イエスとユダが愛し合う!13名の俳優らが劇中劇として演じる“受難の日”とは……

  • 2012-9-8

9/6(木)東京・青山円形劇場にて、舞台『コーパス・クリスティ 聖骸』が公演初日を迎えた。

左からジュダス(ユダ)役の窪塚俊介、ジョシュア(イエス)役の渡部豪太、小ジェイムズ役の松田洋治

“コーパスクリスティ”とは、テキサス州にある都市の名前であり、ラテン語で「キリストの亡骸」という意味。
今舞台『コーパス・クリスティ 聖骸』は、新約聖書に伝えられる“受難の日”を迎えるまでの説話を13名の俳優らが劇中劇として演じていくという物語。

渡部豪太

キリストがもし、現代のアメリカでゲイの若者として育ったら――
ユダと愛し合い、ユダに裏切られて、受難の日を迎えたら――
イエスと12人の使徒らをホモフォビックに描いた世界が、ニューヨーク演劇界に大論争を巻き起こしたという“幻の問題作”。
訳・演出は、今までもアメリカ現代劇やミュージカルの翻訳・演出に積極的に取り組んできた青井陽治。

窪塚俊介

本作は今回日本で初上演されるとあって、初日の開幕前に開かれた会見には、多くの取材陣が詰めかけた。登壇したのはジョシュア(イエス)役の渡部豪太、ジュダス(ユダ)役の窪塚俊介、そして小ジェイムズ役の松田洋治の3名。

舞台初主演となる渡部は、「全く気負ってはいないですね。皆さんが支えて下さっているから。とはいえ、矢面に立っていけるところは立ちたいです」と、救世主の役柄そのままのようなコメント。青井陽治を“師匠”と仰ぐ松田も「豪太くん演じるキリストは、現代に通じるカリスマ性を持った、それでいて親しみやすい素晴らしい人物像」と絶賛していた。
窪塚は「連日お休み無く稽古で、この夏の思い出は全てこの作品になりました」と取材陣を笑わせつつ、「その集大成を今日から見せていきたいと思っています」と意気込んでみせた。

今ステージは、円形劇場ならではの様々な角度を向いて芝居するシーンは勿論、キャストたちが演じる場は中央のステージだけに留まらず、通路、客席全てを使った演出が常に観客を翻弄し、物語に引き込んでいく。

真実とはなんなのか。救いはどこにあるのか。見終わった後、心に残るものは何か。歌やダンスも挟んだエンターテイメントでありつつ、衝撃的な作品であることは間違いない。

その他、注目は*pnish*の鷲尾昇、ミュージカル『テニスの王子様』の永山たかし、赤澤燈、舞台『マグダラなマリア』の米原幸佑、永嶋柊吾、ミュージカル『忍たま乱太郎』の近江陽一郎ら、人気、実力を兼ね備えたメンズキャストが顔を揃えた。

公演は9/17(月・祝)まで。

☆Information

舞台『コーパス・クリスティ 聖骸』
日程:9/6(木)~17(月・祝)
場所:青山円形劇場
原作:テレンス・マクナリー『Corpus Christi』/訳・演出:青井陽治
出演:渡部豪太、窪塚俊介、今奈良孝行、北川能功、鷲尾昇、永山たかし、米原幸佑、近江陽一郎、赤澤燈、藤井泰造、永嶋柊吾、安西慎太郎、松田洋治
《チケット》
価格:¥6,500
取扱:イープラス、チケットぴあ(Pコード:422-169)、ローソンチケット(Lコード:30024)
公演問合:ネルケプランニング(tel:03‐3715‐5624/平日11:00~18:00)
公式サイト
http://www.nelke.co.jp/stage/Corpus_Christi/

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