「殺陣なしは見どころなし!?」早乙女太一、馬場徹ら出演舞台『怪談・にせ皿屋敷』が開幕!

  • 2014-6-20

番町皿屋敷を下敷きにした傑作ホラー喜劇『怪談・にせ皿屋敷』が、6月19日より東京・青山劇場にて開幕しました。

(写真左より)馬場徹さん、山本美月さん、早乙女太一さん

(写真左より)馬場徹さん、山本美月さん、早乙女太一さん

『怪談・にせ皿屋敷』は、1992年に岸田戯曲賞作家・横内謙介氏が岸田戯曲賞受賞第一作として善人会議特別公演のために書き下ろしたホラー作品。
悪徳旗本の殿様・青山播磨(あおやま はりま)と家宝の皿を割った使用人・お菊の物語で、94年・97年にSMAPの香取慎吾さんと藤谷美和子さんで上演されて以来、17年ぶりの再演となります。

今回、青山播磨役を演じるのは、大衆演劇界のプリンス早乙女太一さん。ヒロインのお菊役は、これが初舞台となる山本美月さんが演じます。
早乙女さんと4度目の共演となる馬場徹さんは、播磨に向けられる捜査の目を欺く策を進言する謎の協力者・園部上総之介(そのべ かずさのすけ)を演じます。

ゲネプロ直前、取材陣の前に登場した早乙女さん、山本さん、馬場さんの、一問一答の模様をお届けします。

個性を際立たせる衣装が魅力です

個性を際立たせる衣装が魅力です

――いよいよ今日から幕を開けますが、今の気持ちは?

早乙女 まだちょっと不安なところはありますけど、これからの楽しみの方が大きいので僕はすごくワクワクしています。

――今回の役どころは”バカ殿”ということですよね?

早乙女 そうですね、はい(笑)。楽しみですね。思いっきりエネルギー出して暴れたいなと思っています。

――山本さんは、本作が初舞台とのことですが、いかがですか?

山本 頼りになる共演者の皆さんと一緒に、稽古通りの力が出せたらいいなと思います。

――どの辺に苦戦されましたか?

山本 今まで映像ばかりだったので、まず「前を向いて話す」ところからシックリ来ない部分があったんですけど、早乙女さんや馬場さんがいろいろ教えてくださったので、なんとか稽古を乗り越えることができました。

――山本さんの役どころは?

山本 私は”お菊”という女中の役です。醜い姿なので女中仲間からもいじめられているんですけど、殺されてしまってから美しく変わって早乙女さん演じる播磨に恋をする役です。

――馬場さんは、直前の心境は?

馬場 顔なじみのメンバーと共に稽古場から仲良くやってきたので、そういう面も舞台に生かせたらなと思います。

――馬場さんの今回の役どころは?

馬場 太一くんが演じる青山播磨の策士です。悪い役です(笑)。

――今回の舞台はホラーの中にコメディ要素が入っているそうですが……。

早乙女 逆に、コメディーの中にホラー要素が入っているのかもしれないです。コメディーの方が比重が大きいです。

――早乙女さんの殺陣も見られるんでしょうか?

早乙女 今回はないですね。

――殺陣がないというのは……演じてみてどうですか? 見どころとか。

早乙女 それは、殺陣を取ったら俺の見どころがないんじゃないかという……?

(一同、爆笑!)

――そんなことはないですけど!(苦笑)

早乙女 まぁ、そう思われないようにやりたいと思います(笑)。見どころは登場人物それぞれに違いますが、いろいろな展開が全てラストシーンにつながっていくので、そこが見どころになるんじゃないかなと思います。あとは皆のエネルギーが見どころですね。

――早乙女さんのコメディー演技は珍しいと思うのですが?

早乙女 自分の劇団では、ほとんどコメディーなので、別に僕は特別な感じはないんですけど。コメディーを意識しているつもりもないし、たまたまこの作品がそうだというだけなので、今まで通りに精一杯演じるだけです。

――当然、コメディーですから、笑わせる演出が多いんですか?

早乙女 見た目や聞こえる音はコメディーですけど、”根っこ”にある部分は全然コメディーじゃなくて、すごい深みのあるストーリーです。パット見はコメディーなふうに見えるけど、伝えたいことは別にあって……それは観ていただいてからのお楽しみですね。

――山本さんが思う見どころは?

山本 私は、それぞれのキャラクターの心情の変化だと思います。私が演じるお菊は「いじめられてすごく悲しい」っていう部分から、恋をしてキラキラとしていくんですけど、他の方たちは早乙女さんが演じる磨の悪行でどんどん苦しくなっていくという、逆の心情の変化だったりするんです。そこを注意して観ていただけたらなと思います。

――馬場さん的には見どころは?

馬場 今、太一くんが言ったように、聞こえて来る音だったり、そういったものはすごく面白くできていますけど、「この作品が伝えたいものは何なのか?」っていうことですね。
僕がすごく面白いなと思ったのが、史実と言われていることも「自分たちの知っているものが本当なのか?」って思うセリフがあるところとか。実際に僕が演じる園部上総之介みたいな人がいて、そういう人たちが歴史を作ってきたんじゃないかとか……。
「何が真実で何が虚なのか?」というのが、実はこの作品が訴えたいメッセージなのかなと思うんです。観ていただく方それぞれ、ちょっと考えさせられる部分がある作品だと思います。

「稽古中は漫画の話で盛り上がり仲良くなりました」と、山本さん

「稽古中は漫画の話で盛り上がり仲良くなりました」と、山本さん

――この作品は約17年ぶりの再演になりますが、前の作品は意識していますか?

早乙女 意識はしていないです。以前の台本からけっこうセリフも変わってますし、元々の台本もけっこう崩しているので、「今回、このメンバーでやるからこそのものができたらいいな」と思っています。皆さんも、気楽に何も考えずに楽しく観ていただきたいです。

――山本さんは、ヒット祈願イベントの時が早乙女さんと初対面とのことでしたけど、その後どうですか?

山本 稽古場では声をかけていただいたり、芝居を教えていただいたり、舞台のメンバー全員とも仲良くなれたので楽しかったです。

――年齢も一緒ですが、その点で舞台以外のお話をされたりとかは?

山本 舞台以外の? なんかあった?

早乙女 したよ(笑)。漫画が好きなんで、漫画の話をしました。

山本 あ、『ONE PIECE』の話とかしましたね(笑)。

――最後に、ファンにメッセージをお願いします。

馬場 この『怪談・にせ皿屋敷』は、太一くんがやるからこその面白さがあると思いますし、顔なじみのメンバーで出来ることを、僕はすごく嬉しく思っています。6月23日までここ青山劇場で上演しますので、ぜひ皆さん足を運んで観に来てくれたら嬉しいなと思います。よろしくお願いします!

山本 初めての舞台出演でとても緊張しているんですけど、学んだことを全て出し切って、皆さんの心に少しでも届いたらいいなと思っています。ぜひ観に来てください。

早乙女 最後の青山劇場ということで、今までの感謝もこめて全力で命をかけて舞台をやらせていただきます。よろしければ青山劇場にお越しください。

公演は6月19日(木)から6月23日(月)まで。また本公演には、陳内将さん、山下翔央さん、大久保祥太郎さんらも出演、注目です。

あっと驚く仕掛けや、笑いの中に見え隠れする哀愁……そして人間の怖さや弱さ。喜怒哀楽が入り乱れ、スピーディーに駆け抜ける極上エンターテインメント、お見逃しなく!!

☆Infomation

『怪談・にせ皿屋敷』
日程:6/19(木)~6/23(月)
場所:こどもの城・青山劇場
作:横内謙介
演出:岡村俊一
出演: 早乙女太一 山本美月 馬場 徹 / 陳内 将 山下翔央 久保田創 大久保祥太郎 高野 愛 山﨑萌香 / 成田 僚 岩崎祐也 峰 拓也 重咲なお 新原 武 福山翔大 / 丸山隼人  鈴花奈々 葵 陽之介 / 山崎銀之丞
チケット料金(全席指定):S席 9,000円/A席5,000円(2階)
【チケット取扱い】
ローソンチケット 0570-000-407(演劇ジャンルオペレーター)
0570-084-003(Lコード:35458)
http://l-tike.com/ (パソコン・携帯)
ローソン店頭
チケットぴあ
0570-02-9999(Pコード:436-897)
http://pia.jp/t/ (パソコン・携帯)
セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
イープラス
http://eplus.jp/ (パソコン・携帯)
カンフェティチケット
0120-240-540(平日10:00~18:00)
03-6228-1630(携帯・PHS)
http://confetti-web.com/ (パソコン・携帯)
東京音協
03-5774-3030 (平日10:00~17:30)
http://t-onkyo.co.jp/
0570で始まる電話番号は、一部の携帯電話・PHS・IP電話でお使いいただけません。
一部コンビニエンスストアでも直接お求めいただけます。
※未就学児のご入場はお断りいたします。
※営利目的の転売禁止
※車イスでご来場予定のお客様はご購入席番号を前日までにお問合せ先にご連絡ください。
【公演に関するお問い合わせ】
東京音協03-5774-3030(平日10:00~17:30)
《公式サイト》
http://www.rup.co.jp/information/nisesara.html

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