- 2015-2-16
昨年5月の日本初演で話題を呼んだ舞台『Being at home with Claude ~クロードと一緒に~』が、4月17から23日の東京・シアタートラムにて早くも再演決定!
新たにキャスティングされた「彼」役の松田凌さん、「刑事」役と「速記者」役をスウィッチキャストで演じる山口大地さん、唐橋充さんの3人に、3回に渡り直撃インタビュー!
そのPart③は、役者としてこの作品にどうやって向き合うのか? 熱いトークが続きます。
――この作品での「彼」は、人間なら誰しも持っていても、ほとんど見せる事がないような闇の部分を隠そうとしなません。ですが、刑事が聞き出そうと迫ることについては、何も言わないでいる、濃密な時間がものすごい。演じる人が今までの人生で抱えてきたことを、どれだけ凝縮してステージで出すのかにかかっているように思います。
山口 凌はこの顔だから清楚なイメージだけど、ダークな部分を持ってるはず。それを思いっきり出せる場所は、なかなかなかったと思う。
松田 うん、出したかった!
山口 だよね。だから、さっき別の取材で「ついた鱗(うろこ)を全部はがしたい」って言ってたんですけど、まさにその通りで。凌だけじゃなく、僕らにとってもそう。丸裸になって、全部をさらけだしていかないと、逆に見せられない舞台だと思うんです。
唐橋 あぁ~いいこと言うね! 小手先の技とか、やっちゃダメだね。僕はよくやるけど!
――唐橋さん、今日は「いいこと言う!」連発ですね(笑)。確かに、松田さんは少林寺空手をずっとやってきて、アクションもできるのに、仮面ライダーで1年間ヘタれなキャラを演じたことで、格闘技をやってる姿がイメージできないくらいのギャップがあります。そして今回はダークな、まだ見せたことのない、イメージすらできない松田凌の一面を出せますね。
松田 そうですね。大地くんはああ言ってくれたけど、僕はこの作品に対しては、自分の経験とか数少ない技量では、ほぼ無力だと思うんです。自分の中から引き出そうとするよりは、そういうことは全部とっぱらって、イチから……でもないんだよな。根本に眠っているものを、鍛え上げるって作業をしていかないと、たぶん表現できないんじゃないかな? と思います。
山口 自分の知らない自分に気づく、みたいな?
松田 そうですね。だから、あんまり「自分が持ってるものを出したい」とか思わないですね。ぶっ壊れて、その中にある自分はどうなのか? そこに「彼」と同化していく部分を探していって、で、また表現していく形につなげていけたらいいかな? って思います。
――深いですね! そして、言ってることが男前ですね。
唐橋 かっこいいでしょ~(笑)。うちのイチオシですから!(芸能マネージャーっぽい口調で)
――ところで初演に「彼」役で出演した稲葉友さんは、いま放送中の『仮面ライダードライブ』に、仮面ライダーマッハとして出演されていますね。
松田 そうなんです。2号ライダーやってるんですよ。
唐橋 マジで!?
――ライダーつながりの松田さんが、稲葉さんの演じた「彼」をやるのも…ファンとしてはどこかいいなぁって感じていると思います。
松田 友とは以前、『露出狂』って舞台で共演したことがあるんですよ。でもこの作品についてはまだ話してないんです。今度じっくり飲みに行こうって話はしてるんだけど……。
唐橋 難しいよね、いろいろ聞いちゃうと。
山口 大変な面とかね…でもどうなんだろう。前任者の方に、アドバイスもらうとしても、ピンとこないと思うんだけど。どう?
松田 確かに。全然ピンとこないと思う。
山口 同じ役をやるのでも、戦うところか全然違う。自分たちで感じ得ないと、聞いても何のことか分からないと思う。
松田 ですね。「彼」を体感しないと、分からないかも。
――そして山口さんと唐橋さんは「刑事」と「速記官」をスウィッチ・キャスティングで、それぞれ同じ役を演じます。
唐橋 山口さんは、いまいくつ?
山口 僕、26歳です。
唐橋 僕と12個ちょうど違う……はぁ、まいった(笑)。
山口 僕はダブルキャストもやったことないんですよ。はじめてのスウィッチキャスティング。でも、唐橋さんと僕、役に対して同じアプローチをしても、見え方は絶対違ってくると思うんですよね。だから、唐橋さんがどう演じてくるかは、あまり気にしていないです。
唐橋 そうだね。そう思う。
山口 絶対、僕より引出しの多い方なので。
唐橋 そんなことまったくないよ~。
山口 いやいや(笑)。絶対に、いい勉強になると思うんです。自分と同じ役を演じてる人を、こんな近くで見られるなんて。
唐橋 うん。山口さんと僕、こっちはこっちで戦いじゃないけれどお互い向き合うことあって、松田さんは自分自身との戦いで……。なんか面白いくらいすみ分けされていて、いいね。
山口 さっきも凌と話してたんですけど、凌と唐橋さんは、この年齢的な距離感からも、「彼」と「刑事」との距離感を作っていくと思うんですよ。さらに僕たちと凌の関係性も違うから、同じお芝居をしていても見え方とか、もっと言えば作品自体も違ったものに見えてくるのかな?と思うんですよ。
唐橋 あえて互いを、意識しなくてもいいのかもしれない。
山口 それはほんとに。しなくていいです。全然。
唐橋 ね。いいねそれ。そうしよう。皆さんも、ぜひ両方を見てくださいね!
――そうですね、松田さんが生み出す?作り上げてくる?「彼」と、26歳の山口さんと38歳の唐橋さんが演じる「刑事」が対峙する。同じ作品なのに、まったく違う作品に全公演がなりそうな予感がして、観る方も怖いくらいにゾクゾクして来ました。本番を楽しみにしています!
※公演は、4月17日(金)から23日(木)まで東京・シアタートラムにて上演されます。一般チケット発売は、2月14日10時~。
≪ストーリー≫
1967年 カナダ・モントリオール。裁判長の執務室。
殺人事件の自首をしてきた「彼」は、苛立ちながら刑事の質問に、面倒くさそうに答えている。男娼を生業としている少年=「彼」に対し、明らかに軽蔑した態度で取り調べを行う刑事。部屋の外には大勢のマスコミ。
被害者は、少年と肉体関係があった大学生。
インテリと思われる被害者が、なぜ、こんな安っぽい男娼を家に出入りさせていたか判らない、などと口汚く罵る刑事は、取り調べ時間の長さに対して、十分な調書を作れていない状況に苛立ちを隠せずにいる。
殺害後の足取りの確認に始まり、どのように二人が出会ったか、どのように被害者の部屋を訪れていたのか、不貞腐れた言動でいながらも包み隠さず告白していた「彼」が、言葉を濁すのが、殺害の動機。
順調だったという二人の関係を、なぜ「彼」は殺害という形でENDにしたのか。
密室を舞台に、「彼」と刑事の濃厚な会話から紡ぎ出される“真実”とは。
☆Information
舞台『Being at home with Claude~クロードと一緒に~』
作:ルネ=ダニエル・デュボワ
翻訳:イザベル・ビロドー/三宅 優
上演台本・演出:古川 貴義
◇出演
「彼」:松田凌
刑事/速記者:山口大地/唐橋充
警護官:鈴木ハルニ
◇2015年4月17日(金)~23日(木) シアタートラム
4月17日(金) 19:00【Cyan】
4月18日(土) 13:30【Blanc】/18:00【Cyan】
4月19日(日) 13:30【Cyan】/18:00【Blanc】
4月20日(月) 19:00【Cyan】
4月21日(火) 19:00【Blanc】
4月22日(水) 13:30【Blanc】/19:00【Cyan】
4月23日(木) 13:30【Blanc】
Cyan(青) 刑事:山口大地 速記者:唐橋充
Blanc(白) 刑事:唐橋充 速記者:山口大地
・受付は開演の60分前、開場は開演の30分前です。
・開演時間を過ぎますと、指定のお席にご案内できない場合がございますのでご注意ください。
※R-15と同程度のセクシュアルな表現があるため、15歳未満の入場をお断りします。
◇チケット料金(税込)
一般:6,300円
学生:3,900円(CoRichのみにて取扱い。各回枚数限定:劇場最後列のトラムシート)
※Deux 割引 1,000 円(両バージョンご覧の方に限り、2回目の終演後に劇場でキャッシュバック)
一般チケット発売:2月14日10時~
◇チケット販売
●CoRich(こりっち)
●チケットぴあ
●ローソンチケット
●e+(イープラス)
●世田谷パブリックシアターチケットセンター
TEL 03-5432-1515 (10時~19時)
◇お問い合わせ
Withclaude1967@gmail.com
TEL 080-7724-5674 (10時~20時)
《公式サイト》
http://www.zuu24.com/withclaude2015/
《公式twitterアカウント》
@withClaude
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