大東駿介が侍姿で立回る!劇団☆新感線・いのうえ歌舞伎『乱鶯』会見&舞台画像UP

  • 2016-3-8

結成35周年を超え、劇団☆新感線が放つ最新作は、劇団初の本格時代劇!

2016年劇団☆新感線春興行・いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯(みだれうぐいす)』が、3月5日東京・新橋演舞場にて公演初日を迎えました。主演には劇団の看板役者・古田新太さん、そして豪華客演には稲森いずみさん、大東駿介さんを迎えた今作から、開幕前日に行われた会見模様とゲネプロでのステージ模様をご紹介します。

(写真左から)会見へ登場した大東駿介さん、古田新太さん、稲森いずみさん

(写真左から)会見へ登場した大東駿介さん、古田新太さん、稲森いずみさん

いのうえ歌舞伎の数々の傑作が生みだされた新橋演舞場で、6年半ぶりの新作上演となった『乱鶯』。現在までに5作品が上演されている新橋演舞場でのいのうえ歌舞伎としては初めて古田新太さんを主演に迎え、劇団☆新感線へ初参加となる脚本家・倉持裕さんの書き下ろしにより、あまたの傑作時代劇が上演された新橋演舞場で初の本格時代劇に挑みます。

大人の苦みを漂わせたハードボイルド時代劇でありながら、江戸時代の市井に生きる人々の姿、そして深い人間ドラマをも描きだす今作。主人公の元盗賊”鶯の十三郎”に扮するのは古田新太さん、盗賊から足を洗い恩人への恩返しへと生きる姿を、愛嬌といぶし銀を効かせた芝居で存在感たっぷりに魅せます。

そして客演には、現在の十三郎とともに暮らし、その平穏な姿を見守る居酒屋つるたやの女将・お加代役に稲森いずみさん、そして過去に十三郎の命を救い、つるたやへ預けた恩人であった小橋貞右衛門の息子、御先手組組頭・小橋勝之助役を大東駿介さんが演じています。ともに劇団☆新感線作品へは2作目の出演となる、劇団からの信頼溢れる顔合わせです。

いよいよ迎えた東京公演の開幕前日会見では、古田新太さん、稲森いずみさん、大東駿介さんが公演序盤シーンの衣装姿で登場。まずは主演・鶯の十三郎役の古田さんが「転換がものすごく多いので怪我のないように演じたいと思います」と意気込みつつ、今作について「いつもの劇団☆新感線でやっているような大合戦ではなく、今回は江戸の町を舞台にした盗賊と同心と町人の物語で、稲森さんは町娘風、大東は侍、僕は元盗賊の頭で今は板前、という役柄の衣装になっています」と話します。

そして居酒屋の女将・お加代役の稲森さんが「時代劇での町人役は初めてで、こういう柄の着物や、裸足に草履をはくのも初めてで新鮮です」と語ると、古田さんから「いつもは城の女中とかお姫様だもんね」との声も。そんな稲森さん、「粋な江戸っ子ということを意識して、明るく元気に演じたいと思います」とコメントします。

瀕死状態の十三郎(右端・古田新太さん)は、居酒屋・つるたやの勘助(左端・粟根まことさん)・お加代(中・稲森いずみさん)夫妻に助けられる

瀕死状態の十三郎(右端・古田新太さん)は、居酒屋・つるたやの勘助(左端・粟根まことさん)・お加代(中・稲森いずみさん)夫妻に助けられる

そんな先輩陣の中、悪人の捕縛に使命感を燃やす若侍・勝之助役の大東さんは、稽古期間を振り返って「稽古のほとんどの時間を僕が使ってしまうという…古田さんを僕の稽古に付き合わせるという形で、ご迷惑をおかけしました(笑)」と話しだすと、すかさず古田さんから「稽古時間の8割が大東ですよ」の声が。
古田さんに「大東は惜しいんですよ、もう少しでおもしろくなるんだけど(笑)」と言われ、「明日もう初日なのに!」と大東さんが声をあげると「まだ一日あるからね、まだ今日は稽古だから」と古田さんが自らフォロー。古田さんと大東さんの関係が垣間見える、テンポのよい掛け合いには記者からも笑いが起こります。

そんな大東さんへ、どんな稽古をつけてあげたのかと聞かれた古田さんは「変な顔をするシーンですね、新橋演舞場なのに顔芸で笑わせようとするという(笑)」とコメント。自信満々で熱く一生懸命なのに常に空回り気味という、大東さんが演じる勝之助の豊かな表情に注目です!

勘助亡き後、お加代を支える居酒屋の料理人となった十三郎は、恩人の息子・勝之助(左から2番目・大東駿介さん)と出会い…

勘助亡き後、お加代を支える居酒屋の料理人となった十三郎は、恩人の息子・勝之助(左から2番目・大東駿介さん)と出会い…

いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK公演、そしてハードボイルド時代劇と銘打たれた今作ですが、劇中を通してシリアスな展開かと思いきや「居酒屋の人たちも賑やかですし、登場人物はチャキチャキの江戸っ子ばかりなので、みんな歯切れもいいですし、ずっと眉間にしわを寄せているようなこともなく。後半は血生臭くなりますが、それまでは愉快な人しか出てこないですよ(笑)」と、軽快なシーンも多く見やすい仕上がりだと語った古田さん。

さらに古田さんは「大東が演じる勝之助は正義を守るために戦うんですが、その力になりたいと、十三郎は元盗賊である能力を使ってバレないように手助けをするけどなかなかうまくいかない。そこからの勝之助本人の頑張りと、年寄り(十三郎)の頑張りが、お客さんには楽しんでもらえるんじゃないかと」と、今作の見どころをコメント。また大東さんも「一昨日ぐらいから稽古にも本格的な照明が入ったんですが、舞台上で見る新太さんの冒頭の大立回りは圧巻でした。本番でも観られるのが楽しみです」と、古田さんの迫力あふれる大立ち回りを見どころにあげます。

盗賊"火縄の砂吉"(右・橋本じゅんさん)が狙う店を知った十三郎は、あることを思いつく

盗賊”火縄の砂吉”(右・橋本じゅんさん)が狙う店を知った十三郎は、あることを思いつく

勝之助に手柄を立てさせようと、砂吉が狙う店へ料理人とその弟子に扮して潜入する十三郎と勝之助

勝之助に手柄を立てさせようと、砂吉が狙う店へ料理人とその弟子に扮して潜入する十三郎と勝之助

十三郎の手助けを経て、熱心だが頼りない若侍・勝之助は果たして町人たちを守れるのか…

十三郎の手助けを経て、熱心だが頼りない若侍・勝之助は果たして町人たちを守れるのか…

「若者を助けようとする姿と、ここの間(古田さんと稲森さん)のじれったい恋模様とか。かっこいところと間抜けなところが登場人物みんなにあるので、そのメリハリをお客さんに楽しんでいただけたら」と語った古田さん、会見の最後は「遊園地のアトラクションのような芝居で、演舞場ごと『乱鶯』の世界となっていますのでぜひ劇場で体感していただきたいと思います」と締めくくりました。

いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯(みだれうぐいす)』は、4月1日まで東京公演を新橋演舞場にて上演後、4月13日~30日まで大阪公演、5月8日~16日まで北九州公演が上演されます。公演の詳細は、Informationから公式サイトをチェックしてください。
立ち回りあり、サスペンス色あり、そしてほろ苦い大人の恋模様も描かれた人情味あふれる時代劇、劇団☆新感線が挑む新境地の大作をお見逃しなく!

☆Information

2016年劇団☆新感線春興行・いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯(みだれうぐいす)』
東京:3月5日~4月1日 新橋演舞場
大阪:4月13日~30日 梅田芸術劇場メインホール
福岡:5月8日~16日 北九州芸術劇場 大ホール
《公式サイト》
http://www.midareuguisu.com/

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