柿澤勇人&平間壮一が”完璧”イラスト披露!ミュージカル『ラディアント・ベイビー』会見

  • 2016-4-2

1980年代のNYを舞台に活躍し、わずか31年の生涯を駆け抜けたアーティスト、キース・ヘリングの生涯を描くミュージカル『ラディアント・ベイビー』日本初上演が決定!
岸谷五朗さん演出のもと、柿澤勇人さんがキース役を、そして彼を取り巻く仲間たちを平間壮一さん、知念里奈さん、松下洸平さんが演じます。

今年6月の上演を前に、4月1日に岸谷さん&メインキャスト陣が山梨県にある中村キース・ヘリング美術館を訪れた取材イベントが開催されました。山深い森の中にある美術館で、キースの作品に触れたキャストたちの今作への意気込みコメント&イラストスケッチにも挑戦したその模様をご紹介します!

生涯の友人として、お互いにインスピレーションを与え合う役柄の平間さんと柿澤さん

生涯の友人として、お互いにインスピレーションを与え合う役柄の平間さんと柿澤さん

キース・ヘリングとは、地下鉄構内にチョークで絵を描く活動で一躍有名になった、アンディー・ウォーホルなどと並び称される1980年代アメリカの代表的な芸術家。ひざまずく人影が描かれた”ラディアント(燦然と光り輝く)・ベイビー”は代表的なアイコンとして広く知られ、今なお様々なブランドが彼の作品とのコラボアイテムを展開しています。また、キースは社会貢献活動にも積極的で、自身もHIV陽性者だったこともあり、HIV/AIDSに関する支援・認知活動にも取り組んでいました。

HIVに侵され、わずか31歳の若さで1990年にこの世を去った彼の生涯を、心揺さぶるロック&ポップミュージックで魅せるNY発の話題作がついに日本へ上陸! ミュージカル『ラディアント・ベイビー キース・ヘリングの生涯』として、演劇ユニット・地球ゴージャスも主宰する俳優・岸谷五朗さんの演出の元、ミュージカル界で話題のキャストを揃え、アートとともに生きるキースとその仲間である若者たちの姿を描きます。

今作の主人公であるアーティストのキースを演じるのは、ミュージカル界をけん引する若手スター・柿澤勇人さん。そして彼の生涯の友人となる写真家のツェン・クワン・チー役に、跳ねるようなダンステクニック&豊かな表現力で活躍する俳優の平間壮一さん、キースのアシスタントとして彼を支えるアマンダ役には歌手の知念里奈さん、のちにキースの恋人となるクラブDJのカルロス役に松下洸平さんが出演決定。ほか脇を固めるキャストにも、ミュージカル界の実力者たち&若手俳優の加藤真央さんなど、期待の面々が揃いました。

(写真左より)美術館を訪れた、演出の岸谷五朗さん、平間壮一さん、柿澤勇人さん、知念里奈さん

(写真左より)演出の岸谷五朗さん、平間壮一(ひらま そういち)さん、柿澤勇人(かきざわ はやと)さん、知念里奈さん

今作の6月からの上演を前に、キャストから柿澤さん・平間さん・知念さん、そして演出の岸谷さんの4名が山梨県小淵沢にある、世界で唯一のキース作品を専門にした美術館である中村キース・ヘリング美術館を訪れる取材イベントに登場! 館内を彩る様々なテーマのキース作品を、学芸員の方の解説を受けながら見学した4名。その作品や制作意図、キースについてのエピソードにもたっぷり触れたところで、キース最期の大作『トライングル』を背に、今作への意気込みを語りました。

作品解説に耳を傾けながら館内を鑑賞する4人、真剣なまなざしです

作品解説に耳を傾けながら館内を鑑賞する4人、真剣なまなざしです

南アフリカのアパルトヘイト政策を背景に描かれた作品「フリー・サウス・アフリカ」の前で

南アフリカのアパルトヘイト政策を背景に描かれた作品「フリー・サウス・アフリカ」の前で

まずは岸谷さんの、横に並ぶ3名&この会見には欠席となった松下洸平さんの4名を指しての「それぞれに舞台や映像と活躍しているキャストたち、この4人が交わることで何が生まれるのか、どんな風に色づけていこうかワクワクしています」という期待のコメントからスタート。
すると柿澤さんも「地球ゴージャス作品や『ソング・ライターズ』など、岸谷さんの演出作は拝見していて、その空間にいられるキャストの方たちがどんな体験をしているんだろう、その空間にいられることがうらやましいなと思っていました。岸谷マジックにかかることが楽しみです」と、岸谷作品への出演に喜びを語ります。

そして『FROGS』はじめ、岸谷さんの作品には過去にも多く出演している平間さんは「岸谷さんの演出作では、いい意味で自分のやり方にこだわれなくて、演出家でもあり、俳優としても師匠でもある岸谷さんが色んなやり方を教えてくれます。自分にないものをまた新しく引き出してくれる、期待とそれに応える怖さがありますね」とコメント、近年はミュージカルでの活躍が続く知念さんも「岸谷さんが演出、出演される作品のパワフルさに圧倒され、いつかご一緒したいと思っていたので念願がかなってうれしいです。ついていきます!」と意気込みます。

近代である80年代に実在・活躍したキースの生涯を描く今作、柿澤さんは「大河ドラマなどで実在の人物を演じたことはありますが、キースは近年まで生きて活躍していて、作品だけじゃなくキース自身のことも世界中に知られているし、実際に本物の彼と会ったことがある人がたくさんいるという役を演じるのはプレッシャーがあります」と話します。

また「僕もご一緒したことのある蜷川幸雄さんと、オノ・ヨーコさん、アンディー・ウォーホル、キースが4人で並んだ写真を見つけたりして、自分の近くにも実際に会って話している人もいるんだと実感しました。役者として初めての経験なので、生半可な気持ちではできないです」とエピソードを語りながら、「学生時代は音楽ばかりやっていたので、絵が下手なんです(笑)。通知表では美術はずっと2で、木彫りの作品で一回だけ5をもらいました。今は毎日、絵の練習をしています」と、世界的なアーティスト役に挑む特訓中だそう。

そして以前からキース作品のファンという平間さんは、館内ツアーで多くの作品を見ての印象を「キースで一番に思い浮かぶ”ベイビー”のようなカワイイ作品だけじゃなく、心を込めたままに、悲しみや愛、人間の姿を描いていると感じました。完成を考えて描くのではなく、手が動くままに表現している姿に、自分も同じ表現者として、芝居なので正解不正解はあるだろうけど、まずは自分が思うものを稽古でぶつけていきたいと思います」と、キースの制作姿勢に自身の意気込みも重ねて語りました。

キャスト、取材陣揃ってたっぷりとキース作品を鑑賞してからの会見という珍しい環境に、その後もキャスト陣はそれぞれ館内で印象に残った作品などについてコメント。すると、進行スタッフから”せっかく美術作品に触れたので…”と、キャストによるイラスト披露も行われることに! 制限時間1分のうちに、正解(=キースの作品)を見ずに、過去に見た作品やここまで館内を巡ってきた記憶を頼りに、今作のタイトルでもあるアイコン”ラディアント・ベイビー”を描くというチャレンジ企画がスタートします。

突如渡されたスケッチブックを手に、唸りながらも絵を描く4名

突如渡されたスケッチブックを手に、唸りながらも絵を描く4名

まずは知念さん、岸谷さんがイラストを披露すると、大きく間違ってはいないながらも、なにかが違うイラストに”あぁ~”と、会場中が微妙な反応に。そしてキース作品のファンを自称していた平間さんは、イラストが得意ということもあってかなりの出来栄え! 少し足の形が崩れたものの、かなり元作品に近いイラストで歓声が上がります。

ポップで力強い線が、キースっぽさを出している平間さんのイラスト

ポップで力強い線が、キースっぽさを出している平間さんのイラスト

最後に「ご本人登場!」と声をかけられて披露した本人役の柿澤さんのボードには、ほぼ完ペキな模写に近い”ラディアント・ベイビー”が! 美術は苦手という柿澤さんですが、この出来栄えは「今、必死にキースの絵を練習していますから!」と、役作りとしてキース作品の模写練習をしている成果だと明かします。

キース作品でお馴染みの吠える犬も添えられた柿澤さんのイラスト

キース作品でお馴染みの吠える犬も添えられた柿澤さんのイラスト

すると、柿澤さんの絵をまじまじと見つめていた平間さんが、絵に添えられた”K.H”のイニシャルサインを見て「キース・ヘリングのサインも練習しているの?」と質問しますが、そのまま「あっ! カキザワ・ハヤトもK.Hなんだ、すごい!」と、キースと柿澤さんのイニシャルの偶然の一致に気が付いて大はしゃぎ。まさに適役な柿澤さんのイニシャル、そしてイラスト力で、ますますステージで生きるキースの姿を期待させてくれました。

岸谷さん、知念さんのベイビーはちょっと丸みが強いフォルムでした

岸谷さん、知念さんのベイビーはちょっと丸みが強いフォルムでした

その後、館内中央の大きな「踊る2人のフィギュア」という立体作品の前でフォトセッションを行った4名。取材会の終了後も、岸谷さん&キャストたちはそれぞれ館内にあるキースのグッズを取り扱うポップショップでグッズを手に取ったり、学芸員の方へ作品についての質問をしたりと、まだまだ興味が尽きない様子でした。

ミュージカル『ラディアント・ベイビー キース・ヘリングの生涯』は、東京公演が6月6日~22日まで日比谷シアタークリエにて上演、続いて大阪公演が6月25日・26日に森ノ宮ピロティホールにて上演です。東京公演のチケットは4月2日より、大阪公演は4月10日より販売スタート。公演に関する最新情報はInformationから公式サイトをご確認ください。会見でキャスト陣が披露したイラストの正解である、キースが描いた”ラディアント・ベイビー”のアイコンも公式サイトでチェックできますよ!

☆Information

ミュージカル『ラディアント・ベイビー キース・ヘリングの生涯』
【東京公演】6月6日~22日 日比谷シアタークリエ
【大阪公演】6月25日・26日 森ノ宮ピロティホール
チケット発売日:東京公演4月2日 / 大阪公演 4月10日発売
《公式サイト》
http://www.tohostage.com/radiantbaby/

関連記事

前の記事
次の記事

@sumabojp

ページ上部へ戻る