舞台『いつも心に太陽を』主演の柳下大、共演の高橋龍輝、鮎川太陽に直撃インタビュー!

  • 2015-2-24

現在、新宿 紀伊國屋ホールで3つの作品を順次上演中の”つかこうへいTRIPLE IMPACT”。
3作品のラストを飾る『いつも心に太陽を』で主演を務めるのは、舞台『熱海殺人事件』大山金太郎役の熱演も記憶に新しい柳下大(やなぎした とも)。
共演には俳優集団D-BOYSの後輩で『仮面ライダーフォーゼ』歌星賢吾役を演じた高橋龍輝、『最遊記歌劇伝』沙悟浄役の鮎川太陽、『特命戦隊ゴーバスターズ』森下トオル役の高橋直人、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン・木手永四郎役の土井一海ら若手のほか、つか作品に数多く出演する武田義晴や大石敦士といったベテランが芝居を引き締める。
2月24日からの上演を前に、稽古終了直後の柳下大、高橋龍輝、鮎川太陽の3人に話を聞いた。

【柳下大 インタビュー】

《つかさんが伝えたかった”何か”を、一人でも多くの人に受け取ってほしいんです》

柳下大(とも)さん

柳下大(とも)さん

――今日、ここに来る前に『ロマンス2015』の稽古場を取材してきたのですが、同じようなストーリーでありながら印象が全く違うのにとまどいました。

柳下 逆に僕は『ロマンス2015』の稽古場には行っていないので、向こうがどんな雰囲気なのかが分からないです。

――キャストの中には、両方の作品に出演される方もいますが、その方から『ロマンス2015』の情報を聞いたりはしないんですか?

柳下 僕、今は他の舞台の地方公演の合間で稽古に参加しているんです。なので稽古場に来たら集中して稽古をしているので、あまりほかの話をする時間はないですね。
まぁ、あっちはあっちで2015年版の新しい『ロマンス』を作っているし、こっちはもともとあった”つかさんのメッセージを伝える”、”それを現代に蘇えらせる”形をとろうとしているので、おのずと違うものになるのは予想できますけど。

――本作では”男同士の恋愛”というテーマを扱っていますが、自分が演じる役について思うことなどはありますか?

柳下 表面的に観たらゲイの話ですけど、もっと深いところでは”友情の話”だと思うので「男同士の恋愛が~」とが「ゲイ役だから~」というよりも、自分の役まわりや舞台上での在り方、高橋龍輝が演じる恋人・谷口との関係性を重視して演じるだけです。

――高橋さんとは、役やシーンについていろいろ話をしますか?

柳下 いや、ほとんど話さないですね。

――後半40 分は、ほぼニ人だけのシーンですけど、「こんな感じで」みたいな相談もしないんですか?

柳下 全然ないですね。ただ自分が発した言葉を龍輝が受け取って、それに対して龍輝が発した言葉を今度は自分が受け取って……そうやって互いの言葉に反応することが大切なので、そこに計算はいらない。言葉のキャッチボールから生まれる感情を、どう進化させていくかだけですから。
と、言いつつ、現段階でまだ軌道修正をちょっとしないといけないところもいくつかあるので、まだまだ突き詰めないと。

――ところで、”つかこうへい作品”と聞くと、若い人たちの間では「ハードルが高い」とか「難しそう」という声がまだあるようなのですが、ここ数年の柳下さんや馬場徹さんといった若い俳優の皆さんの活躍で、徐々に浸透しつつあるのを感じます。演者として柳下さんは、「つか作品を後世に伝える」という、ある種の使命感のようなものを持っていたりするものですか?

柳下 もちろん、一人でも多くの方につかさんのお芝居を観てほしいと思っています。作品によっては”学生運動”や”戦争”など、作られた当時の世相をや時代背景が反映されている作品もあって、それは今の若い人たちには馴染みがないものかもしれないですけど、根底に流れるテーマは不変なものですから、僕らの芝居を通じて”何か”を感じてもらえれば……。
感じ方は人それぞれでいいけど、つかさんが伝えたかった”何か”を受け取ってもらえる人が一人でも増えればいいなと思います。他では見られない芝居をお見せすることが出来ると思うので、少しでも興味のある方はぜひ劇場に足をお運びください!

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【高橋龍輝 インタビュー】

《男の人に抱きしめられると、今までは「やめろよ!」って感じだったけど、最近は!?》

高橋龍輝さん

高橋龍輝さん

――今回はクセのある役で、セリフも膨大ですね。

高橋 はい。でも、この役が好きなので、演じていてすごく気持ちがいいです。セリフは長く、早口で大変ですけど、セリフが体に入ったら稽古が楽しくてしょうがないですね。

――後半になると、ほとんど柳下さんと二人きりのシーンなんですね。

高橋 はい。大くん、今は別の舞台の地方公演中なので、一緒に全体を通すのは実は今日が初めてだったんですよ。こうやって大くんと稽古出来る日を大事に、1回1回真剣に本気で稽古して、本番までに二人の関係を完成させたいです。
まだ自分の中で固まっていない部分も多々あるので、残りの期間でしっかり理解して、相手のことも理解して、それで本番を迎えられたらなって思っています。

――今回、演じる役についてはどうですか? 

高橋 最初は「え? ゲイ役?」って感じでしたけど、稽古を重ねるうちに慣れてきました(笑)。

――え? 慣れてきた!?

高橋 普段なら、男の人に抱きしめられたら「やめろよ!」って感じですけど、最近は稽古場で毎日くっついているので、それが当たり前のようになっちゃって。

――えっと、それは……いろいろ心配になってきました(苦笑)。

高橋 いやいや、役ですってば! 舞台の上で演じている間は良いけど……ってことですよ。

――なんだか、いろんな意味で今までの高橋さんにはない新しい一面を観ることが出来そうな気がします(笑)。

高橋 はい、そういう一面も観せられたら良いなって思っています。

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【鮎川太陽 インタビュー】

《とことん嫌われる役を演じきれたら、それは役になりきれたのかなって》

鮎川太陽さん

鮎川太陽さん

――鮎川さんは、つかこうへい作品に参加するのは初めてですよね?

鮎川 はい、初めてです。「熱量がスゴイ」っていうのは聞いていましたけど、稽古場で目の当たりにすると想像以上にすごかった!
特に僕はスケジュールの都合で途中から稽古に合流したので、初めての稽古に足を踏み入れた時は肌にピリピリ染みるような、いい緊張感を感じましたね。

――『いつも心に太陽を』と『ロマンス2015』の、ニつの作品に出演されますが、その点はいかがですか?

鮎川 『いつも心に太陽を』は『ロマンス2015』の元になる話なので、内容はほとんど一緒なんですけど、『ロマンス2015』は”若さ”と “エネルギー”にあふれていて、『いつも心に太陽を』の方は”熱”! とにかく熱いんです!!  役者と演出家が違うとこれだけ違う印象になるんだなって思いました。

――それぞれの稽古場で、キャストの皆さんとのコミュニケーションはいかがですか?

鮎川 初共演の方が多いですが、途中から合流した僕に皆さんいろいろ教えてくれるんですよ。先輩方のお芝居を観てるだけでも勉強になりますし、いい環境の中でのびのびとやらせていただいてます。

――演出の岡村さんは、鮎川さんから見てどんな方でしょう?

鮎川 なんか、すごくオチャメな方です(笑)。でもオチャメな中にも厳しさがあるし、岡村さんに言われた通りに直すと自分がどんどん良くなっていくのが分かるんですよ。本番を迎えるまでに「太陽、いいじゃん!」って言っていただけるように頑張ります!!

――今回、鮎川さんは『いつも心に太陽を』では、柳下さん演じる青木シゲルに敵対する役を演じますね。

鮎川 今まで”嫌われ役”って演じたことがないので、嫌われるならとことん嫌われて、観客の皆さんをムカムカさせることができれば、逆にそれは役になりきれたかなって思いますね。せっかく似て非なる二つの作品に出演させていただくので、一方では出来ないことをもう一方で試すこともできると思うし、思い切ってはっちゃけていきたいですね!

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つかこうへい Triple impact『いつも心に太陽を』は、2月24日から3月2日まで、東京・新宿 紀伊國屋ホールにて上演。
また、3月14日には急遽大阪での千穐楽特別公演が決定!!
チケットは好評発売中。詳細は公式サイトを要チェック!

☆Infomation

つかこうへい Triple impact『いつも心に太陽を』
作:つかこうへい
演出:岡村俊一
出演:柳下 大 高橋龍輝 武田義晴 須藤公一 鮎川太陽 土井一海 髙橋直人 大石敦士 ほか飛び入りゲスト多数予定
【東京公演】
日程:2月24日~3月2日
場所:紀伊國屋ホール
【チケット料金】(全席指定税込み)
一般6,500円
学生券(高校生以下)4,500円 ※東京音協のみでのお取り扱い。当日学生証提示
【東京公演チケット取扱】
■東京音協web
■ローソン チケット
■チケットぴあ
■イープラス
■カンフェティ
■キノチケットカウンター
【大阪公演】
日程:3月14日 13:00開演、17:00開演
場所:森ノ宮ピロティホール
【チケット料金】(全席指定税込み)
一般6,500円
【大阪公演チケット取扱】
■森ノ宮ピロティホール
■チケットぴあ
■ローソンチケット
■CNプレイガイド
■イープラス
■阪神プレイガイド
【東京公演お問合せ】
東京音協 03‐5774‐3030(平日10:00~17:30)
【大阪公演お問合せ】
キョードーインフォメーション 06-7732-8888
《公式サイト》
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