「すごくリードしていただいて…」映画『どうしても触れたくない』東京ファイナル上映が大盛況!

  • 2014-8-17

映画『どうしても触れたくない』の東京ファイナル上映が、8月9日 東京・九段下の科学技術館サイエンスホールにて行われ、嶋俊亜紀役の米原幸佑さん、戸川陽介役の谷口賢志さん、小野田良役の富田翔さん、天野千尋監督が登壇しました。

(左より)富田翔さん、米原幸佑さん、谷口賢志さん、天野千尋監督

(左より)富田翔さん、米原幸佑さん、谷口賢志さん、天野千尋監督

2008年に発売された人気ボーイズラブ原作漫画を実写映画化。前の会社でノンケの人間と関係を持ったことが原因で退職に追い込まれた経験を持つ青年と、少年時代に家族を失ったことが原因で家族への強い憧れを抱く青年の新しい上司が、少しずつ惹かれあっていくストーリー。

嶋俊亜紀役の米原幸佑さん

嶋俊亜紀役の米原幸佑さん

当初は5月末から東京での2週間限定上映だったものの、連日満席を記録し、口コミやファンからの熱い要望もあって、上映期間の延長や上映地域の拡大で、ロングランヒットを記録。東京でのファイナル上映も満席の盛り上がりでした。

戸川陽介役の谷口賢志さん

戸川陽介役の谷口賢志さん

トークはまず、谷口さん&富田さんのスーツ姿とは対照的に、劇中の衣裳とはいえ普段着っぽい格好で登場し、「2人がこんなに決まってるのに、僕だけフラッと来た人みたいで」と、米原さんの苦笑からスタート。ロングランヒットに関しては「まさか、ここまで愛される作品になったんだなと、今日皆さんの拍手で実感しました」と感無量の表情でした。

小野田良役の富田翔さん

小野田良役の富田翔さん

わずか5日間の撮影期間だった今作。
「濃密に作ってやりきった感はありましたが、公開するまではすごいドキドキしてました。殺伐としていた現場では谷口さんとほとんどしゃべってなかったので、5月の完成お披露目イベントでお会いした時は一瞬気まずかったですね。『あ、谷口さん……』って(笑)」と語った米原さん。

舞台挨拶中、何度も目線を合わせていた米原さんと谷口さん。

舞台挨拶中、何度も目線を合わせていた米原さんと谷口さん。

するとMCが「普段しゃべってないと、ベッドシーンなんかはどうするわけですか?」と核心部分を聞かれると、やや返事に困っている谷口さんを横目に、富田さんがすかさず「あそこは言葉はいりませんよ!」とフォロー的なツッコミで笑いを取ると、米原さんも「変な言い方ですけど、すごくリードしていただいて助かりました」と谷口さんの代わりにトーク。谷口さんが「すっげぇ恥ずかしい!」とテレまくると、場内は大爆笑となりました。

『嶋と外川のちょっとだけ生披露』での一コマ。2人の息は最後までピッタリ!

『嶋と外川のちょっとだけ生披露』での一コマ。2人の息は最後までピッタリ!

その谷口さんは、作品の反響をツイッターで体験しているようで、「嶋と外川が昼食でカップラーメンとメロンパンを食べるシーンがあるんですが、映画を観てくれたファンの中で、えらく流行っているようで、僕のツイッター宛に「今日の昼ご飯です」って、メロンパンとカップラーメンの写真をすごい送ってくれるんです」と、微笑ましいエピソードを披露してくれました。

ちなみに役づくりに関しては……
米原さん「ここまで繊細な役を演じたことがありませんでした。感情表現を表に出すタイプではなかったので、一つ一つ丁寧にやんなきゃなと感じながら演じてました。嶋というキャラクターをちゃんと演じることできたので、僕の中でもああいうオトメな部分が眠ってるんですかね(笑)」

谷口さん「僕は男性を恋愛感情的に好きになった経験が一度もないので、いちノーマルな人間が、いつどうやって男性を好きになるのかという部分を監督とよく話をしました。その結論が出ないまま撮影が終わったので、僕の中では合っていたのか合っていなかったのか不安に思っていましたが、公開後の愛は届いていたという反響を受けて、やっぱ人を好きになるのに意味とか理由とかは必要ないんだなと。逆にお客さんに教えられましたね」

富田さん「原作を見て、表情やしぐさを勉強しようと思ったんですが、メガネのレンズが反射して、半分ぐらい目がないんですよね。だからちょいちょい、フレームで目が見えないようわざとやったりと、コメディにならないようにと気をつけましたね」

と、それぞれコメント。すると富田さんが実践したフレームで目を隠すシーンに関して、天野監督から「そんなのは入らないです」と却下されていたそうで、これには場内大爆笑。でも、監督は初めて富田さんに会った時から「彼なら現場のムードを作ってくれるだろう」と確信していたとのこと。その確信通り、今回の舞台挨拶でも富田さんは終始笑いを取っていましたよ。

続いてイベントは、映画にはなかった原作の名シーンを朗読劇風に再現する「嶋&外川生披露」のコーナーへ。「緊張する!!」と何度も口にしていた2人ですが、本番では息の合ったやりとりで会場をお客さんを魅了します。
が、名シーンの朗読が終わってもBGMは流れ続け、谷口さんが米原さんに「嶋、最近なんか面白いことあった? すべらない話で」とムチャ振り。米原さんは友達と2人で江ノ島へドライブに行ったときの面白話を披露。谷口さんは「一緒に行ったのは女か!?」と問い詰めると、「男です。井出卓也です」と暴露すると、会場だけでなく谷口さんも「じゃぁ許す!」と大笑い。

ファンからの質問コーナーでは『お互いが演じていてドキッとした瞬間やセリフはありますか?』という質問が。
米原さんが「出会いのシーンがドキッとしましたね。最初は嫌なヤツと思ってても、出会った瞬間何か引っかかってたんだろうなと、あのシーンを撮って思いました」、谷口さんが「本編ではありませんが、撮影が終わりに差し掛かる頃、うたた寝をしている格好が、完全に嶋なんですよ。それを見て『かわいいな』と思った瞬間、『あ、俺いま外川なんだ』って気付きましたね」とそれぞれ語ると、富田さんは「撮影最終日、僕が先にクランクアップして、2人を激励しに行こうと思ったら爆睡してて、その寝姿を見て、こういう感情なんだなと。その2人のカワイイ寝顔を写真で撮ったんですよ。後でその写真送ります」と、2人に報告しますが、すかさず谷口さんが「何で今まで送ってくれなかったんだよ!」と突っ込んで、またまた大爆笑となりました。

特典の目玉は描きおろしブックレット

特典の目玉は描きおろしブックレット

その後フォトセッションが行われ、最後に米原さんから『どうしても触れたくない』のDVDが9月17日に発売されることが発表され場内大拍手。さらに初回生産仕様特典として、原作者のヨネダコウ先生描き下ろしによる24ページのブックレット『どうしても触れたい』が付いていることが告げられると、この日一番の歓声が沸き起こりました。

東京での上映は終了しましたが、現在名古屋のシネマスコーレ、京都の立誠シネマにて公開中。さらに8月16日(土)より大阪シネ・ヌーヴォでも追加上映が始まり、まだまだこの盛り上がりは続きそうな気配。特に初回生産仕様DVDは数量限定なので、ゲットしたい人は早めの予約をオススメします。

☆Information

映画『どうしても触れたくない』
原作:ヨネダコウ(大洋図書)
監督:天野千尋
出演:米原幸佑 谷口賢志
富田翔/松田祥一 三戸裕也 是近敦之/入江崇史 石井あみ 寿里
◆劇場
◇大阪 シネ・ヌーヴォ
8/16(土)~8/22(金) 9:10~
8/23(土)~8/29(金) 20:20~
http://www.cinenouveau.com/
◇名古屋 シネマスコーレ
8月2日(土)~8月22日(金)の3週間上映
8/2(土)~8/8(金) 16:40-18:05
8/9(土)~8/15(金) 18:40-20:05
8/16(土)~8/22(金) 18:25-19:50
※詳しくは、劇場までお問い合わせください。
http://www.cinemaskhole.co.jp/
◇京都 立誠シネマ
8月9日(土)~8月15日(金)17:20~
8月16日(土)~8月22日(金)10:50~
※京都 立誠シネマでの上映期間が1週間限定から2週間に変更になりました。
http://risseicinema.com/info
◆DVD情報
発売日:9月17日(水)
発売・販売:ポニーキャニオン
定価:6,000円(税抜)
収録時間:本編:84分+特典68分
[特典内容]
【初回生産仕様特典】
・三方背特製ケース
・ヨネダコウ先生描き下ろし「どうしても触れたい」含むブックレット24P
【音声特典】
オーディオコメンタリー(米原幸佑、谷口賢志、富田翔、天野監督)
【映像特典】
プレミアム上映会(午前の部/午後の部)、東京初日舞台挨拶、メイキング
※メイキングは、発売中のメイキングとは異なります。
(C)2014ヨネダコウ・大洋図書/「どうしても触れたくない」製作委員会
《公式サイト》
http://doushitemo.com/

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