水田航生SPインタビュー①ヨコハマを舞台に描くA New Musical「JAM TOWN」出演!

  • 2016-1-4

少年隊として活躍し、近年は舞台俳優、演出家にまでその活動の幅をひろげる錦織一清さん。その錦織さんが演出を手掛けるヨコハマ発の和製ミュージカル『JAM TOWN』が、2016年1月13日よりKAAT神奈川芸術劇場にて上演。

5人の多彩な才能が結集!

5人の多彩な才能が結集!

主演には、故・つかこうへい氏を通じ、錦織さんとは20年来の旧知の仲でありながら、今回が初タッグとなる俳優・筧利夫さん。
共演には、2012年に開催された第1回JUNONプロデュース ガールズコンテスト初代グランプリを機に芸能界入りし、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』でヒロインの娘役を演じた松浦雅(まつうら・みやび)さん。
そして近年はミュージカル「ロミオ&ジュリエット」や「オーシャンズ11」など数多くの舞台に出演し、特技のダンスと確かな演技力で注目を集める水田航生(みずた・こうき)さん。
本作が初のミュージカル出演となる女優の東風万智子(こち・まちこ)さん。
お笑いだけでなく歌手・司会・俳優とマルチに活躍する藤井隆さんというバラエティに富んだキャストが集結!

『JAM TOWN』のタイトル通り、”ごちゃまぜ”に、いろいろなものがギュッと詰め込まれた日本初オリジナル・ミュージカルがいよいよ開幕です!!

《あらすじ》
横浜港につながる運河に係留された船を改築したボート・バー。ぶっきらぼうだがどこか温かみを感じさせるマスターの橘 祐司(筧 利夫)を慕って、今宵もなじみの客が集まっている。マスターの後輩で私立探偵の長谷川(藤井 隆)もそのひとり。ある日の深夜、J.J(水田航生)という青年と一緒に、泥酔してベロベロのあゆみ(松浦 雅)という少女が現れた。マスターが介抱しようとすると、見覚えのある火傷のあとが目に入る。あゆみは離婚して以来何年も会っていなかったマスターの実の娘だったのだが…。

スマートボーイズでは、J.J役を演じる水田航生さんにインタビュー。役に対する想いや共演者とのエピソードなどを語っていただきました。

その前編は――。

J.J役を演じる水田航生さん「日本発のオリジナルミュージカルに参加できて、僕自身ワクワクしています!」

J.J役を演じる水田航生さん「日本発のオリジナルミュージカルに参加できて、僕自身ワクワクしています!」

――1月13日よりKAAT神奈川芸術劇場で上演されるミュージカル『JAM TOWN』に出演が決まった時の心境はいかがだったのでしょう?

水田 出演が決まったのはけっこう前になってしまいますが、原案・演出の錦織一清さんが大切に温めていた企画に参加できるということが、純粋に嬉しかったのを覚えています。日本を舞台にした”日本発信のオリジナルミュージカル”に出演する機会はそうそうないと思うし、作品の一端を担えることをとても光栄に思っています。しかもストーリーの舞台でもある、横浜の劇場で上演されるミュージカルですからね!

――2014年にはトライアウト公演が行われて、実際に観客を前に歌が披露されました。

水田 僕はトライアウト公演には出演していなかったのですが、サイトで公開されている映像を見ているだけでも観客の皆さんの興奮や期待感が伝わって来るので、今から本番がすごく楽しみです。

――ところで”演出家・錦織一清さん”は、水田さんから見てどんな方ですか?

水田 つかこうへいさんのお芝居に出演されたり、演劇に携わっていらっしゃる方だというのは知っていましたが、僕も稽古に入る前は”少年隊として活躍しているスターの錦織さん”というイメージが強かったんですよ。でも最初の顔合わせ段階から、キャストやスタッフに気さくにしゃべりかけてくださったり、稽古場を和ませるような冗談を言ったり、とても親しみやすい方でした。
その一方で稽古が始まると「すごく人を見てるな」っていうのを感じます。普段の錦織さんは色の付いたメガネをかけていらっしゃるので、遠くからだと錦織さんがどこを見ていらっしゃるのかが分からないんです。「あのレンズの奥では鋭い視線でキャスト一人一人のいろんな動きを追っているんだろうな」って思うと、ちょっと緊張します。

――稽古場でのエピソードもお伺いしたいのですが?

水田 メインキャスト5人の中で、20代は僕と松浦雅さんの二人なんですけど、筧さんに「お前ら、まだ若いから筋肉痛とか大丈夫だろう?」って言われるんですよ。僕はバリバリ筋肉痛なんですけどね。

――かなり激しい動きをされるんですか?

水田 ダンスシーンも多いし、ちょっとエンターテインメント要素のある演出も取り入れられているので、普段は使わない筋肉も使うんです。何をやるかは実際にステージを観てのお楽しみってことで(笑)。

――水田さんが演じる”J.J”という青年は、どんな役なのか教えていただけますか?

水田 ハーフでお金持ちの御曹司なんですが、最初に渡された台本からはどんどんイメージが変わっていって、内面的にもどんどん僕自身の性格に近くなっている気がします。

――例えば、どんな部分が?

水田 当初は「寂しさを抱えたクールな一匹狼」というイメージだったけど、錦織さんから新しい台本を渡されると、その中に「お金持ちの御曹司だからこその寂しさや葛藤、実際にステージでは描かれることはないであろう過去の悲しい出来事」など、彼のバックボーンなどすごく人間味のある様子が台本に書き足されているんですね。
いろいろなものを背負いながら港町ヨコハマで暮らす人々との交流や、松浦雅さんが演じる”あゆみ”との恋で少しずつ心が解けていくJ.Jの心情などを、丁寧に演じていけたらいいなと思っています。

――様々な過去を持つ人たちが集まる港町の、ボート・バーのマスターを演じるのが筧利夫さんですが、初共演の筧さんはどんな方ですか?

水田 お芝居に入った時の爆発力がすごいんですけど、普段稽古場では黙々と自主練をするようなストイックな方です。昨日もダンスの練習を1人で鏡に向かってされていたんですけど、突然「あ~、出来ない!」って言って、「航生、ちょっと教えてくれ!」って。
自分に足りていないことがあれば僕みたいな後輩にも「教えて!」ってストレートに聞いてくださるのは、純粋に「いいものを作りたい!」っていう思いがあるからなんですよね。その姿勢は、とても勉強になります。
あとケータリング! 入り口にずらっと並んでいるお菓子とか、ほぼ筧さんの差し入れなんです。「こんなに?」「お店開けるんじゃない?」っていうくらい差し入れをしてくださって、カンパニーを引っ張って、盛り上げてくださるステキな座長ですね!

――藤井隆さんはいかがですか?

水田 藤井さんは、ホントにいい人。昨日も稽古終わりにご飯に連れて行ってくださったんです。

――どんなお話をしたんですか?

水田 僕も関西出身なんで、藤井さんと一緒だと自然と関西弁になってしまって、ざっくばらんにいろんな相談とか、心理テストとかしたり……って高校生か!(笑)

――さすが関西人、ひとりでボケもツッコミもこなすとは!(笑) 稽古中は真剣に、稽古が終わったらリラックスした感じでお話が出来るっていい環境ですね。

水田 筧さんと藤井さんのお二人が居てくださって頼りがいがあるので、僕ら若手はノビノビと演じられるんだなって思います。

~後編に続く~

(取材・文/近藤明子)

☆Information

舞台『JAMTOWN』
日程:2016年1月13日?30日
場所:KAAT神奈川芸術劇場
演出:錦織一清
作詞・作曲・編曲:西寺郷太
振付:YOSHIE
出演:筧 利夫 松浦 雅 水田航生 東風万智子/藤井 隆 ほか
《オフィシャルサイト》
http://www.jamtown.jp/
《公式Twitter》
@JAMTOWN_JP

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