劇団プレステージ10周年記念公演『ブラックパールが世界を動かす』再演特集③猪塚健太×太田将熙

  • 2014-8-19

2005年よりAmuse-Prestage project-unitとして活動をスタートさせて来た劇団プレステージが10周年を迎え、そのアニバーサリー企画として2009年に上演された『ブラックパールが世界を動かす』を再演することに!
劇団プレステージを応援するスマボが、3回に渡り特集。第3弾は、今回の出演キャストの中から、新境地に挑む猪塚健太さんと、新加入メンバーの19歳・太田将熙さんにお話を伺います。

マフィアの一味・養命酒役の猪塚健太さん(左)と、事件に巻き込まれる高校生・島村勇太役の太田将熙さん

マフィアの一味・養命酒役の猪塚健太さん(左)と、事件に巻き込まれる高校生・島村勇太役の太田将熙さん

「正統派な役ばかり攻め続けるより、今までなかった役にチャレンジ!」

――『ブラックパールが世界を動かす』再演、スペシャル・インタビュー第2弾は、猪塚健太(いづか けんた)さんと太田将熙(おおた まさき)さんのお二人に伺います。よろしくお願いいたします!

猪塚 よろしくお願いします!
太田 よ、よろしくお願いします!

――太田さん、緊張してますね(笑)。太田さんは劇団プレステージに所属して日が浅い19歳ですが、劇団プレステージ内のオーディションを勝ち抜いて、今回の『ブラックパールが世界を動かす』(再演)に出演する訳ですが、どんな役で?

太田 はい!あの、今回、僕は島村という役を演じさせていただきます。

――島村というと、事件とドタバタに巻き込まれるしっかり者の高校生の役で、2010年にアミュメンの舞台『BLACK PEARL』では阪本奨悟さんが演じていた役ですね。出演が決まった時の心境は?

太田 台本を読んだ時は面白くて笑ってしまっていたのに、いざ稽古で自分がやってみると「これ面白いのかなぁ?」っていう不安が生まれてしまって……。今は先輩方のアドバイスを受けながら、いろいろと探り探りやっているところです。

10周年の劇団プレステージに新たな歴史が刻まれます!

10周年の劇団プレステージに新たな歴史が刻まれます!

――なるほど、稽古でもまだ緊張段階の模様ですね(汗)、頑張ってください! そして猪塚さんは今回マフィアの弟分・養命酒の役と聞いていますが?

猪塚 そうです、今回は養命酒って役をやらせていただきます。

――劇団プレステージの中でイケメン担当の猪塚さんが、養命酒という面白キャラに決まったと聞いて意外でした。マフィアのメンバーで言ったら、ウォッカとかは名前はカッコいいですが、養命酒は愛すべきおバカちゃんというか……(笑)。

猪塚 そうですね、名前からして笑える役ですね(笑)。自分でも台本を読んだ時には「自分に合うのは探偵の滝沢か、助手の三田村の役かな?」と思ったし、劇団プレステージを観てくださっているファンの方たちも、今まで僕が演じたことのない養命酒という役に違和感を感じる人も多いと思います。

――この作品を知っている人は特にそうかもしれないですね。『BLACK PEARL』では青柳塁斗さんが演じていました。

猪塚 でも、演じたことがないからこそ「こういう役をやってみたい!」と思いましたし、以前から「お前は変態の役をやれ!」ってスタッフさんに言われていたこともあったんですよね(苦笑)。

――「お前は変態の役をやれ!」って、すごいですね! 養命酒は変態までは行きませんが、まあ、面白い役ですよね(笑)。

猪塚 はい(笑)。自分の殻を破る意味でも、ここは新たなチャレンジをしなければと思ったんです。自分にとって正統派な所ばかりを攻め続けても、それ以上演技の幅が広がるものでもないですからね!

――なるほど! 劇団プレステージでの配役は、毎回オーディションで決めるから、出演できるかどうかも、どの役として採用されるか次第なんですよね?

猪塚 はい、毎回そうです。一緒に受けるメンバーも、演出家も、脚本家もよく知ってる状況なので、普通に外部作品のオーディションより激しい心理戦が毎回あるんですよね。この役をやりたいって希望もあるし、だから「あいつ、こう来るだろうから、俺はこうしてやろう」みたいな(苦笑)。その戦いを制して、今回僕は養命酒という役を演じさせていただくことになりました。

――相変わらずシビアですね、劇団プレステージは! 太田さんは、そんなオーディションに初参戦して、印象に残ったエピソードはありますか?

太田 そうですね……。オーディション当日、会議室に入って来る瞬間から役になりきっている人もいたりして……話しかけても反応してくれなかったんです。それで「あ、ガチだ!」と思いました。

――めちゃくちゃシビアじゃないですか! でもそのオーディションに受かったんですから、素晴らしいですよね。

猪塚 今回はメンバーで4人くらい別の仕事が決まっていたのもあるけど、参加人数が少ない中で、将熙は初めて役が決まったわけだから、この舞台がまず1つ目の勝負!

太田 あ、はい!

猪塚 そこでどんな演技を見せて認められるかで、今後の仕事にもつながって行くわけだって考えると、俺たちは常にそういう目で見られているんだ。オーディションの日だけがオーディションじゃないんだよ。

――猪塚さん、さすが先輩! いいこと言いますね!

太田 そうなんです。前に健太さんとご飯に行った時も、そういうお話してくれましたよね。初めてだからこそ「コイツ、思ったより出来るな」って思わせたいし、「ちゃんと出来る」ってところも見せたいって、僕ももちろん思っています!

――太田さんもいいこと言いますね! 実際に稽古がスタートした時は、どんな心境でしたか?

太田 最初の本読みの時はすごく緊張しましたけど、けっこうセリフが頭に入ってて、ちゃんと出来たのでホッとしました。でも「セリフを言っているだけじゃダメ! 相手の言ったことに対してちゃんと反応して言わないと、ただ自分の番を待っているだけみたいだよ」というアドバイスもいただいたんです。
今はそこに気を付けながら、自然なセリフの掛け合いが出来るように練習しているところです。

――なるほど、猪塚さんは稽古が進んで来た今、どんな心境ですか?

猪塚 今はまだシーン毎に稽古していますが……多分、作品全体を通して稽古をするようになると、またいろいろと感じるものがあって、みんなの芝居も変わって来ると思います。

――ほほぅ、それは稽古するほど変化していく作品ってことですか?

猪塚 うーん、コメディーの芝居って、稽古をやればやるほど分からなくなってくるんですよ。最初に台本を読んだ時のインパクトが薄れてしまうので、僕はあえて台本を読み込み過ぎないようにしています。
そして迷った時は、なるべく最初の頃の感情を思い出して……。そう考えると、今はパフォーマンス部分をキッチリと固めて、ギャグとか攻めるところは、最後の方にぶつけたいかなって考えています。

――稽古を重ねに重ねた上で、ファーストインプレッションを表現する! 深いですね。本番がとても楽しみになりました。最後に、公演を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

太田 はい! 再演ではありますが、歌とかダンスも入って、よりエンターテイメント色が濃い作品になりつつあります。前回公演を観た方も、今回が劇団プレステージの公演を観るのが初めてという方も、ぜひとも観に来ていただきたいです!

猪塚 おかげさまで、劇団プレステージも10周年を迎えたわけですが、気持ちは変わらずに、お客さんに楽しんでいただくことだけを考えて、毎回舞台に立っています。皆さんはチケットだけを握りしめて、ただ笑いに来てください! スッキリした気分で帰っていただけるよう、キャスト一同全力で演じます!!

劇団プレステージ 第8回公演『ブラックパールが世界を動かす』(再演)は、8月20日(水)より渋谷 CBGKシブゲキ!!にて開幕です!

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