTHERSの頭文字を取って命名。これまで培ってきたお互いのノウハウを駆使し、“うわぁ、いかにも佐野兄弟が好きそうな芝居だわぁ”と言われるようなエンターテインメント性の高い至極の作品を作り、そのうち勝手に“俺たちは日本演劇界のワーナーブラザーズだ!”と名乗り、いつか本家ワーナーに怒られることを目標にばく進中。どちらかが参加すればオーケーという軽いスタンスを取りつつ、年2回程度の公演を目指し、兄弟のライフワークにしようと目論んでいる…とのこと。そんな軽快な2人が、兄弟ならではのフットワークで公演を続けています。
そんなWBBの公演は、兄弟自身が順番に企画を担当。奇数回・偶数回で異なったカラーの作品が上演されています。奇数回の企画は兄の瑞樹さんが担当し、Side-Wとしてワンシチュエーションコメディを上演。そして今回迎える第10回公演では、偶数回ということで弟の大樹さんが担当するSide-B企画が上演! 大樹さんによるSide-B公演は、アクション・活劇要素を含んだコメディという作品カラーになっています。
記念すべきWBB第10回公演となる今作では、公演劇場も東京公演では東京芸術劇場プレイハウス、そして神戸公演では新神戸オリエンタル劇場と過去最大級にスケールアップ! *pnish*公演などで培った経験を生かして、弟・大樹さんによる脚本・演出で最新作『懲悪バスターズ』を送り出します。
【あらすじ】
思わずクスッと笑っちゃう悪霊たちの騒動記———。
間もなく真夏を迎える大都会の片隅で、今日も今日とて悲鳴が響く。
毎夜毎夜続く悲鳴の正体は、悪霊たちによるイタズラのせいだった・・・!?
そんな中、悪霊退治に立ち上がったのは、ある一人の天才科学者!
——人間(天才)vs悪霊(落ちこぼれ)——
悪霊(落ちこぼれ)たちが巻き起こす、なんちゃってポルターガイストに人間達の背筋が凍る・・・のか!?
悪霊も天才も踊り狂う!サイエンス×ホラー×アクション活劇!!
そんな今作の出演者には、佐野瑞樹さん、大樹さんの兄弟共演はもちろん、客演としてお笑い界からロンドンブーツ1号2号・田村亮さんが参加決定! ほか、若手俳優の中でも注目作への出演が続く人気俳優の鈴木勝吾さん、ハイレベルなダンスパフォーマンスで知られる電撃チョモランマ隊のOH-SEさんや、舞台『ハイキュー!!』出演で注目の若手俳優・有澤樟太郎さん、動物電気を主宰する政岡泰志さん、舞台・映画・ドラマと幅広く活躍しているベテラン・原 金太郎さんなど、ジャンルを超えた多彩な顔ぶれが揃いました。
そんな面々から、佐野瑞樹さん、大樹さん、田村さん、鈴木さんが集まり、同じく今作に出演するキャストでもある土屋佑壱さんがMCを務める制作発表が開催。そのコメント模様を、公式レポートでご紹介します。
【制作発表コメント】
■佐野瑞樹さん 主演:館合(たてあい)役
佐野瑞樹(以下、瑞樹) 館合(たてあい)という科学者役です。偏屈な天才という役なので、天才とはなんぞや、というところで、いろいろと天才について考えました。最終的には(ドラマの)「ガリレオ」を1話から見直そうかなと(笑)。それを観ながらパクろうかなと(笑)。自分が天才じゃないと天才ってわかりづらいじゃないですか。
MC・土屋佑壱(以下、MC) お芝居の仕上がりは福山雅治さんに寄ってくると?
瑞樹 そうですね。うり二つの可能性がありますね(笑)。
■ロンドンブーツ1号2号・田村亮さん レイブン役
田村亮(以下、田村) 悪霊のレイブン役です。まず、客演というのが初めてなので、緊張しています。人のところにお邪魔するというかたちなので、とりあえず足を引っ張らないように、と。舞台の演出の人はすぐ灰皿を投げるときいているので、灰皿を投げられないようにがんばりたいなと思っています(笑)。
佐野大樹(以下、大樹) 投げません(笑)。最近の稽古場はだいたい禁煙ですから(笑)。
田村 落ちこぼれの悪霊ということなので、あまり役づくりをせずに、地でいけるかなと思っています(笑)。
■鈴木勝吾さん アミット役
鈴木勝吾(以下、鈴木) 悪霊アミット役です。僕は比較的、舞台で鬼だったり、ロボットだったり、人じゃない役を演じることが多いのですが、とうとう悪霊まできたか、と思いました(笑)。ファニーに演じられたら楽しいかなと思います。
■佐野大樹さん 作・演出・オーメン役
大樹 悪霊退治をするロボットのオーメン役です。今回の話は“知ること”をテーマにしています。落ちこぼれの悪霊とそれを退治する偏屈な科学者が出会って、ちょっと心がゆるんでいく、というハートフル・コメディです。
MC ポスターに思い切り”サイエンス×ホラー”と書いてありますが(笑)。
大樹 ホラーは忘れてください(笑)。今回はホラーといっても、かわいいホラーなんです。今回は、出演もしてくださるOH-SEさんに振付をして頂いて、悪霊の超常現象をダンスで取り入れられたらいいなと思っています。
【代表質問】
――「科学の天才」が主人公ですが、皆さんの得意分野は何ですか?
瑞樹 強いて言うなら引きこもることくらいです(笑)。家でじっとしているのが得意です。だれよりも長く引きこもれると思います。
田村 (やはり得意分野はお笑い?ときかれて)やはり、って(笑)。はい、お笑いです。芝居の中でも、笑いが必要なときとか、こんなパターンがありますよというような助言ができると思います。
鈴木 お酒が大好きで、ひたすら飲んでいます。今回のメンバーはみんな飲むみたいなので、稽古をしない内からですけど、打ち上げが楽しみです(笑)。
大樹 飲みましょう!
――非常に仲がいい印象の佐野瑞樹・大樹兄弟ですが、どんなカンパニーにしたいですか? ほかのお2人はWBBでやってみたいことなどありますか?
大樹 いま鈴木くんも言っていましたが、お酒をいっぱい飲みに行きたいですね(笑)。とにかくチーム感を大事にして、本番に向けて頑張っていきたいです。
鈴木 今まで僕はコメディにあまり触れてこなかったのですが、今回は亮さんもいることですし、思い切りやって、楽しめるエンターテイメントをつくっていけたらなと思います。
田村 僕は客演が初めてなので、どんな稽古の仕方をするのか、という興味がまず単純にあります。勉強しながら、自分が楽しめて、お客さんも楽しめるような感じになればいいなと思っています。
瑞樹 今回、本当に亮さんを始め、鈴木さんやOH-SEさんなど、個性豊かな人が集まっているので、普段はチームワークを基本にしていますが、それぞれの個性を引き立てられるようなカンパニーにしたいですね。ダンスあり、殺陣あり、派手なエンターテイメントとしてドカンと打ち立てられたらいいなと思っています。
【質疑応答】
――WBB10作目ということで、兄弟のお互いの魅力などをお願いします。
大樹 兄でもあり、この世界の先輩でもあるというのが大きくて、僕は尊敬しています。ものづくりに対してのシビアさやこだわりをすごく感じますね。そこを負けないように頑張りたいです。
瑞樹 まっすぐなところですかね。あとは、他の人にはなかなか本心を話せなかったり、普通は面と向かって言えないようなことを言えるのは、兄弟ならではだと思います。そういう意味ではシビアに作品に取り組んでいけるので、やはり兄弟であるメリットは大きいなと思います。
――今回、田村亮さんはどういういきさつでこの公演にオファーがあったのでしょうか?
田村 自分で劇団を持っていまして、8年やってるんですけど、去年くらいからよその劇団さんとやらせてもらったりするようになりました。そのきっかけが、6〜7年同じメンバーでやっていると、どうしてもなあなあになってきてしまって。稽古の仕方も『これだけできているから大丈夫だろう』という風になってくるのが良くないなと思い、よその劇団さんとやらせてもらうようになりました。よその劇団さんが僕らのことを演出してくれるんですけど、気を使ってくれているな、というのを感じたので、それだったら僕ひとりでどこかに出させてもらうことができないかという話をしていたんです。そうしたら、ちょうどWBBさんからお話をいただいたので、それにすぐ食いついたんです。
――佐野さんは食いつかれたんですね?」
瑞樹 初めはWBBのオファーを受けてくださったのが信じられなくて、本当に田村亮さん? って(笑)。実際に決まったときには衝撃を受けましたね。
大樹 本職がお笑いのかたなので、やはり間とか、言い方とかは、面白いものを出してきてくれるんじゃないかなと期待していますし、僕も学びたいと思っています。
【囲み取材】
――今回の顔ぶれ、田村亮さんはどんな風に感じられました?
田村 みんな個性があって、面白くなりそうな予感がします。先ほども話していたんですが、チームプレイも大事やけど、個人のいいところも出してくれたらと。おのずとそうなりそうな気がしますね。
――お笑い界でもイケメンの代表の一人ですが、イケメンに挟まれて、どうですか?
田村 困るでしょう、そりゃ(笑)。お笑い界がどんだけレベルが低いか…(笑)。
――でも、イケメン揃いの舞台ですよね?
瑞樹 僕のプロデュースする回は、いつもベテランさんが主体でワンシチュエーションを作っていくんですが、弟の回はド派手に、見た目も結構大事にしています。まずはビジュアル、そして照明から音楽から全部ひっくるめて大事にしているので、そういう意味ではイケメンの方々に入って来て飾ってもらおうと。
――ビジュアルで亮さんも選ばれたと?
田村 俺? 俺に聞くんやったら、『そうですね(笑)』って言うしかないでしょう。ブスよりは嬉しいけど(笑)。
――大樹さん、今回はどんな内容になりそうですか?
大樹 落ちこぼれの悪霊と偏屈な科学者。両極端な二人が出会って、意思疎通をしていく…。そこの感情を描けたらいいなと思っています。あとはアクション! そしてダンス! 亮さんにもいっぱい動いていただいて。超常現象ダンスを…!
田村 一番最初は、ダンスとかは伺ってなかったんです、本当のことを言うと(笑)。後からダンスって言われて、ちょっとびっくりしています。鈴木(勝吾)君とかはアクションから来てますけど、ダンスが苦手と言ってたので、仲間がいるな…と。一緒に練習しようなっていう話はしました。
――サイエンス×ホラー×アクションで、ハートフル・コメディ…全部盛り込んでますね。
大樹 今回もエンタメ性をがっつり出して、あとテーマパークっぽい感じにしたいですね。子供から大人まで楽しめる舞台を作りたいと思っています。」
瑞樹 今回は10作目の記念なので、今まで培ってきたもの、やれることは全部この舞台に出そうと心に決めて臨んでます。
――WBBは10作品、兄弟が交替で演出を担当されているんですよね。作品ができるまでは内緒にしてたりするんですか?
瑞樹 その時によりますが、思いついて話す時もあるし、悩んで相談しながらやる時もあります。
――そもそも兄弟でやるきっかけは?
瑞樹 もともと弟の大樹が演劇ユニット(*pnish*)をやってまして。そこに客演したのがきっかけで、共演していくうちに『一本、兄弟でやってみようか』ということになったのが、始まりだったんです。気がついたら10作目になってました。これも皆さんのお陰で感謝してます。兄弟仲いいですよ。いつもお芝居の話をしてます。」
――田村さんも舞台をやられていますよね
田村 自分たちもやっているんですけど、他の人たちの舞台を知るのもいい機会だと思いました。いいチャンスをいただきました。でもダンス苦手なんですよね(笑)。
――瑞樹さんもダンスはいかがですか?
瑞樹 しばらく踊ってなかったんで、何十年ぶりのダンスになりますが。今回は全部詰め込みたいんで、本当のエンターテインメントを作るという、この公演に懸けていますので、踊ります! 死ぬ気で練習します!
――皆さんにメッセージを。
大樹 楽しめる舞台、目で見て楽しめて、そして音でも楽しめるテーマパークを目指してエンターテイメントをやろうと思ってるんで、ぜひ観に来てください。
田村 客演ですが、(皆さんの)意気込みが詰まったものなので、その意気込みに応えると素晴らしい舞台になると思うので、ぜひ観に来てください。
瑞樹 何よりも大切にしたいのは、観に来たお客さんが満足して帰ってもらえることなので、絶対に損はさせません。そんな舞台を作るので、ぜひ、プレイハウスに足を運んでください。よろしくお願いします。
以上、大ボリュームの制作発表レポートをお届けいたしました。
WBB最大規模でおくるサイエンス×ホラー×アクション活劇の最新作、WBB vol.10『懲悪バスターズ』は、東京公演が5月19日から22日まで東京芸術劇場 プレイハウスにて、続いて神戸公演が5月28日・29日に新神戸オリエンタル劇場にて上演です。チケットの一般発売は4月17日スタート、ほか公演詳細はInformationから公式サイトをご確認ください。
☆Information
WBB vol.10『懲悪バスターズ』
東京公演:2016年5月19日~22日 東京芸術劇場 プレイハウス
神戸公演:2016年5月28日・29日 新神戸オリエンタル劇場
作・演出:佐野大樹
出演:佐野瑞樹 佐野大樹 / 田村 亮(ロンドンブーツ1号2号)/
鈴木勝吾 OH-SE(電撃チョモランマ隊) 有澤樟太郎 政岡泰志(動物電気)/
原 金太郎 ほか
チケット料金:6,800円(前売・当日共/全席指定・税込)
《公式サイト》
http://www.w-b-bros.jp/
《公式ブログ》
http://wbb-official.jugem.jp/
《ツイッターアカウント》
@wbbrothers