2015-10-7

日本舞踊宗家藤間流八世宗家・藤間勘十郎さんの構成・演出・脚本による文芸シリーズ第二弾、曲亭馬琴『南総里見八犬伝』がいよいよ10月8日に公演スタート！

藤間流『南総里見八犬伝』に期待大！

10月18日まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATHERにて上演される今作の開幕に先駆け、主要キャストの河合龍之介さん、磯貝龍虎さん、山本一慶さんの衣装ビジュアル写真が公開されました。

赤岩一角・化猫の二役を務める河合龍之介さん

犬飼現八役の磯貝龍虎さん

犬村角太郎役の山本一慶さん

日本文学に日本の古典芸能の要素を取り入れて、藤間勘十郎さんがエンターテインメント作品として立体的に作劇していくという、この”藤間勘十郎文芸シリーズ。今回は藤間勘十郎さん自身が上演台本も手掛け、第一幕芳流閣に闘う～信乃と現八～、第二幕庚申山の化猫～角太郎の仇討ち～に焦点を当て、注目の若手俳優陣を起用したキャスティングで上演！　ここで、今作を率いる藤間勘十郎さんによる、稽古初日の挨拶をご紹介――

【藤間勘十郎さん　稽古初日挨拶】
「『南総里見八犬伝』は、長編な物語なので今回どこの場面を上演しようか、と考えました。いろんな候補がある中で、一番有名な芳流閣と、あまり上演されていない化猫のくだりを入れて構成することになりました。玉梓(船虫)という女性の怨念を入れて、最終的には浄化する場面を盛り込めたらと思います。ここはスーパー歌舞伎『八犬伝』では宙乗りですが、そういう訳にもいかないので(笑)、どうやって表現しようかなと思っているところです。八犬士としては犬飼現八、犬村角太郎(後の犬村大角)、犬塚信乃の場面がベースとなりますが、最後はやはり全員居並ぶような形にしたいなと思っております。
“藤間勘十郎文芸シリーズ”第一弾として『桜の森の満開の下』(2015年4～5月)を上演した時にも行ないましたが、文芸シリーズですから”読む”要素も入れたいなと思っております。朗読するところと、芝居としてお見せするところの両方で組み立てたいなと。そのあたりのバランスは稽古をしていく中でみなさんと一緒に考えながら作ってゆきましょう。
おそらく、芳流閣は皆さんに立ち廻りを頑張っていただいて、後半は化猫の動きを入れながら芝居を見せていく、という形になると思います。真っ暗で何もない空間で、ちょっと怪談のような雰囲気も出せたら面白いかなと。いろんな要素を盛り込みながら面白いものを作ってゆきたいと思いますので、皆様どうぞよろしくお願いします」

――と、藤間さんが述べる通り、今作は古典を題材に、朗読、立ち廻りといった演出も取り入れられた作品となるそう。

さらに今回の公演では、上演会場となるDDD AOYAMA CROSS THEATERに桟敷席を設け、客席も使っての演出もあるとのこと。江戸の芝居小屋の雰囲気を再現した空間の中で繰り広げられる、藤間流『南総里見八犬伝』に期待が高まります！　公演チケットは桟敷席、一般席ともにアーティストジャパン、チケットぴあ、イープラスにて好評発売中。ほか公演詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

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☆Information

藤間勘十郎文芸シリーズ　其の弐
『南総里見八犬伝』
2015年10月8日～10月18日
DDD AOYAMA CROSS THEATHER
原作:曲亭馬琴
上演台本・演出:藤間勘十郎
出演:河合龍之介磯貝龍虎山本一慶津川祀武憙林田航平一之瀬嘉仁阿川祐未水木桜子 HADO 帆風成海
《公式サイト》
http://artistjapan.co.jp