《POWER PUSH》ミステリーステージ『名探偵コナン』開幕直前キャスト座談会①

  • 2014-6-2

日本初の観客参加型ミステリー演劇「ミステリーナイト」などで、本格ミステリーファンから厚い支持を得ているクリエイター集団 E-Pin企画がミステリーステージ原案を担当したミステリーステージ『名探偵コナン 殺意の開演ベル』が、東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターにて6月4日より開幕!

名探偵コナン

【あらすじ】
その日、新宿 紀伊國屋サザンシアターでは、人気劇団「流線型ピーナッツ」の公演が行われていた。この公演を観るために劇場を目指す、コナン、蘭、そしてあなた。これから劇場で起こる惨劇を知る由もなく、楽しみにしていた舞台に胸ときめかせ、あなたは劇場に辿り着く。そこに鳴り響く、殺意の開演ベル。上演中に発生した謎の殺人事件!
不可解な状況。食い違う証言。以前から起きていたという劇団での不審事件。事件の容疑者であり目撃者となった観客たちは、劇場を出ることを許されない。あなたは探偵として、コナンの協力を得ながらこの事件の謎を解明しなくてはならない!

(写真左より)根本正勝さん、大山真志さん、藤田玲さん

(写真左より)根本正勝さん、大山真志さん、藤田玲さん

スマボでは出演キャストの大山真志さん、藤田玲さん、根本正勝さんに直撃!3連続配信のPart.1は……

■ミステリーならではの緻密な演出に、頭の中がこんがらかってます!?

――『名探偵コナン』が原作の舞台に出演が決まった時の気持ちは、いかがでしたか?

大山 「コナン! ついに来たか!!」「あの世界に入れるんだ」っていう幸せな気持ちでした。どんなふうに事件に巻き込まれていくのか、楽しみでしょうがなかったです。

藤田 僕はまず”ミステリーステージ”っていうのがよく分からなかったので、お話をいただいた時は、普通に舞台との違いがよく分からなくて……。普通のお芝居の感覚で、「コナンは誰が演じるんだろう?」なんて考えてましたね。
「どうやったってコナンくんはアニメの高山みなみさんの声以外ありえないよなぁ。えぇ~っ!? どうするんだろう? コナンくん以外にも、少年探偵団のメンバーや毛利小五郎はどうするんだろう?」ってワクワクしていたら、残念ながらコナンくんと蘭ちゃん以外は出てこないという。
でも、俺らがコナンくんの世界(二次元)に入って行くんじゃなく、コナンくんが俺らの世界(現実世界)に出て来たという設定が、すごく面白そうだなって思いました。

根本 僕は友人に『名探偵コナン』の舞台に出演するって報告したら、「まさか、根本っちゃんがコナン役なの?」って言われて「そうそう、メガネかけて短パンでスケボーに乗る練習してるんだよね」っていうボケをしばらく楽しんでいましたね(笑)。
『名探偵コナン』って聞くと、すぐに”メガネ””短パン””蝶ネクタイ”のあの姿が浮かぶくらい超有名な作品に出られることが、すごく嬉しかったし、あらすじを読んだ時に、「自分が出演していなくても、これ絶対観に行きたい!」と思うような、計算されたストーリー展開が素晴らしいなと思える作品でした。

――今回のストーリーは、人気劇団「流線型ピーナッツ」の公演中に殺人事件が起きて、目撃者であり容疑者でもある観客の皆さんと協力して真犯人を暴くというお話だそうですけど、それぞれどんな役で出演されるんでしょうか?

大山 僕は、流線型ピーナッツの座長で脚本などもやっている加賀という役です。根本さん演じる猪原と、蝶野の3人で作り上げた劇団が流線型ピーナッツで、このたび新宿のサザンシアターで舞台を上演することになり、その最中に殺人事件が起こるんです。

藤田 僕は劇団の看板役者・鶴見を演じます。ドラマや映画にも出演していて「自分はお客さんを呼べる」って自覚しているので、他の劇団員に対して無神経なことも言ったりする”俺様”なキャラですね。流線型ピーナツをひっかきまわす役です。

根本 僕の役は藤田くんが演じる鶴見とは対照的に、雑用したり小道具を作ったりする劇団の下っ端的な役者・猪原です。劇団立ち上げのメンバーで演じることが好きなんだけど、自分の実力のなさにも気づいている。そんなもどかしい気持ちを持っている、ちょっと地味で冴えない、どこにでもいそうな男の役ですね。

――皆さん”ミステリーステージ”には初挑戦とのことですが、実際に稽古が始まって「あ、こういうことだったのか」と思ったことなどは?

大山 この作品、台本の書き方が特殊なんです。「実際は、劇団がやろうとしていたことはこういうふうになるはずでした」っていう劇中劇の台本と、「事件が起きてこういうことになっちゃいます」っていう2本の台本になっているので、一瞬頭がこんがらがります。文字だと理解が難しいところがあるので、自分たちで動いて「なるほど、ここでこうなるんだ」って納得しながら少しづつ稽古を進めていくんですよ。

根本 流線型ピーナッツの舞台を紀伊国屋サザンシアターで上演している最中に殺人が起きてしまったので、「俺らが本当に本番やろうとしていたのは、こういう話だ」っていう本来のそのシナリオを役者自身が共通認識として作り上げていないと、観客の皆さんが混乱してしまうことになるので、ミステリーステージとしての全貌を把握しつつ、その中で演じられる流線型ピーナッツの劇中劇のストーリーという、2つの作品を稽古で作りあげていかないとダメなんです。

――改めて資料を読むと、流線型ピーナッツの上演作のタイトルが『最後の四人~殺人アンドロイドは誰だ~』とあって、こっちでも殺人事件が起こるんですね。

大山 そうそう。犯人はそのストーリーを利用して、実際に殺人を……おっと! これ以上は言えねぇ!!

藤田 お客さん的には、普通に劇場で舞台を観ていただければ、いつの間にか事件に巻き込まれているっていうストーリーになっています。

根本 とはいえ、ミステリー好きは舞台が始まった瞬間から前のめりでメモをとりながら観るんだろうね(笑)。

大山 そういう目で見られながらお芝居をする緊張感!(笑)

藤田 1個セリフが飛んで変な間とか出来たら、絶対にメモられるね(笑)。

――お客さんと一緒に作り上げるというより、何百人の探偵を前にしている気分ですね。

大山 観客の皆さんも、冒頭から気が抜けない作品になるのではないかと思います。

(Part.2に続く/取材・撮影:近藤明子)

☆Infomation

ミステリーステージ『名探偵コナン 殺意の開演ベル』
原作:青山剛昌
協力:小学館
ミステリーステージ原案:E-Pin企画
演出:村上大樹
脚本:森ハヤシ
ミステリープラン:城島和加乃・かとうだい
出演:沢井美優、大山真志、藤田玲、根本正勝、メイビ、浜本ゆたか、綾田俊樹
声の出演:高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)
【東京公演】
日程:6月4日(水)~6月15日(日)
場所:紀伊國屋サザンシアター
チケット料金:5,500円(全席指定・税込)
チケットに関するお問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00~19:00)
【大阪公演】
日程:6月20日(金)~6月22日(日)
場所:松下IMPホール
チケット料金:5,500円(全席指定・税込)
チケットに関するお問い合わせ:キョードーインフォメーション 06-7732-8888(10:00~19:00)
《オフィシャルサイト》
http://www.conan-mystery.jp/
《劇団「流線型ピーナッツ」公式サイト》
http://www.r-peanuts.com/
(c)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

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