2016-4-12

金と欲にまみれ墜ちていく人々と裏社会を鋭く描き話題を呼んだ映画『闇金ドッグス』の続編、『闇金ドッグス2』が4月9日に公開初日を迎え、主演の山田裕貴さん、共演の青木玄徳さん、波岡一喜さん、土屋哲彦監督が舞台挨拶に登壇しました。

(写真左より)波岡一喜さん、山田裕貴さん、青木玄徳さん、土屋哲彦監督

映画『ガチバン』シリーズから安藤忠臣を演じてきた山田さんは、「来月公開の『闇金ドッグス3』も含めたら安藤忠臣を演じるのは5作目になります。もはや”演じる”というより、安藤忠臣を”生きている”という感覚でこの映画に臨めたので、その成長も感じていただけると思います」と自信のコメント。

元ヤクザ・安藤忠臣役の山田裕貴さん

本作で忠臣が経営するラストファイナンスの社員となった元ホスト・須藤司を演じた青木玄徳さんは「前作では借金を返せずボコボコにされる役でしたけど、フューチャーしていただきいろんなシーンに挑戦させていただきました。すごく感慨深いものがあります」とコメント。

元ホスト・須藤司役の青木玄徳さん

また『闇金ドッグス』シリーズ初登場で金融業者・塩田を演じる波岡一喜さんは、初共演の山田さんの印象を聞かれ「最初は、やんちゃな感じの人かなってビビってたんですけど、実際に会ったら好青年で謙虚でお芝居もしっかりしていて……挙動不審なところも素晴らしいです。緊張しているのか、両手でマイクを握り締めているのも可愛くて(笑)」と大絶賛。
その一方で『仮面ライダー鎧武/ガイム』でも共演した青木さんについては「まぁ1年くらい戦ったり戦わなかったりの仲ですよ」と、多くを語らず照れ笑いを浮かべていたのが印象的でした。

ライバル金融業者・塩田役の波岡一喜さん

土屋監督からは「山田くんは、前作『闇金ドッグス』から9ケ月ぶりぐらいに撮影で会ったら、何があった!?　のと思うくらい役者として成長していて、それがそのまま忠臣の成長としてスクリーンに映せたのが、うれしかったですね。青木くんは割と調子にのっちゃうタイプでハラハラしたんですけど(笑)、それがまた須藤司っていう役とリンクしていい感じだったんじゃないかなと思います」と、それぞれお褒めの言葉をいただき、ふたり顔を見合わせてニッコリ。

続いて撮影現場でのエピソードを質問され「撮影期間がタイトで、集中して濃い時間を過ごせました。役と作品に入り込めてしっかりと世界観を作れたと思います」と真面目に答える山田さん。
波岡さんに「面白い話はないの？」と無茶ぶりされた青木さんは「あざみママ役の伊藤裕子さんに、”青木くんは同性愛の悲しいストーリーとか出たら映えそう”って言われたんですけど、喜んでいいものか……その時は、ありがとうございますとしか答えられませんでした(苦笑)」とぶっちゃけると、場内は大爆笑に包まれました。

最後に改めて映画の見どころを聞かれた山田さんは「青木さんが演じる司と忠臣との”バディ感”、波岡さん演じる塩田の”イヤな感じの存在感”、すべてが見どころだと思います。自分の中ではラストシーンの話術による駆け引きは、台詞のトーンも全部自分で考えたものなので、そこを推したいですね！」と力強くコメント

「見どころは青木さんとの”バディ”感！」

ハードなストーリーとは裏腹に、トーク中は終始笑顔の三人でした

「監督・スタッフさんのチームワークとキャストの皆さんに支えられて主人公・安藤忠臣を演じられたことに感謝します。”闇金”とタイトルに付いていますが、人間ドラマが深く描かれている作品です。そういうところに斬り込んで『2』『3』も仕上がっているので、皆さんに楽しんでいただけたらなと思います」と、これから映画を観る観客にアピールして舞台挨拶は終了しました。