「大河元気が脚本を書くなら面白そう」と言ってもらえた! 舞台『バカフキ!』インタビューPart.2

  • 2014-10-19

大河元気が初脚本・初演出をつとめる舞台『バカフキ!』が、11月13日より東京 新宿は全労済ホール/スペース・ゼロで幕を開ける。俳優として多くのステージに立って来た彼が、裏方として舞台を制作する側に挑戦する理由とは――?
スマボMovie『学園のクローバー』に、元気さんに俳優として出演していただいたスマートボーイズは、3回に渡りホンネに迫ります! そのPart.2は……

大河元気

【僕がやりたい事を提案するとスタッフに胃痛が……でもやりたいんだもん!(笑)】

――ところで、どのくらい前からこの舞台のアイディアはあったんですか?

大河 昔から”ごっこ遊び”が好きな子供だったし、大人になってからも「こんなんやったらおもしろいな」っていうのは、ずっと考えていたんですよね。ただ、形にしたのが”今”っていうだけで……。昨年秋に実現に向けて動き始めたんですけど、まさか1年ぐらいで形になるなんて、その時は思いもしませんでした。

――自分から持ち込んだ企画? それとも「やってみませんか?」みたいな話があって、それに乗っかって?

大河 自分からです。ノートとペン1本だけ持って制作会社に来て、「お話したい事があるんです! 劇場貸してください!」ってプロデューサーに言ったんです。

――えぇっ!?

大河 まさにそんな反応で「え? 何やるの?」って驚かれたけど、「舞台をやりたいんです。好きなことやりたいんです」って言ったら、「演目は未定だけど、スペースゼロっていう会場を押さえている」って聞いて、ダメもとで「じゃあ、スペースゼロ貸して」って言ったら「いいよ」って言っていただけたんです。

――え? そんなゆるい感じ??

大河 正直、その時は自信なんてなかったし、無理かもしれないと思っても、やってみなきゃ結果は分からないじゃないですか。
僕の座右の銘は”ビビった時こそもう一歩”っていう言葉なんですけど、劇場を貸してくださった方がいて、声をかけたら「出るよ!」って言ってくれたキャストたちがいて、他にもいろいろアドバイスをくれる方や、期待して待ってくれているファンの方がいる……。
そんな大勢の人に自分は支えられているんだから怖いものなんてないなと思ったのに、いざ実現されるとなったらやっぱ怖いです(苦笑)。

――あはは! 1年前は「好きなことやりたいな~。劇場貸して」なんて言ってたのに?

大河 怖い、怖い、すっごく怖い!(笑) ただ、怖くて当たり前だし、怖くいなきゃいけないんだと思います。自分の「いい」と思っているものを、何の怖さもなく人前にバンと出すのはすごく勇気がいることだし、僕はそこまで勇気を持てないと思っていたけど、でもやっちゃった(苦笑)。
怖いですよ、ホントに! でも「怖いけどやらなくちゃ、だってやりたいんだもん!」って自分を奮い立たせているんです。

――『バカフキ!』の情報が正式に発表されて、周囲の反響はどうでしたか?

大河 ファンの皆さんには今年3月のイベントで「演出・脚本で舞台やります」とだけ発表させていただいたんです。出演キャストとか詳細は何も明かされていないのに、たくさんの応援メッセージをいただきました。
一番嬉しかったのは、「大河が脚本を書くなら面白そう」と言ってもらえたこと。「アイツの頭の中を見てみたい」「それが具現化している舞台だったら観に行きたい」と言ってもらえたのが、すごく嬉しくて……。
面白かったのは、キャスト発表後に「一番好きな役者ではないけど、好きな役者・出ていてうれしい役者が出る」って書かれていたことですね(苦笑)。
「出ていてうれしい役者」ってことは、「この役は彼に任せたら大丈夫」「このストーリーの中で”何か”やってくれそう」って認めてもらえているってことでしょ? そういう人間が何人も集まってリミッターを外した芝居をしたら、果たしてどうなるんだろうってワクワクしません?

――確かに! 何か恐ろしいことが起こりそうですよね(笑)。現在、演出家としてスタッフと打ち合わせも重ねていると思いますが、どんな話を?

大河 とにかく初めての経験で僕は何も分からないですから、やりたい事は全部言う! そのうえで、「出来る」「出来ない」の判断は、舞台制作のプロであるスタッフの方々に判断していただくっていうスタンスですね。
まぁ、だいたいにおいて僕が「こういうこと、やりたいです!」って言うと、スタッフが胃を痛めるパターンなんですけど(笑)。
「お前、今サラッとすごいこと言ったな!」って言われるけど、「やりたいんだもん、ゴメンなさい!」って。そこまで腹を割って話しているからこそ、本当に無理な事は「無理!」ってハッキリ言ってくれるし、「ん~、それは難しいな」って言われた時は、「難しいってことは、頑張れば出来るってこと? お願いしまーす!」って粘ってみたり(笑)。
最初から僕自身があきらめるっていう選択肢は、観に来てくださる方に失礼だと思うので、そこは絶対に妥協したくないんです!

(※取材・文=近藤明子/Part.3に続く)

※大河元気さんが“高校7年生”の売れっ子小説家としてアナタに告白してくれるスマボMovie『学園のクローバー』は、iPhone&Androidアプリのスマボ動画コーナーにて好評配信中。DVDはスマボShopにて発売中!

☆Information

舞台『バカフキ!』
日程:11月13日(木)~11月16日(日)
場所:全労済ホール/スペース・ゼロ
脚本・演出:大河元気
出演:藤原祐規、大河元気、植田圭輔、汐崎アイル、加藤良輔、若井おさむ/川隅美慎、新良エツ子、池永亜美/和泉宗兵
※若井おさむさんは日替わりゲストでご出演頂く予定でしたが、レギュラーとしての出演になりました。
日替わりゲスト:
11月13日(木)19:00 中河内雅貴
11月14日(金)14:00/19:00 矢尾一樹
11月15日(土)13:00/18:00 阿澄佳奈
11月16日(日)13:00/17:00 根本正勝
チケット料金:
プレミアム席 8,800円(税込・前方エリア・非売品グッズ付)
一般席 6,500円(税込)
【チケット取扱い】
イープラス、カンフェティ、スペース・ゼロ チケットデスク
【公演に関するお問い合わせ】
CLIE  03-3409-5154(平日11時~18時)
(C)Bakafuki 2014
《公式サイト》
http://www.clie.asia/bkfk

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