2015-7-21

今年7月21日にシリーズ10周年を迎える『戦国BASARA』が、全世界でシリーズ累計1400万本以上の売り上げを誇る人気ゲーム『Devil May Cry』と舞台で夢のコラボレーション！
『戦国BASARA』側のキャストは、伊達政宗役に山口大地さん、真田幸村役に松村龍之介さん、前田慶次役に伊阪達也さんなど、舞台版でおなじみのメンバーが集結。
対する『Devil May Cry』側のキャストには、ダンテ役に鈴木拡樹さん、ダンテの双子の兄バージル役に南羽翔平さん、そして舞台『戦国BASARA』を初演から支え、片倉小十郎役を長年演じ前回公演をもって卒業した吉田友一さんが、プロトタイプ・ネロアンジェロ役で登場！

伝説の魔剣士の血を引く悪魔狩人（デビルハンター）・ダンテ役の鈴木拡樹さん

魅力的なキャラクターたちが入り乱れる今作への意気込みなど、ダンテ役の鈴木拡樹さんに3回にわたってお話を伺いました。

そのPart①は――

【不死身のダンテにとって、『戦国BASARA』の武将たちは、これまでになく戦いがいのある相手！】

――最初に「ダンテ役で」というお話をいただいた時は、どう思われましたか？

鈴木　「やりたい！」ってすごく思いました。ダンテというキャラクターの持つ“男も惹かれるカッコ良さ”や色気を、どう演じようかなと考えるだけでワクワクしましたね。

――キャスト発表後、周囲からの反響も大きかったのでは？

鈴木　そうですね。ブログのコメントやTwitterには祝福や激励のコメントをたくさんいただきましたが、中には「あのダンテを鈴木拡樹に演じられるのか？」といった声も……。まぁ、僕がこの見た目ですから発表されたビジュアルと見比べて、サイズ感でひっかかる人もいるだろうなとは思っていましたが(苦笑)、僕自身は今まで演じた役で体を大きく見せたり、逆に小さく見せるっていうお芝居も経験してきたので、体格が重要だとはさほど思っていないんですよね。
とはいえ、ダンテというキャラクターが放つ圧倒的な存在感を出していかなければ、舞台として成立しない。あと製作サイドから伺っているのは、今回は厳密に“どの作品に出て来るダンテ”というわけではないということ(※DMCはシリーズ4作品)。なので多分“どの作品でもない、パラレルワールドのダンテ”と考えていただくのが一番いいんじゃないかなと思います。

――実際に舞台に立った姿を見ないことには、どうなるかわからないですし。

鈴木　本番の舞台上で僕が“舞台版ダンテ”としての魅力が出せていれば、きっと受け入れていただけると信じて、稽古を通じて役を作り上げていくだけです。
とはいえ『Devil May Cry』としては初の舞台化なので、完全にイチから作って行く作業になっていくわけで……。キャストみんなの作品に対する熱量がうまく重なり合えば、いいものが出来上がるはずだと思うし、これをきっかけに『Devil May Cry』単体でも舞台が出来るようになるといいな。ゆくゆくは地方公演とか、作品の知名度的には、海外も狙えるんじゃないでしょうか？　気が早いですけど、そのぐらいの高い意識で臨んでいきます(笑)。

――今回は『戦国BASARA』とのコラボになるわけですが、世界観の異なる作品同士のぶつかり合いは見どころですよね。

鈴木　最初にマネージャーから「『Devil May Cry』に出演が決まった」とだけ聞いたので「あの『Devil May Cry』が舞台化するんだ！　出られるんだ！」と単純に喜んだんですけど、「『戦国BASARA』とvs(ヴァーサス)らしいよ」って言われて「え？　あれ？　そうなんですか」って。

「すでに僕の頭の中では、スタイリッシュアクションの“種”の部分は完成しています！」

――そこ、一番大事なところですから！(笑)　鈴木さんはゲーム『Devil May Cry』を今までプレイされたことは？

鈴木　もちろん、あります！　最初は友達がやっているのを横で見ていただけでしたけど「ちょっとやってみなよ」って感じで遊ばせてもらったら、ダンテの派手なアクションに爽快感を覚えたのと同時に、単純な敵を倒すだけのゲームではなく、様々なミッションがあったり、映画のように作りこまれたストーリーで泣けたり……何よりダンテというキャラクターが細部までちゃんと描かれていて、すごいゲームだなと衝撃を受けたのを覚えています。

――ちなみに、今まで舞台『戦国BASARA』を観に行かれたことは？

鈴木　なかなかタイミングが合わなくて、生で『戦国BASARA』の舞台を観たことは実は一度もないんです。聞いた話によると、殺陣がものすごくて雑兵たちをバッサバッサ斬っていくって……。それってまさにゲームの世界の再現じゃないですか。武将たちの戦いも、ダメージは受けてもそう簡単には死なないという、ゲームそのままの設定を生かしたのは斬新だし、面白いなって思います。
『Devil May Cry』チームは“ほぼ不死身”の設定なので、『戦国BASARA』チームもそうなら、めちゃくちゃ戦いやすいですよね。アクションの面でも「何回銃で撃とうかな」「斬ろうかな」「刺そうかな」ってできるから、いろんなバリエーションが考えられますし、倒しがいのある相手だと思います(笑)。

――『Devil May Cry』の代名詞にもなっている“スタイリッシュアクション”は、どう再現されると思いますか？　舞台ファン＆ゲームファン的にも一番注目しているポイントですし、役者的にも“見せどころ”になって来ると思うのですが？

鈴木　まだ稽古が始まっていないので(※取材時)僕からは何とも言えないですけど、演者として「驚いていただけたらうれしいな」とは、すごく思っています。

――アクションの部分で、事前に役作り的なものって？

鈴木　ダンテのメインの武器は銃なので、時間があれば銃を手になじませようと普段から触るようにはしています。すでに僕の頭の中ではスタイリッシュアクションの“種”の部分はもう完成しているので、あとは相談しながら、どう組み合わせるかってところですね。

――そのイメージを、実際に体を動かしながら確認すると？

鈴木　自分の中では、とりあえずイメージビジュアルとの体格差を埋めるだけの大きな動きは出来たかなと思うので、あとはどんな技をどこまで再現するか。スタッフさんから伝え聞いた話だと、アクション監督さんも様々な技が出来るように考えてくださっているようなので楽しみです。あとは実際の稽古で共演者と呼吸を合わせながら、派手でスタイリッシュな動きを完成させていきます。

～Part.2に続く～

(取材・文／近藤明子)

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☆Information

舞台『戦国BASARA vs Devil May Cry』
日程: 8月20日～8月30日
場所:AiiA 2.5 Theater Tokyo(アイア2.4シアタートーキョー)
構成・演出:宇治川まさなり
原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ、「Devil May Cry」シリーズ)
出演
ダンテ：鈴木拡樹
伊達政宗：山口大地
バージル：南羽翔平
真田幸村：松村龍之介
前田慶次：伊阪達也
浅井長政：桜田航成
毛利元就：小谷嘉一
レディ：柴小聖
トリッシュ：階戸瑠李
明智光秀：谷口賢志
プロトタイプ・ネロアンジェロ：吉田友一
【チケット料金】
全席指定:7,500円（税込）
【公演に関するお問合せ】
サンライズプロモーション東京
0570-00-3337（全日10:00～18:00）
《公式サイト》
http://www.basara-st.com/
《公式Twitter》
@BASARA_st