松坂桃李が劇場版で中村勘九郎と再共演!2016年9月『真田十勇士』劇場版化、同時に舞台再演も!

  • 2016-1-3

豊臣・徳川の最後の決戦”大坂の陣”から400年となる2014年に上演され、主演・中村勘九郎さん&松坂桃李さんの出演で大ヒットを記録したスペクタクル超大作舞台『真田十勇士』が、同作品の演出を手がけた鬼才・堤幸彦監督によって映画化決定! さらに、映画公開と同時期の舞台上演も決定し、同作の映画と舞台を同時期に公開・上演するという、映画界・演劇界にとって史上初となる画期的な試み、『真田十勇士』スペシャルダブルプロジェクトが始動することが発表されました!

中村勘九郎さん主演作、劇場版で脇を固めるのは松坂桃李さんと大島優子さん!

中村勘九郎さん主演作、劇場版で脇を固めるのは松坂桃李さんと大島優子さん!

劇場版・舞台でともに主人公・猿飛佐助を演じるのは、2014年の舞台同様、歌舞伎の舞台公演に留まらず、映画・ドラマ・CMなど幅広い分野への挑戦を続ける中村勘九郎さん。本作で描かれる猿飛佐助は、真田幸村を”真の武将”に仕立て上げる真田十勇士の中心的存在で、おとぼけなキャラクターながらも、実は十勇士イチの策士。中村勘九郎さんにしか出せない味わいと演技力で、映画と舞台、スクリーンとステージをところ狭しと飛び回り、これまでにない猿飛佐助を演じます!

そんな佐助とともに、劇場版で真田十勇士を支える霧隠才蔵役を務めるのは、『ピース・オブ・ケイク』のオカマ役・天ちゃんや『劇場版 MOZU』の残虐非道な殺し屋・権藤が記憶に新しい、若手実力派俳優の松坂桃李さん。2014年の舞台でも才蔵役を演じ、新たな松坂さんの魅力が存分に発揮。勘九郎さんと松坂さんが演じる佐助と才蔵は、その対照的な魅力で太陽と月のようだと絶賛の声が上がり、各所で好評を博しました。

また同じく劇場版で、佐助と才蔵の幼馴染で、女忍びとして二人を翻弄する火垂役を、AKB48を卒業後、精力的に女優活動を進め、2014年公開の『紙の月』で第38回アカデミー賞優秀助演女優賞ほか、多くの映画賞で助演女優賞を受賞した大島優子さんに決定。2015年は『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』で連続ドラマの初主演を務め、堤監督とは『劇場版SPEC~結~』、『ヤメゴク』に続き、今作が3作目のタッグとなります。

この映画とともに舞台演出も堤幸彦監督が手がけ、映画と舞台の脚本は、2014年の舞台と同じく、演劇界の重鎮マキノノゾミ氏が担当、壮大な世界観と濃密な人間ドラマを描きます。ここで劇場版のストーリー紹介とあわせて、堤監督&メインキャスト3名のコメント全文をご紹介いたします。

【劇場版ストーリー】
関が原の戦いから10年以上の歳月が流れ、徳川家康は天下統一を目前にしていた。最後に残ったのは、豊臣秀吉の遺児・秀頼と付き従う武将たちであった。秀頼の母・淀殿は、「豊臣の世をふたたび」という妄想に駆られ、徳川との対立を深めていた。世にいう大坂冬の陣の始まりである。次々と大坂城に入城する豊臣方の武将たち、その中に一際、異彩を放つ一団がいた。天下の名将として名高い真田幸村を筆頭とした真田十勇士の面々である。戦力の乏しい豊臣方の期待は一心に幸村たちに注がれていたのである。
しかし、幸村、どうやら様子がおかしい。実は幸村、男前が過ぎるばかりに周囲に勘違いされ、凡庸な武将にも関わらず、天下の名将に祭り上げられていただけなのだ。幸村大活躍のエピソードは偶然が重なったに過ぎなかった。そこに現れたのが抜け忍びの猿飛佐助。つまらない世を面白く生きるために抜け忍びとなった佐助は、己の虚像と実像のギャップに苦しむ幸村に出会い、「オイラの嘘で、あんたを本物の立派な武将に仕立て上げてみせようじゃないか!」と、 同じ抜け忍びの霧隠才蔵を筆頭に十人の勇士をあつめ、陰日向に幸村を支えてきたのであった。
歴史の教科書には載っていない、大坂冬の陣、夏の陣の火ぶたが切って落とされた! 幸村ほか真田十勇士の活躍や、いかに!

■堤幸彦監督 コメント
稀に見る大スケールの時代劇『真田十勇士』は、2014年に私が演出した同名の舞台の映画化です。舞台公演の折りには、お客さんが大熱狂、盛り上がりに盛り上がりました。ぜひまた会おうと再会を誓い合った十勇士たちが、決意も新たに再演に向かって走り出したところに、映画化の企画が加わりまして、舞台と映画をほぼ同時に行うというものすごいイベントになることでしょう。
現在撮影中ですが、とにかくセットがすごい。監督の私すらセットの端から端まで全部見渡すことができないほどで、城の柱や梁を山から切り出して作った本格派、天井裏も作ってあって、そこを忍者が縦横無尽に走り回ります。ロケも広大な敷地を借りて行います。
主役は、ご存知、中村勘九郎さん。猿飛佐助をやらせたら、この人しかいないんじゃないかというほどのすごい身体能力で、舞台そして映画で縦横無尽に暴れ回ります。そして、松坂桃李くん。いまや、イケメンの代表格みたいになっている彼が、謎を秘めた忍者・霧隠才蔵を演じます。女忍者・火垂に大島優子さん。実は彼女はアクションが得意、今回、彼女のもてる力を全部出し切って闘ってくれるはずです。
また、すばらしい音楽やハリウッドに負けないCGをご用意している上、テーマソングも大物が決定しております。まさに盆暮れ正月がいっぺんに来たような、そんな娯楽大作に致しますので、どうぞご期待ください。

■中村勘九郎さん コメント
・映画が決まった時の気持ち
「舞台初演時は、こんなにビッグ・プロジェクトになるとはつゆとも想像しておりませんでしたが、近年稀に見る壮大な映画になりそうで、これは心してやらなければならないと身が引き締まる思いです」

・役作りについて
「舞台版も映画版も、とりあえず”バカ”という基本線は変わりません。ただ、映画の現場に入って、まず堤監督とお話した時、佐助は頭の回転がものすごく早く、常に何か考えていて、最終的には彼が状況を操っていくほどの策士。そういう面を表現するために、独特の間をつくってほしいと指示をいただいたので、そこに注意しながらやっています」

・堤監督について
「ほんとにアイデアマンですよね。キャラクター造形にかけては本当に天才的ですし、台本にない台詞をひと言足す時の、言葉のチョイスのセンスはほんとに面白いし、説得力もある。監督が現場でアイデアを閃く瞬間に居合わせた時の幸せは格別です」

・松坂さんの印象について
「舞台版の登場一発目、『お待たせしました、あなたの霧隠才蔵です』と言ったときの吹っ切り方に、コメディアンとしての才能を感じました。この風貌とこの人格に、コメディセンスがあったら鬼に金棒ですよ!」

・2016年の申年が真田イヤーにあたったことについて
「申年で猿がつく役をできるのは縁起が良さそうですし、大阪城落城400年の年(15年)に、ゆかりの人物を演じることができるとは役者冥利に尽きますね。また、仕掛けのハデな最高のエンターテインメント作品であり、壮大な歴史ロマンであり、さらには、ラストの大どんでん返しに至るまでに、マキノノゾミさんが巧妙に隠した伏線を楽しめるミステリー要素もあって、とにかくいろいろな要素がつまった映画になりそうです」

■松坂桃李さん コメント
・映画化の話を聞いて思ったこと
「こんなにスケールの大きい時代劇も近年ないと思いますし、注目度の高い作品になるだろうとワクワクしています」

・役作りについて
「以前の舞台では『お待たせしました、あなたの霧隠才蔵です』なんていうぶっ飛んだキメ台詞のインパクトの強い役。映画版ではこの台詞自体はないけれど、真田十勇士の中で、とびきりクールでかっこいい、”水もしたたるいい男”霧隠才蔵として、最後まで駆け抜けたいです」

・堤監督について
「舞台が終わってから、スペシャルドラマでもご一緒させていただき、今回で3度目になります。毎回作品によってアプローチが違うし、予測できない部分をたくさんもっていらっしゃる方だと思います」

・勘九郎さんの印象について
「お芝居ももちろんのこと、勘九郎さんの座長としての佇まいに色々と学ばせていただくことばかりです。映画がクランクインしたばかりにもかかわらず、既に完全に仕上がっていて、何を言ってもやっても、佐助以外の何者でもない。一緒に行動する場面が多いので、非常に楽しい時間を過ごしています」

・2016年の申年が真田イヤーにあたったことについて
「申年に猿飛佐助の映画とは、最高の年になりそうです。(昨年の)舞台の時、お客様がたくさん笑って幸せな気持ちで帰ってくださった空気が、今回の映画でもしっかり受け継がれていると思います。劇場に来たお客様と同じことを、映画を見たお客様にも感じていただけるように、最高のエンターテインメント時代劇を作っていきたいです」

■大島優子さん コメント
・出演の話がきた時、台本を読んだ第一印象
「時代劇に出演するのは初めてなのですが、お姫様役ではなくて、”くの一”という忍者の役柄だったことが、自分にはぴったりだなと思いました。台本を読んで”嘘はつき通せばホントになる”というテーマを面白く感じましたし、なによりも、猿飛佐助役の中村勘九郎さんがどんなふうに物語を引っ掻き回すんだろうということに興味津々です」

・役柄について
「普段は、眼の力強さや姿勢、人に対しての距離の取り方などで、”くの一”らしく演じながら、想いを寄せる相手と接する時には、普通の女の子らしさも出したいと思っています」

・アクションについて
「吹き矢使いなので、直接的な戦闘シーンはそんなになさそうですが、女性のずる賢さや俊敏性みたいなものがくの一として現れたらいいんじゃないかと思っています。堤監督と以前ご一緒した『ヤメゴク』でもアクションをやったことで、信頼をおいて呼んでくださったのを感じました」

・堤監督について
「『劇場版SPEC』、連続ドラマ『ヤメゴク』でご一緒させて頂いているのですが、堤監督特有の発想と世界観がこの作品をどう作り上げていくのか、今からとても楽しみです」

・勘九郎さん、松坂さんのこと
「お二人とも初めて共演させて頂きます。勘九郎さんは、以前見たドラマで、そのお芝居の魅力に心を奪われました。今回は、その時のシリアスな役柄とは全然違うお調子者の役ですが、それを勘九郎さんがどういうふうに演じられるか気になります。松坂さんとは生年月日が一緒で、幼なじみという役にすんなり入っていけそうで、共演を楽しみにしています」

以上、堤監督、勘九郎さん、松坂さん、大島さんがそれぞれ語る通り、大きな期待が膨らむ大作映画『真田十勇士』。この映画公開と同時上演となる舞台版のキャストは、佐助は映画と同じく中村勘九郎さんが務め、才蔵役と火垂役は後日改めて発表される予定とのこと。劇場も2014年版の青山劇場から新国立劇場中劇場へと移し、新たな世界観を演出していきます!

また映画、舞台に加え、同時期に出版化も予定しており、映画×舞台×小説という、まさに最高のメディアミックスが実現。この『真田十勇士』から、日本映画界、演劇界、出版界、強いてはエンターテインメント界の新たな第一歩を踏み出します。

劇場版、そして舞台『真田十勇士』は2016年9月に公開・上演、さらなる詳細は今後随時発表されていきます。様々な作品で活躍する実力派キャストを中心に、堤ワールドで新たな十勇士の活躍がどう描かれるのか。この一大プロジェクトの全貌をお見逃しなく!

☆Information

『真田十勇士』
■映画概要
監督:堤幸彦 脚本:マキノノゾミ
主演:中村勘九郎
出演:松坂桃李 大島優子 ほか
公開日:2016年9月
■舞台概要
演出:堤幸彦 脚本:マキノノゾミ
主演:中村勘九郎
公演:2016年9月 新国立劇場中劇場
ほか2016年10月 横浜公演(KAAT神奈川芸術劇場)・兵庫公演(兵庫県立芸術文化センター)で上演予定
■小説概要
発売:2016年夏 小学館より出版予定

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