衝撃のキスシーン!男優のみの蜷川幸雄演出シェイクスピア・シリーズ『トロイラスとクレシダ』

  • 2012-8-20

蜷川幸雄演出、全キャスト男性のみで上演される彩の国シェイクスピア・シリーズ第26弾『トロイラスとクレシダ』が8/17(金)に初日を迎えた。

トロイラス役の山本裕典(右)とクレシダ役の月川悠貴

前日に行われた公開舞台稽古では、トロイラス役の山本裕典とクレシダ役の月川悠貴が、永遠の愛を誓い合った翌日に引き離されるシーンを披露。シェイクスピア独特の比喩の多いセリフ回しや、体当たりのキスシーンで恋人同士の辛い別れを痛ましく表現した。

トロイラス役の山本裕典(右)、兄パリス役の佐藤祐基(中央)、恋人たちを引き裂くディオメデス役の塩谷瞬(左)

会見には豪華な衣裳をまとった全キャストが蜷川とともに出席。山本と月川は『じゃじゃ馬ならし』に続いてのカップル役。「抵抗も違和感もないです。相手が綺麗なので」と山本が語ると「(山本から)ものすごく愛情が伝わってくるので、こっちも必死に愛さなきゃならない。だからまったく抵抗はないです。……ていうか、愛してくれてる?」と月川が返し、上目遣いな月川と動揺する山本に取材陣からも笑いが起こった。

“むなしく美しい”と蜷川が表現する塩谷瞬は「声が半音違うだけでも的確に指摘される」と蜷川の稽古を語り、対して蜷川は「いろんなこと教えてますよ。“インタビューで泣くな”とかね!」と爆笑を誘った。

蜷川の演出作に初めて出演する細貝圭は、初日の本読みで「死ね!死ね!死ね!」と罵倒されたエピソードを明かし「でも日に日に蜷川さんのすばらしい人間性がわかってきて、ダメ出しひとつにしても、本当に俳優のことを思っての一言だという温かさを感じます」と微笑んだ。

公演は9/2(日)まで彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演されたのち、大阪、鳥栖、愛知の各劇場で上演される。

☆Information

■舞台/彩の国シェイクスピア・シリーズ第26弾『トロイラスとクレシダ』
演出:蜷川幸雄/作:W.シェイクスピア/翻訳:松岡和子
出演:山本裕典、月川悠貴、細貝圭、長田成哉、佐藤祐基、塩谷瞬、内田滋、廣田高志、横田栄司、塾一久、星智也、原康義、たかお鷹、小野武彦 ほか
▼埼玉
日程:8/17(金)~9/2(日)※バックステージ・ツアー開催日あり、アフタートーク開催回あり。詳細は下記公式サイトにてご確認下さい。
場所:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
《チケット》
メンバーズ価格:S席¥7,200/A席¥5,400/B席¥3,600
一般価格:S席¥8,000/A席¥6,000/B席¥4,000/学生B席¥2,000
取扱:http://www.saf.or.jp/ticket_info/
▼大阪
日程:9/7(金)~10(月)
場所:シアター・ドラマシティ
《チケット》
価格:¥11,000
問合:梅田芸術劇場(tel:06‐6377‐3888)
▼鳥栖
日程:9/22(土)、23(日)
場所:鳥栖市民文化会館ホール
《チケット》
価格:S席¥9,450/A席¥7,350
公演問合:RKB毎日放送(tel:092-852-6606)
問合:キョードー西日本(tel:092-714-0159)
▼愛知
日程:9/29(土)、30(日)
場所:愛知県芸術劇場大ホール
《チケット》
価格:S席¥10,000/A席¥8,000/B席¥6,000
取扱:チケットぴあ、ローソンチケット(Lコード:40360)、イープラス
問合:メ~テレ・イベント事業部(tel:052-331-9966/平日10:00~18:00)

〔公式〕
埼玉県芸術文化振興財団
http://www.saf.or.jp/
彩の国シェイクスピアシリーズブログ
http://shakespeare.eplus2.jp/

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